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naki's blog

第38回UNK写真コンテスト入賞作発表_(2367文字)

サーフィン、

ライフスタイルをテーマに、

38回目を迎えた

「ウナクネ(オルタナティブサーフ)」写真コンテストです。



【総評】

バラエティーに富んだ作品が多く、

全体的にレベルが高かった。

ただ、

ウナクネ特有の「わけがわからないもの」と、

サーフィンに二極化した傾向がみられた。

上位には、

子どもの表情といった一瞬の表情をとらえた作品や、

夢波に乗った景など、

いずれも瞬間的場面をとらえた作品が目立った。

各地域の特色を生かすように工夫すれば、

今までにない「ウナクネ世界」が見えてくる。

自然との関わりに焦点を当てた作品も歓迎したい。

【審査委員】(敬称略)

超タキビシヤス(写真家)
DJタンテイ(ラジオ・パーソナリティ)
河合英治(ウナクネ心友会会長)
宮沢太郎(小学五年生)
宮沢二郎(小学二年生)
森本誠二(ベンチュラ・セイジ)
トロピカル松村(ウナクネ同人誌編集長)
高間剛(オックスフォード環境博士、ウナクネ教授)
ヨーイチ・ギャツォ(ラカ法王38世)
【審査委員長】
三蔵瀧朗(ウナクネ訳経僧、摂政)

最優秀賞「奄美大島の魔獣波」

選評(瀧朗、審査委員長

奄美大島の龍郷町と、

台風第二号のシンフォニー。

この「波先」というメタファーによってこの作品は、

ルネサンスの精神と、

奄美大島の龍郷町に伝わる「最高よ〜」主義を通じ、

競技主義に対する理性の勝利を確立しているように眩(まばゆ)い。

各地に散らばるウナクネ主義者たちが、

波を滑る思想を結晶化させ、

自由獲得革命を越え、

全世界に恒久的な影響を残すことになる萌芽を感じさせつつ、

新しい諸価値を浮き彫りにした。

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組写真:DJタンテイ!

選評(ツナくん、DJタンテイ!
「レイルワークと雁」

「ジョバンニ」と「カムパネルラ」には、

相反する陰と陽の二気があります。
ふたりはこれによって消長したり、または盛衰する。
そんな二気が調和してはじめてサザンクロスが見え、
鳥捕りからいただいた雁(かり)となるのです。
波の立体感や奥行きがあるのもいいですね。
カラー全盛の中、この濃度や画面構成が光ります!
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カラー部門グランプリ

「自作キャッチサーフby二郎」
Photo by 父ちゃん

カメラ:iPhone

選評(ウナクネ心友会会長:河合英治)

僭越ながら私の名前は吉川英治先生と同じなのです。

彼の代表作『宮本武蔵』の文体に倣うことを善しとしていただきたい。

さて、

二郎くんの生涯は、奇跡であるといえよう。

そして次男だということ。

世代は遠く違うが、その二点では私もおなじである。
二郎くんのばあいは、
かれも持つ本能の相のまま、
わらい、やさしく、のんびりと、
そして学へ、夢へ向かい、
その全てにかかる人間宿命を、
一箇の剣(自作キャッチサーフ)に具象し、
その修羅道から救われるべき
「道」をさがし求めた生命という奇跡である。
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情景部門グランプリ

「Stick Beach・スティック・ビーチ」

Photo by Super Takibishi Yasu

カメラ:iPhone8

選評(審査員:ラカ法王38世)

宮沢賢治は70年も前にイーハトーヴを見つけました。

ぼくも最近見つけました。

タキビナイトのことでした。

そこではそらが黄金となり、

波もこがねいろになったのを見ました。

波の摂理、風の意味、

問いと答え、全てがつながると、

波は波でなくなります。

そして波でないものが波となるのです。

そんな陰と陽を感じさせてくれる作品です。

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愛おしい部門グランプリ

「Mint Tまたはザリガニキング」

Photo by Seiji Morimoto

カメラ:iPhone8

選評(審査員:超級焚火師康、タキビシ)

タンテイの眼はまた泪でいつぱいになり、

焚火ナイトもまるで遠くへ行つたやうにぼんやり橙に見えるだけでした。

ソリッド・コンポジション、緑が占める色彩、

発火する直前の圧縮を象徴する因と縁、縁と業です。

ザリガニキングの照れたような表情もまた良い。

「僕はもうあのウナギのやうにほんたうにみんなの幸のためならば僕のからだなんか三八ぺん灼いてもかまはない」

こうして宮鯖賢治の名作の一文を思い出すのです。

かしこ。

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小学生部門グランプリ

「ジャンプ」

選評(審査員:太郎、二郎)

サーフィンのだいごみを感じました。

ナキさんはサーフボードがなくてもエアしているのがすごいです。

夢の中と現実を行き来する生きものみたいでした。(太郎)

波の上にジャンプしてすごいなと思いました!(二郎)

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ピノ・ノワール・グランプリ

「シゲタマリーフ」

選評(審査員:森本誠二)

私はこの波に見え隠れするタイトルに胸を打たれて、

ベンチュラを越えてリンコン岬までやってきたのだった。

そしてベンチュラダウンタウンのスリフトストアが交錯する情景と、

この奄美大島のシゲタマリーフ。

この場を目にする以上に、臨場感を伝えてくれる。

この波に乗らずとも弁当の味がわかる。

そう精神を高揚させ、

昇華させてくれるのは、

ウナクネ式の多角な表現力が全て結合して成せる技であろう。

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レトロ大賞

「1970 Original Bonzer」

選評(審査員:トロピカル松村)

本物です。

ホンモノ。

ほんものだけが持つ光と威力です。

そうボールドで綴るように、

「ボンザーは思想的なものであるにちがいなく、さもなくば存在さえしない」

とすら思えてしまいました。

かんたんです。

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審査委員グランプリ

「パーフェクト・ウェーブ」

選評(審査員:高間教授、ウナクネ教授)

気候レジリエンスな波。

バリでサーフィンを毎朝するのは、

エネルギー問題、

森林破壊を解決するための意識を芽生えさせるためです。

したがって、サーフィンは、

気候変動の適応と緩和策とグリーンな行動として使用されます。

海の世界へようこそ。

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Happy Surfing!!