望月。
9月と10月の満月は強烈なほど大きく見える。
俺が満月を見ると、
思い出すのは西行のこの歌です。
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ねがはくは花のしたにて春しなん
そのきさらきのもちつきのころ
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自身の死を予告して、
実際に如月の満月の日に死んでいったのだそうだ。
月の魔力。
月からのちから。
海の潮の干満も月が存在しているからということで、
地球の存在に欠かせない、
そして地球に一番近い天体。
ルナ、ムーン、セレネ、チャンドラ、太陰。
月に想う。
月に想え。
月に想おう。
月の入り、
つまりムーンセットを撮ってみた。
昨日はこの瞬間にグリーンフラッシュが見られたのだけど、
今日は見えず、次はどこで見られるのだろうか?
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そのまま夜明け前のホワイトハウスに行くと、
昨日よりサイズは下がったが、
十分なるうねりが届いていた。
3ft @ 16 seconds from SSW (195°)
パワフルなニュージーランド南東沖からのメッセージであります。
ワンセッション、
五本の波を求めてパドルアウトする。
波回り、自分とピークとの位置が昨日とは違っていて、
その修正を繰り返し、4本目にすばらしい波を受け取り、
その余韻で5本目を乗って、本日終了。
波と、板談義を長老フレちゃんと詳しくする。
今日の4本目のターンを横で見ていたフレちゃんが言うには、
キャノンボールの切れ込み、
つまり波に対してのレイルの食い込み方が深く、
それでいて失速していないから、
それが安定感と高速滑走につながっているのではないか、
という仮説が立った。
そう言われてみたら、
波へのレイルの立ち方がナイフィー(knife)で、
それでいて加速感がすごかったので、
このボードを気に入っていたのだが、
言葉にするとそういうことなのか、と妙に納得してしまった。
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話しながらホワイトハウス波を見ていると、
潮が動いていないのか、
風が変わってしまったからか、
それともうねりが小さくなってしまったのか、
朝と同じ波は来ないようだ。
体が乾いたので、
カメラを持ち出して盟友たちを撮ってみた。
コスコ勤務のジェームスのテイクオフ。
「あと二漕ぎ!!」
と言ってしまいそうなリップハンギング。
この状態でもドロップをメイクしたから掲載してみました。
さすがジェームス。
でもセクションメイクはならなかったようで、
的確な位置でテイクオフし、
張り付いていたらバレルでしたね。
次もインサイドボウルからテイクオフしているのは、
ラワイ地区に住み、リリコイリーフで良く会うスコット。
彼のいつもの例にならって、
8フィートくらいのガンを持ち出してきていた。
彼はもう少し波が大きくなると、
10’6″も持ってくるのですよ。
5’0″のBD3からすると長さは倍以上。
体積はどのくらい違うのだろうか?
でもミニボードとガンボードが一緒に沖で、
大波を待つことというのは、
10年前までは考えられなかったことでしょう。
太陽と月。
陰と陽。
そんな対極なることを考えていた。
この月のパワーを永遠なるものとして、
また夢の続きを追いかけていくことにしよう!
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モノスゴ人気のミニノーズライダーと、
キャンペーンという後押しもあって、
じわじわと人気拡大しているロングボード。
そんな自由なサーファーたちに向けて、
Nakisurf Movieでは、
『ノーズライド・セッション(メキシコトリップ番外編) 』
がアップしました。
を書いたのは、
メキシコ本土のウニ畑岬に行っているときでありました。
これはそのウニ畑岬の波での俺とイスラエルのソウルセッションです。
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