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【サーフィン研究所】ナオのレガロ_8m14秒の顛末_泪橋のガッキーさんのド根性_(1297文字)

昨日ここに波高ブイのことを書いたが、

それから良波を求めて南下していくと、

波数値がどんどん倍増していった。

北東うねりが入るブイを読むと、

波高8m、

うねり周期15秒とかそんな猛烈で、

しかもうねりが強すぎて、

方向までも欠測させるほどの時化(しけ)だった。

この等圧線を持つ低気圧が沖を通過したようだ。

異常気象だとあるが、

8m、

14秒越えのうねりを出すものは台風と何も変わらない。

右図はWindyのもので、

赤は6m程度の波高を示しているので、

じつにこれほどまでの波が太平洋上を動いていたようだ。

しかも白いエリアは9m越えで、

しばらくのあいだは、

10m以上のモンスター数値を計測していた。

10mのうねりは、

船舶などはひとたまりもないだろう。

もちろんあらかじめ港に避難しているだろうが、

少し昔はこういう予測や計測すらなかったので、

海難事故が多かったのもよくわかる。

まずはハマムラに行った。

すばらしい波なのだが、

たまに来るクローズアウトがやっかいそうだった。

北東風が強いので、

ハマムラを断念して石井酒店前や、

ノベルティ波である港内をチェックしつつ、

さらに38kmほど南下すると、

こんな波があった。

ブイを見ると、

4m@14秒東北東うねりがこれだ。

セットは終わることないほど入っていた。

2本目あたりはこうしてAフレームとなるが、

3本目からはスーパー・ワイド。

オフショアも強いし、

スロープも長いので、

短いボードでは、

テイクオフエリアは滑らないと判断し、

宝刀コスモス・クラシック8を持ち出した。

ここは岩場で、

小川直久くんのお店が見える。

彼の顔へ手を合わせてからパドルアウトした。

さらに沖では、

黒いお店を見ながら手を合わせると、

「船木くん、もっと右です」

ナオの、

そんな声が聞こえた気がした。

迷わずそちらにパドルアウトすると、

スインガーというか開いていくコーナーが見えて、

それは見事にピークしていった。

「ナオ、ありがとう!」

そんな気持ちで乗った波だった。

もっと書くと、

NAKISURF付近に住むガッキーさんが、

「玉砕精神でのぞみます!」

そんな決意でパドルアウトしてきた。

ガッキーさんは、

クリーンナップされてもあしたのジョーのように立ち上がり、

幾度もラインナップに戻ってくるという離れ業を見せた。

ちなみにガッキーさんは、

泪橋の丹下拳闘クラブ出身であるという。

Cosmos Classic 8’

at the Regalo

.

すばらしい波だったり、

または手のつけられないオバケ波がやってきた。

私はそんなのを喰らって、

200mくらい引きずられたけど、

宇宙的な何かを感じ、

さらにはナオのことを思い出すことができた忘れられない日となった。

背中側の肋骨の内側、

いわゆる体幹部がいまだガクガクで、

こういう風にならないように冬の間鍛えてきたが、

まだまだだと思い知ったのもここに。

【巻末リンク:使用ボード】

【サーフィン研究所渾身号】コスモス・クラシック新入幕記念_(2133文字)

【巻末リンク*2:波高ブイについて/こちらもクラシックだ】

【サーフィン研究所特集号】巨大波のはじまり_ブイ(GPS波浪計)について_(1188文字)

【巻末リンク*3:前回のレガロ】

【サーフィン研究所】マウイの景色_天界からのレガロ波_ドラグラLA展_うらやましいタキロー_(1125文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!