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naki's blog

【特大号】カリフォルニアの秋と二郎の書のすごさ_友人たちの週末_(3032文字)

Ventura, California

.

「どの季節が一番好きですか?」

カリフォルニアのサーファーにこの質問をすると、

たいていは、

いやほとんどの人が、

秋だ
秋です

と言うだろう。

もしかしたら私もそう言うだろう。

ここベンチュラで見つけたブレイクは、

誰もいないし来ない。

なぜなら周りにたくさんの良質なビーチブレイクがあり、

わざわざこんな奥までやってくる必要がないからだろう。

千葉で言うところのインポッシブル(巻末注釈リンク*1)である。

部原のシンガであり、さらには新島シークレットなのであり、

もっと言うと、

ノースハワイのイナリーズかソフトサンドリーフなのであります。

(巻末注釈リンク*2へ)

これはわかる人にはわかるだろうし、

そうでない人は読んだふりをしてくれたらいい。

秋の夕方。

風などは存在もしていない。

オレンジピンクのトワイライト(薄明、たそがれ)、

そしてイエローオレンジの夜明け。

西北西うねりがリンコン岬方面から、

斜面を長く伸ばしてすーっとやってくる。

この西北西うねりは、

サンクレメンテはほとんど入らず、

ソルトクリークまで行ってようやく見える波。

それに遠くからの南うねりが左からふわりと、

きっとオクスナードの向こうにあるマグ—岬を越えてやってきて、

前出した長い稜線斜面のセイホクセイとぶつかると、

そこがぽわんとバレルになるわけです。

しかも内側に寄る系でボードは走りますし、

波が続く限りパーフェクト。

落語調ですが、そんな波でございます。

これはバレルの中から、

ショルダー側を滑るナッキーを撮ったもの。

こうして見ても、

『とんでもないほどパーフェクト』だとわかる。

日本でもこちらでも、

果ては旅先でも
「サーフガイドやスポットにはない波を探す」

そんなことをしているので、

たまにこんな至福なる波に巡り会う。

「もっと遠くに」

まるで開高健さんの大人気著書の題名だが、

彼と同じ歳になって、

そんな気持ちになったのがうれしい。

さて、

週末は動物園にサーフコンテストと忙しかった二郎くん。

書の才能もあって、すでに自分の名前を書いて、

さらには好きな文字なのでしょう。

「空」と書いていた。

書に詳しいラカ法王(38世)に送り、

少しすると、

彼からメッセンジャー通話があった。

「二郎くんの書はですね、

雑体書にあります龍爪の起筆を思い起こさせます。

これぞ波動運筆ですね。うん。

さらには逆筆蔵鋒(ぎゃくひつぞうほう)の梵字手法も使っています。

なので、結界ですとか、

いくつかの隠された意図や意味も瞬間的に閃きます。

これはまさしく書の達人の生まれ変わり、

つまりリインカーネーション(輪廻)の象徴だという印象を与えますが、

二郎くんはまだ小児なので、これからも大らかに書いていただきたいと、

そしてこれからの書道界の未来を担っていただきたいと思います」

(ラカ法王。割と近影)

そんなことになっていたとは知らなかったが、

なんだか二郎くんはすごそうです。

二郎のハッピーサーフ日記
by 宮沢二郎

 

今日は父ちゃんとお兄ちゃんとでイスミまで行き、
コンテストに出場しました。
お兄ちゃんがキッズ・オープンで、
ぼくはキッズ・プッシュクラスです。
スキッパーフィッシュでやると、サーフィンはかんたんです。
ぼくはダントツでした。
セミファイナルに進出しました。
お兄ちゃんはイチコケです。
けれど、ここでハイタイしました。
オリンピックに出たかったです。
勝ち続けたらオリンピックです。
カノアくんのサーフィンを見たいです。
タキビシ・ヤスくんがやってきて、
「ジャッジのクライテリアだね」
と言いました。
父ちゃんは、母ちゃんに
「タゲンゴのホンヤクチガイだ」
と言っていたので、
そのことをタキビシ・ヤスくんに聞いてみると、
『タゲンゴというのは他言語じゃないかな』
と漢字を教えてくれました。
ホンヤクチガイはわからなかったです。
(訳者注:父ちゃんによりますと、サーフィンのスタイルだそうです)
ぼくはコンテストよりも、
朝見た夜明けがきれいだったと思いました!
またサーフィンがしたいです」

二郎くん、ありがとう!

