「波に乗る」
「波乗りをしている」
「波を探す」
これに
「真剣に」
「懸命に」
という副詞を付け、
さらに回数や頻度が加わると、
同じ波乗りでも違ったものとなる。
Ventura, California
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波乗りは、
ご存じのように海かプールで(すごい時代だ)するもので、
ーーたまに川等でもされているがーー
そこに至るには多くのドラマが用意されている。
車で行くこともあるし、
飛行機、空港経由でその波に至る場合もある。
または徒歩。
海に曲がる角で、
サルの群れにカメラを向けたり(コスタリカ)することもある。
または幸運なるものは、
家の前がサーフブレイクだったり(JOB)し、
そこにさまざまな人が集うドラマもある。
©Google 2018
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上の写真はバリ。
グーグルマップからのスクリーンショットだが、
この波に至るまでは、さまざまなドラマがあった。
この場所を見付けたのは、バリの高間教授。
彼のことは後述するが、
バリ滞在のいろいろをNHK連続テレビ小説の原作にしてもいいほど、
ありとあらゆることが起き、
多元なる要素がからみあっていた。
さらには国際的な素材だらけの物語群。
物語のことをエピソードというのだけど、
サーファーにとって大きなエレメントは波。
この教授が見つけたこの場所が好きで、
旅の後半は毎朝ここに行っていたのだが、
最終日に「この年一番」という大うねりが入ってきた。
この後、パダンパダン・インビテーショナルの大波、
そしてさらに歴史的な大波がやってくるのだが、
この時点ではそうだった。
(大波については巻末注釈リンク*3へ)
Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish 6’0″ Special Fins
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そんなドラマの後に乗った波は、
かけがえのない友人を育んだ。
Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish 6’6″ Special Fins
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前出した教授ことキョウジュであります。
(巻末注釈リンク*1へ)
今でこそ、
ウナクネ界では『ジローブーム』がやってきて、
日々彼の言葉で,
ウナクネ世間が一喜一憂(いっきいちゆう)していますが、
バリ時代はキョージュだったのです。
あの優しい口調で
「わかりましたか?」
そう言われると、
わかっていなくてもわかった気になってしまい、
「いいですか。自信が大切です」
そうたたみ込まれると、
最初にわからなかったのに、
なぜかわかってしまうという魔術だった。
これもスキッパーフィッシュ。
しかも同波。
このボードには品格ある歴史や、
史実もありますが、
それはまたいつかの機会に語りたいと思います。
さてチャングー。
ここには32年前にオートバイでサーフしにきたことがある。
その時は牛と川と土手しかなかったのだが、
今は開発されて、大混雑の様相となっている。
大型ホテルが建設されていて、
フォースターだか三つ星だと聞こえてきた。
ホテル予定地前に割と有名ブレイクがあるのだけど、
その横に新波を見つけた。
勝手に命名して、『ビッグロックス』。
浅ければ浅いほどよく、
6月の満、新月の大潮時にはこんな斜面になった。
Tyler Warren’s Big Dream Fish 6’7″
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ここで活躍したのが、
タイラー・ウォーレンの新概念
『ビッグ・ドリーム・フィッシュ』。
「大きなフィッシュなんかイマイチだ」
そう思う貴兄がたくさんいらっしゃると思いますが、
3年後には、「あれは正しかった」
そう感じられると思います。
サイズのある波も良し、
そして小波もすばらしいと、よいことづくめです。
ただトルクがあるので、
シャキシャキ・シャッキーンといった、
小型高性能バイクのような乗り味をお求めの方に開発したボードもございます。
Eureka GT
5’11” x 20-1/2” x 2’ 5/8” 35.22CL
(このボードの詳しくは、巻末注釈リンク*2へ)
「究極のフィッシュを」
そんなかけ声で製作が始まったのが、
今から10年以上も前。
COLEがファイヤーブレードを創り、
ライアン・イングルがランボルギーニを誕生させ、
タイラー・ウォーレンはドリーム・フィッシュを提示した。
けれど、サンディエゴフィッシュのクラシックでもない、
ランボルギーニですら甘いということになって、
次に訪ねたのは、
トップクラスの造形力を誇る前田博士。
『エボルブ・フューチャー・シェイプス』
という銘サーフボードシェイプ&ファクトリーを主宰されていて、
「オープンマインドな性格と、その表現力は世界一ではないか」
という声が聞こえてきたからだ。
彼はその類い希なる造型才能と、
真面目で人のことを真摯に聞くという姿勢で、
私の具体化させられなかったイメージを形にし、
さらには超概念というレベルまで仕上げてきた。
前田博士近影
Evolve Future Shape Bay
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全体にこだわり、
細部のディティールを極めたフィッシュ。
それがエウレカGT。
複雑だったフィンセッティングも突きとめた。
寺院で撮ってみると、
その妖気が焼き付いていた。
バリはどこに行っても混んでいて、
他の島はどうだろうかと調べていたら、
このロテ島に行き当たった。
いつか、近日中に行きます
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【巻末注釈リンク*1:バリとキョウジュについて】
【巻末注釈リンク*2:エウレカ開発秘話】
【巻末注釈リンク*3:今年一番大きなバリ波】
Happy Surfing!!
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