新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

ミニノーズライダーで人生最高のセッションをしたウッド_ワンホール840円のパイと、ひとくち20円の鉄火太巻に円高を知る_リトルリーグに人生の指針をいただいた日_(5700文字、しっかりと中編です)

2010_NH_T4352

おはようございます。

8月も明日で終わりですね。

9月になると、

秋の風が吹いてくるので、

ようやく涼しい日もやってくるでしょうね。

バテている人はもうすぐですよー。

秋の味覚もやってきます。

そんなこともちょっぴり楽しみであります。

こちらは大雨の音で起きた朝で、

外に出ると、

「ものすごい雨だった」

と断言できるほどの水たまりができていた。

寝ぼけながらもコーヒー片手にオフィスに行くと、

マイク・ベッシェンから

「孫」

という題名のメールが来ていて、

それにはこんな画像も添付されていた。

noah_2008

“WOW!”

とすかさず一文字(One Word)返信し、

もう一度よく見ると、

それはやはり’マイクの孫のノアで、

それは大きい波に乗っていました。

ノアのお父さんはシェーンで、

ベッシェン家からまたすごいサーファーが誕生しています。

それにしてもこの歳で、

この高さの壁を滑るのは、快感以上、

極楽以下といったところでしょう。

でも海はですね、

大人でも恐いところで、

親としては心配なので、

Z1では子ども用の『過浮力ウエットスーツ蛍光』

という仮商品名の製品作りを進めていますので、

お母さん、お父さんたちはお待ちください。

ジョージア州の御曹司ウッドは、島の東側に住んでいる。

電話があって、

「この猛烈オンショアだけど、

そっちの闘牛岬はオフショアと聞いたけど、ほんとずらか?」

「ほんとずらですよ。

この吹き止まない東風はずっとオフショアだよ!」

と伝えると、35分後には愛犬ガスを連れて現れた。

ただ、闘牛岬には波のサイズが腰程度しかないので、

体重200パウンド(約90kg)のウッドに

6’12″(7’0″=213cm)のミニノーズライダーを貸し、

P1030047

「こんな小さいの、

しかもナギのだからオレに乗れるずらかなあ?」

と不安になっていたが、

「大丈夫、ショートボードより浮力はあるから」

と伝えると、気が入ったようでワックスを塗りだした。

現在テスト中の日本製の日焼け止めが届き、

そんな新作肌色をウッドに使ってもらった。

P1030052

彼は体が大きいが、

白人だし、超敏感肌なので、

こうしたサンプル品を使ってもらえるのはありがたい。

ちょうどフレちゃんと、

バルサ職人ブルースが現れたのでみんなで3ショット。

フレちゃんとウッドが、

NAKISURF Tを着ていたことに今気づきました。

ウッドの2ヘッドイーグルはデッドストックで、

いまだにお客さまから

「再販の予定はありますか?」

とご質問が多いトップ10に入っているデザインなのであります。

P1030055

こうして見ると、ウッドは大きいな。

フレちゃんの三倍はありそう。

そして、犬歳だと77歳となるガスは熱い日差しが辛そうでした。

名犬というか、

人間の言葉をほとんど理解しているという天才犬なんです。

P1030060

「軽く入ろう」

と60分くらいのセッションを示唆してパドルアウトしたが、

ウッドがこのノーズライダーにはまり、

「人生で一番のノーズライドをしたずら!!」

とか、

「こんなに楽しく乗れるボードははじめてダゾ!」

と大喜びし、

遂には200分を越えるセッションとなってしまい、

目が日焼けしてしまい、

針で常時チクチク刺されているほど痛み、

ウッドに「そろそろ」と促すのだが、

「もう一本!」

「あと一本だけずら」

ときりがなく単数延長するウッドに

「先に上がってるねー」

と木陰に戻り、ガスと昼寝をしていたらようやく戻ってきたウッド。

まだ興奮していて、

「人生で最高のセッションだったずら!それにしたも腹減ったなぁ…。

待たせしたお詫びになんでもイシハラでごちそうするから行こう!」

と、ふたりフラフラになりながらワイメアタウンに向かう。

ウッドが「今日はスイーツを買うずら」

と言うので、

先日ここでも紹介したカウアイベーカリーのパイをイチオシする。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/15108

P1030061

マカダミアクリームパイ、

バナナクリームパイ

(↑これはオミヤゲベーカリー製であまりおいしくないのでご注意を)

と今日の分が売られていたが、

彼はシンプルなカスタードパイを手にした。

ちなみにこれが$9.89。

計算してみると現在の貨幣換算が1ドル85円なので840円となった。

パイがワンホールで840円は安い。

P1030064

日本ではTED’S Bakery(テッズ・ベーカリー)が上陸していて、

ワンホール3500円を越えると聞いて驚いたが、

洋菓子業界の取り決めがあったのだろうか?と推測する。

売り値が4倍というのもすごい話ですよね。

輸送費なのか?

