こんにちは、
新しい週をいかがお過ごしですか?
こちらは相変わらず晴れと雨の繰り返しで、まるで冬場の雨期のようです。
長老フレちゃんによると、
「こんな夏は今まで経験したことがない」
ということで、
こちらも最近の異常気象が影響しているのでしょうか。
Dセンパイから電話があった。
「やっぱり俺が帰った後、(波が)大きくなったな。へへー。
でもさ、あんなにいきなり大きくなるのは恐ろしいね」
「いつもはもう少しゆっくりと大きくなるのですが、
これもやはり異常気象だからでしょうか?」
「そういえばさ、この波の予想を君たちは火曜日とか、水曜日だと言って、
一週間も前からしていたでしょ、どうしてそんなことがわかるんだ?」
「それはですね、今回の南うねりは、はるばる南半球からやってきたうねりなんですよ。
だからあちら海域が大荒れになると、波予想がはじまるわけなんです」
「南でも波が来るまでそんなにもかかるのか!南半球のどこからなんだ?」
「ニュージーランドとかが多いです。それにしても遠き道のりですよね」
「じゃあさ、冬場の北うねりも届くまでにそのくらいかかると聞いたけど、
あれも日本が荒れているときに予想されているわけだな」
「そうなんです。でも正確には日本の北にあるアリューシャン海域なので、
日本が荒れたから、というよりは、むしろ西高東低が強まったときでしょうか」
「要は太平洋側が寒いときだべ」
「その通りです」
「あれも一週間くらいだったっけ?」
「はい、北うねりもアリューシャン海域からですと、一週間はかかります」
「もっと聞いていいか?」
「もちろんです。どうぞ」
「日本にいるとわかるんだけど、千葉沖くらいから低気圧が発達していくだろ、
そんなときにもハワイにはうねりは届くのか?」
「はい、西うねりとして届きます。でも、低気圧の動き、向きというか、
全ては吹き出している風向きでして、
ちゃんと強風がこちらに向いて吹き続けないと波は出ないみたいです」
「低気圧が上(北)に上がっていくと、西が北西うねりとなって、
最後には北うねりになるんだな」
「そうなんですよ」
「うねりの向きって大事なんだろ?」
「その通りです。西うねりだとイナリーズ側、そして北うねりだとソフトサンドリーフですね」
「ブレイクの場所が変わっていくのか」
「はい、例えば5度角度が変わると、波は変貌します」
「波って、うねりの向きが大事なんだね」
「全ては地形と角度と高さ、そして強さでしょうか。
それに加えて、潮位と風向きで決まりますね」
「なるほどな」
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そんなことを話した後、
気になって、現在のノースハワイ波現況を確認してみた。
継続的に届いているのは、
ニュージーランド南からのうねり。
そしてタスマン海沖で強風(Gales)が吹いたので、
そのうねりが明日には南東うねりとして小さく入ってきそう。
ノースハワイでは、南東うねりがいいのは闘牛岬とリリコイリーフですね。
ただ、サーファーにとって悲観的な予報としては、
南半球の貿易風が弱くなってきたので、
これから一週間は大きいのはもちろん、
中サイズのうねりでさえも望みはなし。
ただ、カムチャッカ南東での低気圧からの小さな北西うねりが届くかも。
そうすればソフトサンド地区に波が入ってくることでしょうね。
さらには24日に太平洋沖から北海道を抜けていった低気圧があったので、
そこからの西北西うねりが、7月1日頃から届きそうです。
そうしてみると、夏の大波はやはり南半球からのうねりが大事で、
逆を言うと、大波だけを狙っている人はあちらの気象を確認しておけばいいのです。
近海でのハリケーン、または低気圧からのうねりというのもありますが、
ハリケーン以外はあまり強くならないので。
夏のハワイでサーフするときは、そのことを思い出してくださいね。
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ノアとビーチハウスでサーフしてきました。
冒頭のクアッドフィンを今日はツインスタビライザーに変更。
ノアがColeの宝刀ルースキャノンで、
俺はCanvas維新バターゾーン。
海に入る前にこちらからパドルアウトしないことを俺に伝えるノア。
「どちらでもいいよ」
と言ったが、反抗期が始まっているのだと思う。
