静岡県松崎町。
雲見にある烏帽子岩に登ると、
石長比売(イワナガヒメ、日本書紀では磐長姫)の神話を知った。
令和のいまも。
伝説そのままに富士山を雲で隠してみせた。
富士山とここ烏帽子岩へと離された姉妹の哀しさが、
身に溶けるような感覚でしみいった。
その悲しさこそが、
富士を雲で隠す由来であり、
雲見という地名の由来はここだと伝説は着地する。

Nacky on Cosmos Surfboards TheOne6’4”
波情報はフラット。
となると、
わりと知られたサーフスポットですらサーファーは皆無となる。

TheOne6’4” Groovy Fins Twinzer Shape, Design and glass by @hiroyuki_maeda
ときおり見かけるのは、
ヨーロッパ系のカップルくらいなもので、
それは美しい砂浜を満開の笑顔で散歩しているのを見かけると、
人生っていいものなんだよなと再確認させられる。
この時期の南伊豆は、
桃源郷というべき色彩となっている。
なんでも寒波で満開が遅れたからで、
普段は2月の終わりごろにこの見事があるという。
で、
今年の寒さの意味を知った。
ちなみに煙は、
温泉からの湯けむりだ。
ナッキーがちょうど菜の花色をしていて、
合わせて撮って、
マンダラコーヒーの広告用に華厳さんに送った。
https://mandalacoffeejapan.com/
東の海岸線から伊豆半島を縦断し、
往路は冒頭に書いたように西伊豆からだったので、
伊豆半島が一周できた。
移動しながら各地の波に目を入れていったが、
北東風が強く、
どこもオンショアだったり、
せいぜいサイドからの風だった。
Uさんこと、
U-SKEがいい波を見つけたというので寄ると、
かなりのパーフェクト波に乗ることができた。
最初は誰もいなかったが、
潮の満ちに合わせて5人ほどサーファーはやってきた。
全員が散らばり、
それぞれがピークを独占できる環境だった。

@mandalacoffee_japan
しかも全員がオープンマインドで、
ビジター特有の嫌な思いなどは一切なく、
本当に楽しくサーフできた。
なぜかを聞くと、
ここには近くに駐車場がないからで、
サーフしたければ私たちのようにひたすら歩くか、
またはUさんたちのように自転車でやってくるしかないからだ。
そしてピースマンの思想=デューク・カハナモクを敬う気持ちを持っているという。
上がってくると、
NAKISURFバンに、
プレゼント袋が置いてあり、
キーフォルダーとステッカー各種が入っていた。
こういうのはうれしいよな。
フルーツの卸と発送のママ・フルーツをどうぞよろしくお願いします。
着替えてからマチュカゼこと、
松風町のピースマン・ギャラリーに行き、
U-SKEさん渾身のアートに包まれた。
Uさんは、
サーフと富士山関係の権威であり、
その道の人だ。
その道というのは、
カメラで富士山を表し、
そして波やサーフィンにまつわる情景を焼き付けることだ。
南九州で撮った作品も見事であり、
スラッシュバックから散ったスプレイの白と、
背景となる山色の対比。
コンポジション的にも完璧だ。
前述したデューク・カハナモクを敬愛しているのも同じで、
こういうのを含めて私たちは兄弟なのだと思う。
デュークは私たちのサーフ思想の父だ。
今回の展示で一番胸に残ったのはこの作品。
Uさんが大好きな沖のリーフ波のものだと教えてくれた。
郷愁と原風景がサラウンドし、
繊細かつ純粋なる視点は、
波までの距離までもが感じられる大作だ。

@u_skee. / @peaceman_gallery
Uさん、
ありがとう〜!
□
【巻末リンク:マンダラ・コーヒーと松風2本立て編】
【サーフィン研究所&ドラグラ・プロダクションズ謹製】マンダラ・コーヒー名の由来_松風王国のジグザグ走馬灯_(1486文字)
【巻末リンク*2:雲見烏帽子岩初見日】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
◎