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naki's blog

気温と水温_バリ雑感1_(2538文字)

Photo by Brian Miller

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こちらは真夏日、夏日が続いていて、

サンタアナウインド気候なので、

「オフショアが基調」となり、

サーファーにとってはありがたい日々が続いている。

明日の土曜日には、

最高気温が33度まで上がるそうで、

こうなってくると真夏気分となる。

だが、波乗りをすると海水温は18度しかなく、

ウエットスーツがない手足は痛いほどとなってきた。

21度あればウエットスーツなどなくてもサーフできるのに、

まったく違う度量衡法にも感じられる。

で、たった3度だが、液体と気体の密度の違いが、

1000倍あることを知らせてくるのだった。

(良いサーファーのお勉強タイム)

バリのこと。

これをどこかに書いた気がするのだが、

下書き保存に残っていて、

いくつかの語句を検索するのだが、出現しない。

ということは、まだ未発表かもしれず、

ならばここで公開しようと思ったバリの雑感記1。

2もあるので、それもまたいつか。

Canggu, Bali

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田園風景が拡がるチャングー。

ここには32年前に来て、

12年前にチラリと通過したきりだった。

それからスミニャックやスランガン、

クラマスと通過し、

今年再びやってきてみると、

みなさんご存じのデウス(Deus Ex Machina)の進出があり、

街はその流行波に乗るように大開発を遂げ、

7年前、

そして5年前と倍増するように人も店も増え、

2年前からは

「ここはすでにクタと同じ」とさえ言われるほどの大盛況となった。

さらに書くと、

いまだに開発は続いていてバト・メイジャーの目の前になんと、

インター・コンチネンタル・ホテルの建設が始まっていて、

それが完成するころには、

チャングーに来るには慢性的な渋滞(今でも)になるだろうと識者は言う。

クタと違うのは、

「チャングーは高感度人が集まるところ」という認識だろうか。

先日デウスのハイエンド思想からそんなふれ込みが外国人にあり、

ヨガ・リトリートに参加する世界各国からの美女たちがいて、

自然食品屋が多くあって(それはすばらしいのだが)、

それに群がるオーストラリア人の男もいて、

ナイトシーンも含めてやはり混乱を極めている。

私の青春(死語)時代の新島といったところだろうか。

さて、これは宿から出たところだが、

私のような外国人が直進するのは無理、

右折も無理、

左折だけならなんとかなる交差点の風景。

閑話休題。

ヴェンチュラ・セイジからいただいたサーフDVD群を観る機会があって、

ロブ・マチャドの”The Drifter”を見た。

封切りというか、完成したときに渋谷にロブがやってきて、

試写会を一緒に見た以来だが、

ロケ地の始まりと終わりがバリなので、

感情移入もしやすく、

それはまるでロブの息づかいまでも感じられるのが不思議だった。

32年前にレギアン付近に3週間滞在した際は、

ロブのようにバイクでこんな道を通ってチャングーまで来た。

そして冒頭の写真のような田園風景は海が近いことを示していて、

チャングーのライトとレフトが見渡せる隆起の上まで来ると、

牛を避けながら河口の上にバイクを置き、

目の前のライトや左側のレフトでサーフしていた。

今ではその河口は世界中からのサーファーたちがあふれ、

レフトも同様で、

しかもここはオーストラリアからの真剣ボディボーダーたちがたくさんいて、

そのチャンネルというか、

カレント地区にもプロ予備軍たちがエアやバレルを決めていて、

名無しのブレイクは、「サンドバー」というサーフスポット名となり、

さらに書くと、

全く無人だった左奥は、

(きっと何人かはいたのだろうけど)

オールドマンズという名前となって、

波質はやさしいけど、

例のあふれるほどのサーフスクールが、

それぞれ8〜20人程度の生徒を連れてきて、

さらには移住者たちや私のような旅行者があふれ、

この画像のような状態となり、

ライトも含めると、いちどきに10人乗って、

さらにはサーフスクールという名の「押す」係のバリ人だか、

ジャワ人(およそほとんどの先生がきちんとサーフできない)が、

人が下にいようと、ダウンザラインで加速していても、

「我知ったことか」と、

初級者と体験サーフィン受講者を押し出してくるので、

(わざとやっているようにも見える)

激突して顔にアザができてしまった女性や、

背中を弾かれているもの、

または激突している人たち。

サーフィンとは危険なスポーツだとよくわかる。

しかも人為事故。

さらに見ていると、

釣りで言うオマツリのように数人がリーシュによってからまってしまい、

どうにもならなくなっているところに、

ロケット弾のようなロシア人サーファーが突っ込み、

さらにこんがらがるという状況になっている。

向こうはバト・ボロンというこれまたサンオノフレのような優しく、

美しい波質であるので、オールドマンズの数倍は混雑していて、

昨日行ったときは午後だったので、

例によってサーマル風が海を包みこむような

オンショアジャンクだったのだが、

数えてみると、50人以上のサーファーが入っていて、

これに例のサーフスクール軍団がやってきて、

それはどこかの有名なオマツリのお神輿状態となって、

こちらはただ水をかけるしかなくなっている。

Tyler Warren’s Big Dream Fish 6’7″

at Big Rocks, Bali

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けれど、ひとたびサイズが上がると、

バト・メイジャー岩群の前はこのように無人のドレイナーとなり、

「さすがチャングー」と、誉め称えるほどの波質となるが、

それ以外でハッピーサーフするのは、

渋谷駅のスクランブル交差点でひとりサバ手をしながら踊るような気分となる。

(巻末注釈リンク*1をご参照ください)

けれど、前出した岩前の『ビッグ・ロックス』(巻末注釈リンク*2)や、

象像裏とかにいくつか無人のウナクネブレイクを見つけたので、

「人と違う波に乗ろう」という意識があれば、

ここはすばらしいところだと落ち着いた。

【巻末注釈リンク*1:サバ手のシンジツ】

【ウナクネ・サイエンス】サバ手の真実_(1584文字)

【巻末注釈リンク*2:ビッグロックスについて】

【特大号】タイラー・ウォーレンのドリームフィッシュ@ビッグロックス_(2079文字)

Happy Surfing!!