でもいまやブームに近い人気商品に対して、

適正価格を持ち込むというのは、

もしかしたらナンセンスだということで、

なかなか難しいのでしょうね。

ごちそうということもあり、

俺は普段よりささやかに

「シーフード・マキ」をいただいた。

つまりは鉄火太巻きなのですが、これが$3.75。

すると、日本円で約318円。

8カット入っているので、ワンカット約40円。

ワンカットはふたくちサイズなので、

ひとくち20円という値段に円高還元の味がした。

P1030065

俺があまりにも質素に注文したのを察したウッドが、

「かき氷も食べるズラ」

P1030068

と鉄火太巻きよりも高い氷を食べて、

幸せなランチを終了する。

P1030067

こんな海の前の木陰ベンチで食べるのもいいですよね。

けど、実は突風が吹き、

鉄火太巻2つを落として80円の損害を受けた。(笑)

P1030070

ボードを返す際に、まだ感動していたウッドは、

ちょっと厚めの7’6″のミニノーズライダーをクリスちゃんに即決注文した。

かなりうれしそうでしたよ。

閑話休題。

アナとチャドたちがアートギャラリーを

新しい海沿いのショッピングモール

『ククイウラ』にオープンするというので、

プリントをフォトマットに内挿し、

パッケージ品を納品することになった。

P1030090

昨日はそのギャラリーのグランドオープニング日だったので、

このツリートンネルをめでたく通り抜け、

P1030103

プリントを納品しに向かった。

このギャラリーは、

ペイントアートだけというのに、

「NAKIの作品をどうしても置きたいんだ」

という要望があり、

俺作品を展開してくれることとなった。

ハレのオープニングなので、

俺からのお祝いは、

このパイナップルワインを持っていった。

P1020937

これは’Hula O Maui”「フラ・オー・マウイ」

が正式名称の、

パイナップルだけで作ったスパークリングワインで、

しかも一切甘くなく、辛口のキリリとした味なんです。

Hula O Maui

これは超が付くほど大好きなので、

こうした進物の際にはよく持っていっております。

もし日本で見つけたら飛びついてください。

そのくらいおいしいですよ。

P1030112

オープニングパーティは午後からで、

こんな晴天に恵まれた。

P1030110

去年まで草原だった場所に作られた

「高級ショッピングモール」

というのは最初違和感があったが、

P1030111

こうして友人たちがビジネスができたり、

観光に来られた人が楽しめるスペースであるので、

それを前向きに考えると、

すばらしいことなのかもしれませんね。

P1030108

アナは俺のNORTH HAWAIIブックを気に入ってくれ、

こちらでも販売してくれることになった。

「日本語だけどいいの?」

と聞いたら、

「この島だけで撮られた作品だけの本だからそれで完璧よ」

ということに安心する。

P1030137

これはアナのパートナーのチェルシー。

美人さんです。

P1030139

俺のコーナーは平台に載せられたプリント群で、

こうして下にセブンティーンセブンティーンのアルミニウムプリントがあり、

奥にワンハート等があります。

P1030134

ようやくオープンにこぎつけたにっこにこのチャド。

このギャラリーを裏で手引くマネジャーでもあります。

俺の描いたペイントも希望していたので、

何かを描けたらここにおいてもらうことにもなっていますので、

そうなったらまたここで報告しますね。

P1030109

そうだ、

ここはhalele’a galleryという名前です。

ホームページがまだないみたいなので、

完成したらまたここで報告します。

さてさて、

きんちゃんの会社では、

仕事をそっちのけで、

つまりは社員総出で応援しているという

『リトルリーグ・ワールドシリーズ2010』

の決勝日が今日でした。

P1030177

普段は一切と言っていいほどTVを見ない俺が、

リトルリーグだけは違い、

予選からVHSビデオ(まだ使っているんです。笑)に撮りまくり、

真剣にゲームを分析し、

各国のチーム情勢を研究してきた。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/15146

そしてそして、

ついにこの決戦日がやってきた。

やってきたのはいいのだが、

これで終了してしまうと、

来年までゲーム中継がないので、

後11ヶ月半、

俺はどうやって生きていけばいいのかが不安になった。

できることなら、引き分け再試合を300回やってほしい。

P1030179

今年も中継提供はケロッグのフロステッド・フレークス。

トニーでおなじみのシリアルですね。

こうしてスポンサーがあるおかげで、

リトルリーグのTV中継があり、

それは心からありがたいので、

P1030094

俺は迷わず1.8kg入りの超大箱を買ってきました。

これは視聴者がスポンサーをサポートする姿勢なんです。

小さいが、一つはれっきとした数ですしね。

他にはホンダやサブウエイなどがあり、

今はホンダは買えないけど、

サンドイッチならなんとかなるので、

明日より1年間はサブウエイとシリアルで応援することも決意する。

野球好きなみなさんは便乗応援してくださいね。

具体的にはシリアルはトニーで、

サンドイッチはサブウエイですよ?。(笑)

