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【サーフィン研究所・特大号】昨日書いた『トリスケル波とコスモス80シングルフィン』のエピローグ〜長活中のワタシ_(1774文字)

昨日と今日は雨空だ。

だが、

私に光に満ちて目を覚ましたのだ。

そのうれしい光の核は、

「火曜日に乗った波」によって発生した。

私はこの記憶によって、

輝くような気持ちになっているのだ。

詳しくは昨日のここ、

研究所ブログの特大号に書いた。(巻末リンク)

たった一本の波が、

他にたくさん乗ったはずの波の記憶を消してしまったのである。

新しいコスモスは、

細身の、

ボランクロス・コートによって、

しっかりとした重量感があるボードだ。

風を切れる。

斜面のリップルを裂ける。

完全に今日の波用である。

「(このボードが完成し)夜明けにやってきた」

制作時は想定すらしなかったことにしばし驚かさせられた。

左右8フィートにも渡るナイフィー・レイルはどう作用するのだろうか?

あの斜面にどうフィットするのだろうかとか、

そんなことを考えながらワックス・アップしていった。

ワックス・アップの方法にもいろいろあるが、

私は「積層型ワックス・ジョブ」を選択し、

長年かけて自分のものにしてきた。

まずは一番硬いグレードのワックスを選ぶ。

ベースコートやトロピカルがそれに相当し、

とにかくこれを一度暖める。

本編とはあまり関係がないが、

ミッドレングスのベテラン近藤さん

@逗子サーファーズ

.

日の当たる場所に5分放置したり、

湯タンクの上で、

またはお腹に入れてその硬いワックスを柔らかくし、

薄く全面に塗っていく。

テイル・エリアからレイルへ、

ボトム側の巻き付けにも塗る。

箱入りの、

新しいセックス・ワックスを使って塗っていく。

全面へもうこれでサーフできるとなったところで、

次の柔らかいグレード、

ウォーム(WARM)、

クール(COOL)を先ほどと同じように暖め、

そしてベースコート、

またはトロピカル・グレードのワックス・ジョブの上に、

同じように薄く、

全面に塗っていく。

このときはあの波の予感すらなかった。

た前日もここでサーフしているので、

緩斜面から急斜面へ、

またはうねりが最初に崩れる瞬間の、

『動悸のような鼓動』というタイミングをイメージしていた。

このイメージができないと、

波の始まりからテイクオフすらできない。

よく聞かれるのが、

「なぜ長いボードを乗るのですか?」

たいていはこう答えることにしている。

「(波に)長く乗ることができる」

「(自身の)サーフ修練の拡張というか、

波乗り世界を拡げたい」

または

「小波を緩波を楽しみたい」

と長いボードに乗る理由は多い。

けれど、

やはり長いボードに乗る一番の理由は、

「(波の)始まりから乗れるから」

これに尽きる。

「波の始まりから乗る」

そう書いたが、

そのためには、

うねりの重なり(ウェッジ)を読み、

その合わさりの方向に自身を入れて、

たった一瞬のタイミングを逃さずにインパクト・パドルを入れる。

そのタイミングというのが、

先ほど書いた「波の鼓動」につながっている。

トリスケル波はそれが顕著だったので、

鼓動のピークに引っかけ、

さらにそのウエッジの始まりからテイクオフを開始する。

決まると、

これこそが自身の集大成だと毎回感じられる。

テイクオフ=波に乗る

10年くらい前から私の視点はそこに集中している。

なぜならパドリング・サーフィングは、

テイクオフがないとバレルもターンもキックアウトもないわけで、

「始めよければ全てよし」なのだ。

それまでのサーフィン力が刷新されたと思い込めるほどの衝撃だ。

それを求めて私は長いボードに乗っている。

長いボードに乗れると、

さまざまな波に乗れる。

ショートボード時代も68(シックス・エイト)、

76(セブン・シックス)に乗っていた。

そして今、

8フィートのシングルフィンに乗ると、

今度はそれらのボードのスキルが上がるという、

「*ドラゴンボールのカリン塔」なのだ。

(*カリン塔=頂にたどり着くと、

神(仙猫)が登頂者の力を何倍にもしてくれる伝説)

ということです。

世の中には就活、

サ活とかいろいろあるが、

これはとても前向きな長活(長いボードに乗ること)だと感じている。

この偶然の波を持って、

クリエーションを完結させた前田博士。

ご縁に機会に本当にありがとう!

【巻末リンク:本編はこちら】

【サーフィン研究所台風3号特大号】トリスケル波とコスモス80シングルフィン_夢の550mライド_台風波や兵どもが夢の跡_(2773文字)

【巻末リンク*2:前田博士のいろいろ】

【サーフィン研究所:特大号】オンリー・ハカセ・ノウズ・ザ・フィーリングのコスモス・サーフボード_(1792文字)

【巻末リンク*3:大切な歴史】

【サーフィン研究所特大号:歴史編】コスモス・サーフボード・デューク・カハナモクとポール・ストラウチの関係_(2089文字)

Happy Surfing and  Happy Lifestyles!!