楽しい日だったことが伝わってきました。

編集者としてリライトしているときに、

「ジャッジのクライテリア」を訳そうかと迷いました。

これは主観の基準の相違ということでして、

サーフコンテストではよく聞く言葉です。

現在WSL等では、

「スタイル加点はしない」とありますが、

これに基準を付けたらどうなるのか、

そんなことです。

例えばチョコレートコンテストで、

味だけを競うのか、

パッケージや素材、

または形状を加味するのかということです。

こうして二郎くんが通過した競争の側面から、

私たち大人がいろいろ考えるのは良いことですね。

Mister Taroman on

Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish 6’0″ Special Fins

.

次は、

日本に行っているベンチュラセイジ。

彼は土佐高知の人ですので、秋の里帰りということです。

彼のお兄ちゃん森ヤンと江美ちゃんは、

高知から少し南の土佐清水で、

『ハイビスカス食堂』をやっているので、

そこに行きますと、

なんと、

ウナクネマスターの横山泰介さん(巻末注釈リンク*4)が、

そこにいらっしゃるわけです。

「鎌倉から大岐の浜、もっと言うとベンチュラ」

そんな偶然、必然の出会いがあったことが伝わりました。

こちらはウナクネ支部長のヤスくん。

一流のショウガ農家さんです。

セイジも農家(ワイナリー)なので、

鰻の道はウナギに通じているのでしょうね。

(ウナクネ道、巻末注釈リンク*5を参照)

さらには、

ウナクネ会長の河合さんもこのすぐ近くの宇佐(USA)にいまして、

宇佐大橋

.

同じUSAですねと言いますと、

「9000km離れたUSAです」とのことで、

ジグザグコーヒーのたまちゃんと一緒にいたようです。

しかもリーピが大きくなっている。

(リーピは捨て猫でした。巻末注釈リンク*6)

河合さんは、ブルードラゴン邸にいながら

(巻末注釈リンク*7)

タマちゃんの銘コーヒージグザグ一揃えを仕入れたそうで、

都内大田区のウナクネ会館がカフェ化するのは間違いない。

河合さんがタマちゃんたちとそうこうしていますと、

セイジご一行は千葉にやってきました。

しかもエックス。

海上がりのツナくん、

マーちゃん&鎌ちゃんのエックス御三家と会いまして、

サバ手でヨロコビを表現していました。

さらにはNAKISURF千葉にも来まして、

スタッフたちと記念撮影。

さらにはピロタン。

これは高貫佑麻くんが撮ったものでしょうズバリ。

きんちゃんは、

「金曜は達郎さんのライヴ‼

29年ぶりに奇跡的に当たったの。

しかも前の席で舞い上がりました。

MCでね、ここ鶴見で達郎さんのお父さんが、

工場を経営していたと聞いてビックリ。

ということで他の会場より一曲多くやってくれました。

俺はね、ひさしぶりの楽曲に涙しました。音楽っていいね‼」

長くなりましたが、

これが友人たちの週末模様。

それにしても二郎くんの書がそこまでのものとは知らなかったです。

【巻末注釈リンク*1:インポッシブルについて】

千葉、インポッシブルという名前の無人リンコン波_(1494文字)

【巻末注釈リンク*2:ソフトサンドリーフとは?】

今年一番イイナミだったかも_ソフトサンドリーフの歓喜デイ_ドミンゴ帰還_クリスちゃんとmくんは同一人物!?_イイナミでニコリン_(1947文字、短編です)

【巻末注釈リンク*3:二郎くん】

二郎のハッピーサーフィン日記『ゴールデンウィーク』_(2187文字)

【巻末注釈リンク*4:横山泰介さんについて】

グリーンルーム・フェスティバル_ RVCA X H BEAUTY & YOUTH_横山泰介さんの炎のスーパーセルフィー_フレッチャー始皇帝親子とジョエル・チューダー騎士のいろいろ_(2132文字)

【巻末注釈リンク*5:ウナクネ道】

NAKI-Pedia【ウナクネ道派】_(1458文字)

【巻末注釈リンク*6:タマちゃんとリーピ】

ジグザグコーヒー焙煎録_土佐高岡老舗名店『がしら亭』_そしてみんな帰っていった_(2178文字)

【巻末注釈リンク*7:ブルードラゴン邸】

空海と青龍寺、そして龍_(1575文字)

Happy Surfing!!