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naki's blog

土佐高知、横浪半島雑感_(2169文字)

Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish 6’0″

Special Fins

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四国の夢幻波に乗ったという、

熱風のような記憶に思えるのが暑い夏だからで、

これが冬だとどんな感覚となるのだろう?

そんなことを濾過するようにBlue誌の巻頭コラムに書き、

先ほど校了しました。

9月10日発売です。

Dragon View Around Shoryuji, USA, Kochi

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青龍寺。

お遍路さんには、

36番札所 独鈷山 青龍寺

そう知られている重要な場所がある。

空海を乗せた遣唐使船を暴風雨から守った波切不動明王がいて、

それを本尊として安置してある寺と伝えられている。

その青龍寺の裏には、

日本のギリシャと呼ばれる内海があり、

そこに河合さん家の別荘がある。

海の家と呼ばれていたこの家にいると、

以前私が本気でGreece(ギリシャ)に

引っ越そうとしていた想いが遂げられた。

台風を通過してわかるのは、

ここは天然の要塞であり、穏やかでひたすら美しい。

こんな偶然もウナクネ会長河合さんのお計らいのおかげであり、

そしてこの龍パワーというか、

波切不動明王のご加護だと確信した。

というのは、

先日の台風波で生死の境を通過した(本当)のだが、

今わかることは、

それは幸運以外の何ものでもなかった、ということ。

「弘法大師の修行の地で手を合わせ、
海の守護とされる波切不動明王に礼拝したご加護」

そんなことを確かに思えてきた。

青龍寺の竜に感謝して、

そのギリシャ海に跳ねる水滴を撮ると、

なんと竜が写っていた….。

不思議も不思議。

でも真を写すのが写真。

深く感じいった日。

二郎のサーフ日記(巻末リンク*1)でおなじみのジローが、

「たんてい」本を真剣に読んでいたという。

この画を見て、

キャプションが浮かぶのは、

編集者気質の変な癖だが、

「ペーソス」、いや「哀感」と表記しようかと迷った。

なぜなら哀と6歳児は相まみえないものだからで、

その単語対比は、

いったい何人の人が理解するのか、

たまにはその人たちがニヤリとするように書いて良いのかと迷った。

そして基本に立ち戻り、

一般的にどう説明したら良いかと思い、

辞書を引いてみると、

ペーソスは「哀愁」とあり、

哀感はペーソスよりも、

より心にしみ入るような、強いもの悲しさをいうとあった。

ならば哀感で良いのだと、

「これでいいのだ」

とバカボンパパの気持ちで父ちゃん(ジローのお父さま)にSMSを送ると、

「そうだったのか!」

そんなタキビシ返信があり、意味不明になって前半終了。

その竜のギリシャで、

波切不動明王の河合さん夫妻が行きたかった「かいだ屋」。

(河合さん=がしら亭。巻末リンク*3を)

なんでも四国一のウナギなんだそうで、

まだ早朝なのに警備員は揃い、

すでに最低でも9台の車が整理券を得ていたほどの人気店。

河合さんたちと行ったときは、

まだ11時台で、

「えーとこれからですと、2時間半は待ちます」

茶髪キヨハラ日焼けの同警備員に誇らしげに言われたことが納得できた。

気になってアントニオという河口に行ってみると、

なんとタローマンがいた。

食通で知られるタローマンが、

「あそこのうどん屋絶品。セルフだし」

そう言うので行ってみた。

こんなセルフオプション。

うどんは160円くらいだっただろうか。

手打ち。

讃岐。

ぶっかけプラスネギショウガ(無料)。

ただ、一度でもマナブくんの

「ほうばい(巻末リンク*2)」に行ってしまうと、

こんなおいしいうどんが中庸(普通)に思えてしまう。

料理はやはり、

本気度が味と印象へ大きく作用するのだとわかった。

台風は直撃した室戸岬まであとわずか。

神戸・和田岬の灯台が折れてしまうという、

ものすごい威力だった。

偶然銚子のノグドン(野口くん)と再会した。

これはにわかに信じられないほどのことで、

なんでも彼は、

銚子を離れ福岡に住んでいるのだそう。

さらには全日本が伊勢であったので、

その道中ということ。

不思議だなぁ。

ベンチュラセイジの頭が上がらない一人にサンちゃんこと、

三宮さんがいる。

その彼女は土佐の赤牛で歓待してくれた。

ならばと梨と土佐ニンニクをすりおろし、

おいしいごま油と、

燻製塩を振りかけていただくと、

走り出したいほどの感動に包まれた。

『龍馬が行く』

坂本龍馬の幼なじみの武市半平太の姓があちこちで見受けられる。

また!

そうやっていると、

また突然タローマンが現れた。

しかも前回会った場所からちょうど88km地点だった。

お遍路さんではあるまいし、

「発信器を付けたの?」

そう怪(け)しかると、

「ぼくは救命艇の船長だからね」

そうやってとぼけるが、

このタローマンの横には救命艇があって、

「もしかするとこのLS007の船長かも?」

そんなことを思いながらセブンイレブンに入店し、

幼いときからの定番『グリコ健康ヨーグルト』を買い求め、

駐車場に戻るとタローマンは忽然(こつぜん)と姿を消していた。

やはり不思議な人だ。

もうすぐ平成最後の夏が終わってしまいます。

暑い日を楽しみましょう!

海に行こう!

【リンク*1:二郎くんについて】

二郎のハッピーサーフィン日記『ゴールデンウィーク』_(2187文字)

【リンク*2:ほうばい、うどんについて】

四国お遍路文化_夢波=への字波に放心_半田流小夏パスタ_(2673文字)

【リンク*3:がしら亭について】

ジグザグコーヒー焙煎録_土佐高岡老舗名店『がしら亭』_そしてみんな帰っていった_(2178文字)

Happy Surfing!!