新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

【難解かも】博士と法王と、DFW阿闍梨に竜のこと_(2664文字)

Nation The Connector 6’5″

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先週は伊豆で忘れられない波に乗り、

そして千葉一宮で、

すばらしい地形を見つけた。

例によってイーグルとサーフしていると、

セットのバリバリ波に乗った純さん。

つまりバリー師匠板使いとハイファイブ。

良い時間でした。

こういうのもサーフィンであります。

真のサーフィン。

そして、これは書いたけど、

一昨日は打ち合わせで都内。

ビームスさんの本店に行くと、

加藤農園さん四代目のポストがあった。

こういうのいいなぁ。

千葉NAKISURFショールームにて、

ウエットスーツ博士とのミーティングあったので、

埼京線直通りんかい線経由、

京葉線快速を*うんならかして上総一ノ宮まで戻る。

(*かっとばすという意の房州=千葉弁)

ウエットスーツ博士の石井さんと、

NAKISURFスタッフたちが意見を交わして、

来期モデルの提案や、

可動域のパフォーマンスを上げるために、

背丈位置の変更や、

Z1サーフスーツ

『ブラックアンドホワイト』で実現した

「テーピング原理」等々。

膝関節からふくらはぎまでの筋肉と関節をサポートしつつ、

腰回りはテーピング原理を用いて、

コンディションをサポートさせようという試みもします。

まずは私のスーツで試すべく、

いくつかのオーダーを入れました。

ちょうど二年前に作った

Black & White [All Winter]

に小さなワレがあったので、

かんたんな修理方法を教わった。

まずはウエットスーツを乾かします。

そしてそのワレた箇所を開き、

そこにExtra社製のウエットボンドを塗ります。

こんな感じです。

そして5分ほど置いてちょっぴり硬化させた後は、

揉むようにして押し付け、

最後に隙間にボンドをちょっぴり付けたら完成していました。

これで数時間触らずにおいておけば完成です。

二郎くんではないが、

「なんだ、かんたんだなと思いました」

そんな気持ちになりました。

お兄ちゃんのラカ太郎くんと二郎くん近影。

元気で健康な二郎くんは、

書に長けていて、

書を愛するラカ法王38世に聞くと、

「これこそが雑体書にある龍爪の起筆」

ということだった。

さらには

「自分の名前だけではなく、好きな文字を書きなさい」

そう父ちゃんに言われると、

「空」

と書いてみせた。

これこそが書の達人、

もしかすると空海の生まれ変わりかもしれませんとなった日。

来期用の新作ウイングが届いた。

今年版がダーク系カラーだったので、

コントラストの高い白黒にしてみた。

早く着てみたい。

つまりはサーフしたかった。

ただ、茂原に5時までに行かねばならぬ用件があり、

逆算すると、

ミーティング後から三時半まではサーフできそうだった。

これなら1時間ちょいサーフできる計算となる。

だが、

「波はない、無かった。全然無いよ」

館山から国道128号線を北上してきた石井さんは、

そうおっしゃるが、

この九十九里浜は些少なうねりをかき集める地形であるらしく、

千葉のどこにも波がないときに腰+あることも多々あるので、

スタッフたちを含めた私たちは、

石井さんのそんなうれしくない断言を信じてはいなかった。

さらに言うと、

昨日までは膝ほどのサイズだったらしいが、

ケイタロウくんのお母さんと朝に会ったときに

「昨日よりあります!」

そんなことも聞いていた。

で、

NAKISURFに一番近い海水浴場に行ってみると、

午後の潮の入り始めに当たったらしく、

セットで軽く胸くらいのパーフェクトが来ていた。

なんという幸運でしょう。

人もまばらでNAKISURFハギウダと、

ナッキー、キヨくん、波情報のプロサーファー、

かわいい女の子、

フォレストジャムのキャンドルで知られるJabalani くん、

スキッパーフィッシュ66の達人たちと、

バリー・マッギーモデル76でうんならかしているとき、

このDFW流バリー師匠こそが

『DFW流超絵師道会 表千家鰻捻道』

の阿闍梨(アジャリ)ではないかと閃いた。

あじゃりというのは、

弟子たちの規範となり、

その法を教授する師匠や僧侶のことなので、

直感はやはり合っていた。

さらにDFW流とは、

Down For Whateverの頭文字からの言葉、

何でも最高
全て良いよ
同意同意

そんな意味です。

downはスラングで、

1. 同意する 

2. 仲がいい 

3.一緒に時間を過ごす

1. in agreement with a plan to do something, with it

2.  To be friends with someone or to spend time with them.

つまり「みんな良い!」「なんでも最高!」

そんな広義を善しとするDFW流の師範。

とにかくバリー師匠はその

「オールハッピー」

「全肯定」の師範の長(おさ)だと思っていたら、

アジャリという言葉が前出の空海二郎からやってきて、

こんなにややこしくなった。

ああ、読めている人は何人いるだろうか?

初スーツでの波乗りに戻ると、

信じられないほど暖かく、

そしてどこまでも柔らかいZ1サーフスーツに心持ちが良くなり、

本日一番という波では、

ショアブレイクを越えて上陸までたどり着いた。

その翌波では、

「竜に乗った」という感覚が降ってきた。

大喜びで上がって来ると、

三脚を立てていたジャパニーズジェントルマンがやってきて、

「良い写真が撮れたのでインスタグラムにポストしていいですか?」

丁寧にそう聞いてくださった。

「もちろんです!お好きなようにお使いください」

海水浴場を後にし、

茂原の用件を済ませて、

こちらも感激のスシローから帰ってくると、

ロビルフィさんがこんなポストをしてくれていた。

これぞ!

まるで竜に乗っている私が映っていた。

しばし見て、絶句してしまった。

拡大して、

さらには竜の頭を重ねてみると、

これぞ竜頭でありました。

不思議な日。

スシローでは、

ずっと食べたかった本マグロ盛りをふんぱつするのは、

すぐに奄美大島に行く身なのと、

その名残惜しさとスシロー本体の興奮があったからであろう。

この京都伊根産マグロに稀代の調理人ラッコ旦那(橘 未知夫氏)の顔が浮かび、

赤身から食べた私は、

आचार्यः

そんなサンスクリット字体のような気分になった。

つまりグニャグニャになるほどおいしかった。

でもよく考えると、

これもあれも、

全てがつながっているので、

こんな言葉になるのはきっと

二郎阿闍梨やラカ法王の見えない力が働いたからであろうか。

【参考文献】

DFWバリー・マッギー展_サーフィンの真意とは?_(2105文字)

【特大号】カリフォルニアの秋と二郎の書のすごさ_友人たちの週末_(3032文字)

Happy Saturday!

+

Happy Surfing!!