昨日は暑く、
MLBワールドシリーズの最終戦で、
さらに熱くなったと思っていると、
高知西部は真夏日直前の29.7度もあったとニュースで流れていた。
Cosmos Surfboards TheOne6’4”
Cosmos Original Twin + Twinzer
.
これは南東うねりが入ってきた日の画像だ。
ノーズが落ちる、
サーフボードが滑落するまで漕ぎきり、
ストールしながらテイクオフする至極を味わった。
スリルと愉楽は表裏一体で、
コイン(硬貨)のウラオモテのようにきっちりと、
栄光か墜落かが描かれる瞬間だ。
今日は、
湘南でイベントがあるようで、
カルちゃんと法王に会えるチャンスがあるだろう。
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これは先週のこととなるが、
およそ100分の映画
『グランド・ブダペスト・ホテル』を観た。
政治的風刺の効いた、
それでいてどこまでも美しく、
模型のなかのようであり、
そして深い慈しむような愛と、
また肉親もを裏切ることができる
『富への執着』が描かれていた。
じつはこの作品、
敬愛するウェス・アンダーソンによる監督・脚本だったので、
劇場初週や動画配信で数度観たことがあったのだが、
中身というか、
感激は今回ほど入ってこなかった。
その背景には、
ウクライナとロシアの戦争、
今回の中東紛争拡大などによる不条理というか、
そんな現実があったからだろう。
きっと私の遺伝子にも刻まれている独裁への恐怖だったり、
世界の冷たさと、
政治の恐ろしさを実感しつつ、
この上質な劇を見たからかもしれない。
これはもうすでに9年前の作品になるが、
各人によるレビューはかなり残っていて、
かなりの数を読んだが、
このニューヨーク・タイムスの映画レビューがなかなかのものだった。
(*レビュー=再考察、報告、総括、批評、回想、復習、review)
ウェス・アンダーソンのこれまでや、
歴史のこと、
トラベリングショット、
ストップモーション・アニメーション、
マット・ペインティング、
リア・プロジェクションのような古風なマジック。
狂気的な憂鬱(ゆううつ)、
ソウルフルであり、
愚かで風変わりなキャラクターたち。
中欧文明、
鉄道、
電報、
手作りの贈り物、
粋な貴族の圧倒的な富。
天涯孤独のベルボーイ、
絵画、
詩などをほめたたえつつ、
—–A thoroughly ridiculous man
and at the same time
“a glimmer of civilization in the barbaric slaughterhouse we know as humanity.”
——主人公は——
徹底的に滑稽な男であり、
同時に
“人類という野蛮な屠殺場における文明の片鱗 “
でもある。
と結んでいた。
同感であるのでここにポストしてみた。
すばらしい作品だが、
政治的背景と、
ウェスが用いたおもちゃ箱で遊ぶような純粋(purely)な視点がないとわかりづらいだろうか。
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
◎