サーフボードの進化は、
歴史というラインで大きく見ると、
トライフィンが1980年に登場し、
シーンに大きな変化をもたらせた。
(サイモン・アンダーソン)
それから43年も経ったが、
サーフボード界は、
トライフィン登場ほどのエポックメイキング的なことはなかった。
ここではもちろんのこと、
クアッドやミニボードのことも含めている。
それでも「ない」というのは、
デザイン変革という観点で言えば、
やはりトライ以降は何もない。
そのトライフィンのコントロール性能をアウトラインに求め、
操舵性を両翼に付けて速さを追求した
ツインピンというものがある。
じつのところこの究極デザイン「TheOne」は、
奇しくもそのTWINPINと同じものだった。
ここ数年、
誰が考えたのか、
ツインザー・システムというものが出てきた。
ツインザーとは、
ツインフィンの前、
ノーズ側に小型トレーラーフィンというシステムだ。
Shacho san on
Cosmos Surfboards TheOne 6’4”
Cosmos Original Twinzer
.
最初はあまり興味が沸かなかったが、
私たち(ドラグラ)の中で、
最初にツインザー(ザワン)に乗った人がいる。
シャッチョさんだ。
「もっと早くからこのすばらしさを知っていれば良かったです〜」
そんなことになった。
ちょうどおなじころ、
ザワンのツインザーを自作して試した前田博士までもが、
「ラインが太くなりました」
上下画像は、
動画からの切り出しだが、
なるほど前田くんの深いボトムターンや、
オッキーのようなカービングトップが、
断然太いラインになっていた。
私は動きの迅速さよりも、
太いラインを目指している。
よって、
すかさずエンスーラボに持ち込み、
後付けを施してもらった。
博士はツインザーというシステムを理解していて、
私のザワンの位置はここですと求めて、
樹脂が硬化してサンディングされて、
そして研がれて完成した。
博士謹製の、
というか博士がフォルムをデザインした
ツインザー・専用タブ(フィン)も一緒にやってきた。
完成後だが、
完全硬化させたので、
翌日から乗れると博士が言うので、
ジェフリーズで試してみた。
するとなんと、
シャッチョさんや前田博士の言葉が瞬時に入りこむように、
ターンは加速してさらに伸び、
それでいて正確かつ細密な操作性という言葉が降りかかってきた。
Cosmos Surfboards TheOne 6’4”
Cosmos Original Twin + Twinzer
.
理論上ではもちろんわかっていたが、
たった小さなフィンがここまで自分を変えてくれるとは、
すぐには信じられなかった。
下は、
1本目のボトムターンの連続写真だが、
このパワーのない千葉ジェフリーズが、
まるでパンパンの波に感じられるほどの効果を見せた。
でないと、
こうして連続写真をまとめることなどはしない。
1ターンで10m。
それほどまでの加速と、
そしてコントロール性能を感得したのだ。
で、
この夢のような水流を解説したく、
鋭意作成したのが上の画像だ。
大きな違いというか、
新しく、
ヤングマンだったころのサーフィンがやってきた。
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【巻末リンク:シャッチョさんのザワン】
【巻末リンク*2:ザワンの出自】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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