ツインスタビライザーはテイルを踏み込めるので、
クアッドの流れるようなラインというよりは、
トライのように踏み込んで、
よりスポンテニアス(spontaneous、自発的)なターン展開となった。
ノアは全ての思考と行動が『エア一直線』という視点となり、
それぞれの壁に相対していた。
このまま波写真を続けたいのだが、
相当数の写真があるのと、
このまま進むと長くなるので、明日にでもまた続きを書きますね。
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https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/22679
6月15日付のブログで、
「安全のためにフィンをコロス」と書いたら、
「実際にはどうやるのですか?」
とメールが相次いだので、
ここに詳細なるコロシカタを書いておきますね。
[少しでも安全になるようなフィンの丸め方]
フィンは進行方向逆に刃が付けられているようです。
これはクラフトマンが自身の欲求を満たしたり、
“フィン鳴り”という事象を防ぐため、
ゴルゴ13に渡せるかのように刃先がシャープに付けられています。
最近で一番すごかったのが、
触れただけで爪まで切れてしまったフィン。
これでは楊家に代々伝わる吹毛剣のようです。
そんな刃が体に当たったら、間違いなく大けがをするので、
NAKISURFでは、刃先を丸める、つまりコロスことを推奨しています。
まずは紙やすりを用意してください。
船木は耐水ペーパーの180番を使用しています。
包丁の刃を研ぐのと全く逆の要領で、
刃先に対して紙やすりを直角に当てて、刃の部分を取り去ります。
それから角度を変えて、その両側を軽く削りとってください。
強く当てても肉が切れない、
つまり安全となるようにしっかりと丸めるように。
どこまでかは各人の判断にゆだねますが、
180番の耐水ペーパーで、
各フィンに3分くらいの時間をかけるのが目安です。
丸く削ると安心感が生まれ、すてきな波乗りセッションに変わるのですよ。
こちらが日本が世界に誇るレイシオフィン。
工場が福島にあって、被災しているのです。
そこでNAKISURFでは、支援も兼ねて応援しています。
レイシオフィンは、元々調子が良くて使っていたのですが、
少しでも彼らのサポートになればと思い、
ここにロゴと製品を掲載しておきますね。
寄附だけではなく、
こころのこもった支援を続けていこうと今日も感じているのです。
がんばろう日本!
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(お知らせ)
ついに、入荷しました。
そして、何よりもお待たせしました!
カウアイローステリーのラムフレーバーですよ?。
http://shop.nakisurf.com/shop/index.php?main_page=index&cPath=3_232
かなりの数が入荷したので、お待ちしていたみなさんに行き渡ることになりますように。
追加分は来週届くので、そうしたらまたお送りします!
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大人気で、第四刷が週末に入荷した『[SURFSURFSURF Tシャツ』。
ですが、こちらもあっという間に売り切れてしまいました。
ここに完売御礼をさせていただきます。
http://shop.nakisurf.com/shop/index.php?main_page=product_info&cPath=3_8&products_id=4881
大反響、ありがとうございます。
そして、週末ブログを見られなかった人にごめんなさい。
でも明日から第五刷を制作しますので、
行き渡らなかった方はお待ちください。
次のスペシャルカラーを何にしようか迷っています。
ピンク
ライムグリーン
ライトオレンジ
という候補がありまして、
全ては直感で決めようかと思っています。
それでは、すばらしい週になりますように、
ということと、
熱中症になりませんようにとお祈りしております。
氷まくらでヒンヤリとしていてくださいね。
それではまた明日!
ALOHA@!
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