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「あきらめない、負けない」二回目のホットロッド教会_それは長いノーズライディング@ザ・ポイントon ボックス_パスコウイッツ・ファミリー_(3638文字)

こんにちは、

ハッピーデイになっていますか?

こちらは人生二度目のブライアン・ベント教会に行ってきました。

船木は無宗教と言いますか、

「父親教」という教えに沿って今まで生きてきました。

それは

「人を傷つけない」

「あらゆることに感謝する」

「全てを敬え」

「人は自分の鏡だ」

「嫉妬をしないこと」

「幸せだと思うこころ」

そんなことを自分の下地にしてきました。

ブライアンのところに行くのは、

「彼の神さまも敬い、彼の言葉に耳を傾けて、

彼と一緒に自分の不安を解消するために祈りたい」

ということです。

神さまは単一でないと感じています。

ここにもあそこにも、

上にも下にも神さまがいるという考えです。

なので、

今、こうして出会ったブライアンを神さまだと思って、

彼が「神の声を伝える」という集まりで、

しかも教会ではなく、開店前のピザ屋ですから。

それは信者から巨額なお布施を集め、

豪華絢爛な教会で、

その輝きを誇示している集まりより、

すてきなものだと感じたのです。

この集まりのいつもの風景。

ホットロッド教会ですから、

その道の好きな人が集まっていました。

佳き時代のカスタムカー。

磨き込まれてもいず、

錆び錆びだけど、

これこそがホットロッドという主張の車があったり、

それはすてきでした。

こうしてボディに教会のロゴをペイントして、

その信心!?ぶりをアピールしているのにも感動。

ブライアン・ベント牧師による説教が始まった。

そして音楽。

Don’t Give up

Don’t Give in

という曲に瞑目した。

「あきらめない、負けない」

という意味だが、

今の自分に必要な言葉だ、

と深く、強く実感した。

強くありたい。

やさしくありたい。

負けるな、がんばれ、と祈りました。

ブライアンとランチを食べながら話していたのが、

それは「もうすぐ3月11日」

ということ。

「なぜ神は突然多くの人の命を奪うのだろうか?」

とブライアンは苦しみ、悩んでいるのだが、

それに対しての答えはまだやってきていないという。

苦しみ、悲しみの向こうにあるのは、

夜明け、それとも?

俺は答えはおろか、

方角さえもわからずに立ち止まってしまう。

でも進むしかない、歩くしかない。

そんなことを考えていたら、

レッド・ツエッペリンの

『Stairway To Heaven』がかかった。

There’s a lady who’s sure all that glitters is gold

And she’s buying a stairway to heaven

When she gets there she knows, if the stores are all closed

With a word she can get what she came for

Ooh, ooh, and she’s buying a stairway to heaven

There’s a sign on the wall but she wants to be sure

‘Cause you know sometimes words have two meanings

In a tree by the brook, there’s a songbird who sings

Sometimes all of our thoughts are misgiven

Ooh, ooh, and she’s buying a stairway to heaven

Ooh, it makes me wonder

Ooh, it makes me wonder

There’s a feeling I get when I look to the west

And my spirit is crying for leaving

In my thoughts I have seen rings of smoke through the trees

And the voices of those who stand looking

Ooh, it makes me wonder

Ooh, really makes me wonder

And it’s whispered that soon if we all call the tune

Then the piper will lead us to reason

And a new day will dawn for those who stand long

And the forest will echo with laughter

If there’s a bustle in your hedgerow, don’t be alarmed now,

It’s just a spring clean for the May Queen

Yes, there are two paths you can go by, but in the long run

There’s still time to change the road you’re on

Ooh, it makes me wonder

Ooh, Ooh, it makes me wonder

Your head is humming and it won’t go, in case you don’t know

The piper’s calling you to join him

Dear lady, can’t you hear the wind blow, and did you know

Your stairway lies on the whispering wind

And as we wind on down the road

Our shadows taller than our soul

There walks a lady we all know

Who shines white light and wants to show

How everything still turns to gold

And if you listen very hard

The tune will come to you at last

When all is one and one is all

To be a rock and not to roll

And she’s buying the stairway to heaven

天国の階段を買おうとしていないふたり。

ブライアンの長女エスターは16歳。

彼女は飛び級で、

高校卒業資格のテストをこの16日に控えている。

不思議な子です。

終了後はそれぞれ散っていくのだが、

この年代式トラックを運転していたのは、

ご年代式の女性でそれにも驚いた。

アメリカでは、

ホットロッドはみんなのものなんですね。

ブライアン先生はホットロッドがよくお似合いです。

それではまた!

さて、今日のサンクレメンテは波が小さく、

サンオノフレ以外ではサーフしづらい状況でありました。

サンオノフレポイント。

サンオノフレは、

北から順に、

チャーチ

ザ・ポイント

フォードアーズ

オールドマンズ

ドッグパッチ

トレイルズ

と続いていく。

今日は波が小さく、やたらと寒く、

サイドである北風も入っていて、

コンディションはかなり悪かった。

そのおかげでこのザ・ポイントには、

たった三人だけがサーフしていた。

普段は混んでいるのにしめしめとボックスでパドルアウトした。

で、波乗りとはわからないもので、

我が人生最高、

最長のノーズライドをメイクして、

さらには写真が残っているので、

ここに長ーいシークエンスをポストしておきます。

ザ・ポイントからフォードアーズまで一直線にノーズ。

こんなことってあるのですね。

上がってくると天気も良くなってきた。

不思議な感覚に包まれながら、

ボックス師匠ブライアンに長いノーズライディング報告をした。

なんだか運と縁を感じる日でありました。

「フナキさん?」

と声がするので、

見るとそれはジョナサン・パスコウイッツだった。

「うわ、ひさしぶりです?」

とインスタグラム用の写真を撮らせていただきました。

パスコウイッツ・ファミリーは1972年にサンクレメンテ、

いやカリフォルニアでサーフスクールというのを初めて実行した家族。

11人家族で、キャンパーに住み、

全員でサーフィンを教えながら育っていったのです。

こんにち、サーフスクールというのは数あれど、

その創始者である父ドリアンは91歳で、

いまだにサーフィングを続けているのだから奥が深い。

俺も91歳までサーフィングを続け、

そしてその魅力を伝えていけたらいいな、

とジョナサンを見送りながら感じていた。

祈り、願い、

そしてあきらめずに人生をつなげていきたい。

そんなことを思った今日であります。