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【サーフィン研究所】ピンボケと昭和_冷やし中華論_(1378文字)

Cosmos Surfboards TheOne 6’4”

Cosmos Original Twin Fin

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どうやらピンボケだが、

言いたいことは伝わるだろう。

昭和のころはカメラの性能が悪かったので、

私のような子どもが、

フォーカスリングを理解せずに撮ると、

こんなものばかりだった。

当時はフィルムしかなかったので、

撮るにはコストもかかった。

昭和51年(1976)にオートフォーカス、

シャッタースピード優先、

さまざまが自動化されたカメラAE-1が発売された。

それから三年後にオートボーイというカメラが発売されたが、

私は『オリンパスペンEE-3』というハーフサイズのカメラを手にしていた。

「固定焦点4m」

「シャッタースピードは2種類のみ」

「露出不良の際はシャッターが切れない」

そんな機能が付いていた。

具体的には、

露出が明るすぎたり、

暗すぎると、

赤棒(もちろんデジタルではない)がファインダーに出る仕組みだった。

よって電池もいらず、

カメラとフィルムさえあれば、

フィルム指定コマの倍数が撮れた。

いいなぁ。

この時代のすばらしさを書きたかったのだ。

昭和51年は携帯もない、

もちろんパーソナル・コンピューターもない。

電車に乗るには切符が必要で、

食べものを運ぶのは、

デリバリーでなく出前だった。

一枚のピンボケ写真が、

私の心を50年前に連れてきてくれた。

カーペンターズ、

ジョン・レノン、

港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ、

沢田研二に山口百恵、

寅さんにトラック野郎、

そんなすばらしい時代だった。

スカシーこと、

スカイアンドシー・ムロトも参加したマグロック。

大盛況だったらしく、

高知新聞の板垣さんがこんなアツい記事を書き、

ボルテージが上がった。

現代というか現在に戻ると、

数日前に氾濫の危機にあった一宮川は、

何事もなかったかのように静かに流れている。

諸行無常ですと、

タキビ神が言っていたことを思い出した。

私は冷やし中華が好きで、

少し前は中華三昧の涼麺を見ると、

欲しくてふるえていた。

これは、

アメリカ時代にヤオハンでこの冷やしが廉価で売っていたので、

いわゆる中毒になってしまったのだ。

よって私のジャンクフード御三家は、

マクドナルドのハンバーガー(クラシックのね)、

𠮷野家の牛丼、

そしてこの中華三昧のヒヤシが挙げられるだろうか。

おかげで冷やし中華全体を好きになり、

いわゆる*まずい冷やし中華も含めて喜ばしくいただいている。

(*真空ソフト麺、濃く酸っぱすぎるタレ、ケミカルな味のハム入り)

これはラーメン屋さんで食べたものだが、

いわゆるまずい部類に入るもので、

けれど、

やはりおいしいおいしいと言って食べ、

いまこの画像を見ると、

あまりおいしそうではないのだが、

冒頭の写真のように50年前の気分であれば、

とても感動的なものだったのだろう。

昭和50年(1975)に『全国冷し中華愛好会』なるものが発足し、

そのメンバーは赤塚不二夫に南伸坊、

坂田明や黒鉄ヒロシ、

山下洋輔にタモリという錚々(そうそう)たるものだった。

昭和というか、

あの時代の茫洋(ぼうよう)さ、

大らかさを思いだし、

改めて礼讃するような気持ちとなった。

【巻末リンク:マグロック】

【サーフィン研究所】夏休みのクラプトンと法王_(1198文字)

【巻末リンク*2:災害】

【サーフィン研究所】台風13号の水害_痛みにいちばん効くもの_(1378文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!