P1030143

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/15307

昨日このブログを書き終えてから、

USA地区の決勝があり、

米国チャンピオンはハワイチーム(ワイパフ)と決定した。

彼らは敗者復活戦から5連勝して、

文字通り這い上がってきたチーム。

USA優勝決定戦は、

あの猛烈に強かったテキサスチームをなんと10?0のコールド勝ちで沈め、

全米の野球ファンを

「こんなことってあるのか」

とどっきりとさせた

ビデオで見ていましたが、ハワイは攻走守投と全てに圧倒していて、

テキサスチームの子どもたちがかわいそうになるほどの強さだった。

放映時間からはリトルリーグの歴史、

米国のオイルショック時代にも

リトルリーグの子どもたちが大人に光を与えたことがドキュメンタリーで流れ、

しばしホロリとさせられた。

毎年の世界大会で、

米国をいつも脅かしてきたのは台湾チームで、

それは強い国だという説明もあった。

そんな歴史的なチームだったんですね。

日本が台湾に勝ててよかった。

試合は予定時間に始まり、

強いチーム同士が組み合う特有の投手戦の様相だった。

ハワイの左腕から日本が絞り出すように一点を取り、

もう一点をなんとか4回に取り、

その裏にハワイが一点を軽く返し、

試合は後半に突入し、

2?1で日本がかろうじてリード。

P1030176

2?1でやってきた最終回。

日本はビジターのため表攻撃なので、

点差をつけなくてはならない大事なイニング。

ハワイチームの猛烈なる攻勢が恐いのです。

P1030161

このトモリ・コナンくんは、

予選時の紹介から気になっていた選手。

最終回、

ワンアウトからこの回二番打者が四球で出て、

2アウトになる間にワイルドピッチでランナーは2塁に進み、

そしてこのコナンくんが打席に入りました。

カメラはアップで彼の顔を映し出します。

ピンと来た俺は、

一緒に観戦していたカイラに

「この子がホームラン打つよ。目が違う、見ていてごらん」

と予言し、

その3秒後、

「カキーン!」

とボールはライトスタンドに飛び込み、

本当にダメ押し2ランホームランとなり、

言った俺まで驚いてしまった。

P1030188

この打席までは1割2分5厘と低迷していたコナンくんは、

してやったりの得意満面のガッツポーズ。

驚いているチームメイトが後に映ってますね。

P1030190

最後のハワイの攻撃を左腕のイチロー・オガサワラくんが、

そして日本の鉄壁守備がハワイ打線を封じ込め、

4?1で世界一となりました!!

P1030208

ハワイにいるので、

ワイパフチームが準決勝に進出したこともあり、

TVや話題はリトルリーグ一色で、

しかも予選から応援していた自国チームが勝ち、

まるでマンガかTVドラマみたいな展開に大満足する。

日本チームが世界一になるのは、

7年ぶりとも聞いたので、自身の幸運にも感謝した。

P1030213

↑ハワイチームの核弾頭カホエア・アカウくんも

守備に打席に気を吐いていました。

彼は身長が140cmしかないのに、

大人みたいなプレイをして、

さらには立ち振る舞いがクールなので、

俺はファンになってしまった。

今度練習を見に行きたい。

下の写真は試合後の一コマで、

P1030214

ハワイの監督はヨシイさんという日系人。

日本チームの有安新吾監督に

「オメデトウゴザイマス!」

とカタコト日本語で心から讃えているシーンがこれで、

それに感動してしまった。

すばらしい人格者でした。

TV中継では、

各監督にマイクが付けられていて、

選手に向けての指令や、指示、激励、

そして発言が俺たちにも流れるのだけど、

このヨシイさんはものすごくポジティブで、

選手にやさしく、聡明で、すばらしい監督でした。

彼が率いたチームが米国で優勝したのもうなずける。

「俺が少年野球をやっていたときの監督がこんな人だったら」

と考えてみたら、

もしかしたら今頃はサーフィンでなく野球をやっていたのかもしれない。

そう思うと、

あの恐ろしいケツバットの監督でよかったと安堵した。(笑)

P1030211

場内にはすぐに号外が流れたようで、

その世界一の熱がモニターからも伝わってきた。

P1030222

おめでとうございます!

みなさん、この日は一生忘れられませんね。

技術もさることながら、

フェアですばらしいチームプレイでしたよ。

俺も見習います!

そんな他のスポーツから、

普段はこちらから教えてあげる子どもからたくさんのことを学びました。

これからはひたむきで、

純粋で、懸命な日々を送るようにします。

長くなってしまいましたが、

今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございます。

すばらしい日にしましょうね。

すばらしい週と残り少なくなった2010年の夏を楽しみましょう!

新しい人生をプレイボール!!