新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

【サーフィン研究所:中編】昨日のタマサキ・モニース波での六連星_(1967文字)

台風一過ならぬ、

低気圧一過となって、

すっかりと秋晴れとなった。

昨日は午前中まで南風だった。

調べると、

正午ごろに北風に変わり、

14時から西風予報が出た。

西風は、

タマサキ全土がオフショアになるありがたい風だ。

ブイ情報によると、

東北東か北北東が2m/10秒前後あり、

南東も2m/7秒とあって、

騒々しい(波が大きいこと)かと思っていたが、

実際の海は想像より静かだった。

霧雨が降るなか、

正午到着で出発した。

先週良かったモニースに直行すると、

先発していた北海のしんちゃんが、

目を輝かせながら

「かなりいいです!」

とやってきた。

「でもどうして、モニースが良いとわかったのですか?」

「ここは先週、ものすごいバレルだったからね。

ソクシン方面に書いたよ(巻末リンクを参照ください)

「へー。地形が良いんですね」

「でも一直線で土手みたいな地形だからさ、

真東とか、シングル・スウェルだと、

クローズアウト(ダンパー)なんだよ」

「なるほど、

それでこのコンボ・スウェルならばウェッジすると」

「そう。だけどそこまでサイズがないね」

「予報だとこんなものですよ」

「ブイの数値を台風の記憶に当てはめると、

この倍の高さの波はあると思ったよ」

「それは台風にくらべたらうねりは弱いですよ」

そんな会話をしていたら、

禁酒ファイヤーマンのKさんがやってきた。

途中で彼と偶然お会いして、

これからサーフするとのことだったので、

「モニースに行きましょう!」と私が誘ったのだ。

いざいざとパドルアウトすると、

Kさんは、

「自分、こういう速い波苦手なんすよ〜」

そう教えてくれた。

こんなコンディションは普段ならば絶対にパドルアウトしないという。

Nacky on

Cosmos Surfboards TheOne

6’8″ x 19-5/8″ x 2-1/2″

Shape, Design and glass by @hiroyuki_maeda

Photo by @superatakibishiyasu

.

ナッキーがパーフェクト波に乗った。

けれど、

次の波では、

テイクオフ姿勢のまま真横に落ちていった。

「どうにもならなかった。どうすればいいの?」

そう聞かれたので、

「お腹の下あたりとボードが、

マジックテープで張り付いたようになっていないのでは?

「確かに。

今日はグラグラしていると思っていたの….」

その後、

彼女は逸波にフローターをかまして、

ファイヤーKさんのドギモを抜いた。

ボンザーに初乗りした北海のしんちゃんは、

記念すべきファースト・ウェーブでいきなりバレルインを果たし、

エアスピットと共にキックアウトした。

ご縁というか、

運命のような波だった。

「ボンザーいいですね・驚きました!!」

句読点をナカグロにして、

キラキラ瞳をさらに輝かせてホッカイは言う。

少しすると、

モバラ・イーストの潜水士ヒラが、

サム・ユンのシングルフィンでパドルアウトしてきた。

彼もKさんと同じで、

普段は絶対にこんな波質で入らないという。

私たちがいるので奮い立ってやってきたのだ。

Cosmos Surfboards TheOne6’4”

Cosmos Original Twin + Twinzer

.

14時22分、

タキビ神が予告通りに到着して、

iPhone14Pro Maxで撮ってくれたあとパドルアウトしてきた。

これでドラグラ六連星だ。

彼の神々しいバックサイドを見て、

ホッカイしんちゃんの特急わかしお38号ライド、

そして私もいくつかのバレルを得た。

よく考えると、

これだけ波があるのに仲間しかいない。

水温14度で激しい波は、

冷水風呂みたいな気持ちになるから、

どうしてもジュクオンとかマリエル方面に行ってしまうよな。

とにかく、

この激烈モニースで、

彼らの挑戦による栄光だったり、

玉砕を目撃した。

大満足で上がってくると、

ヒラからおいしいバナナをいただいた。

で、

ファイヤーマンのKさんは、

いまだ「乗れなかった」と悩んでいたので、

*ほとんど乗れている。あとわずか(数回)で完璧に乗れるでしょう
*視野を広く、そして狭く
*いい波を見極める

そんな3つを伝えた。

潜水士ヒラには、

*波の重なりの下だけでテイクオフすること
*(ブレイクが速いからといって)テイクオフは横を向きすぎないように
*大小すべての波に目を入れる(波の種類を記憶する)

要約してそう伝えた。

Takibi God on 9’2”

.

ブレイクに目を向けると、

タキビ神はたった一人でバレルインを繰り返していた。

他には誰もいない。

きっと明日まで誰も来ないだろう。

タマサキ・エリアの不思議というご加護。

https://mandalacoffeejapan.com/

【巻末リンク:先週のソクシン】

【サーフィン研究所】南東うねりの千葉北でソクシン流_千葉タカラと沖縄味くらべ_(1089文字)

【巻末リンク*2:ハート・ウォーミング】

【サーフィン研究所】万葉集のエキマエ・マカロニ・グラタンと追い焚きヒラヒラの昭和48年_世界初のキャッチサーフ10フィートシングル_(1539文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!