新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

【テクニック編】ブルードラゴン友人セッション_テイクオフの基本_タヌーマンの視力_(2222文字)

高知県。

浦ノ内下中山からの夜明け。

陽の南側が青龍寺の裏手で、

真下には宇佐大橋。

対岸の大きな建物は、

浦ノ内にある船の修理場だろう。

手前に浮いているのは岬つながりの岩。

私は風景写真を撮るときは、

山立て等をしてラインを求める。

例えば、

太陽の線であるレイ・ライン、

地脈、水脈、稜線等を使うときもあるし、

こうして岬のラインを読んで真意の位置を確かめる。

さて、海。

到着すると友人祭りとなっていた。

日除けをしているのは岡ちゃんで、

不屈というか不死鳥タイプのサーファーで、

最近減ったタイプだと思う。

真ん中はヤスくんで、

スキッパーフィッシュ66を持っている。

左のナッキーもスキッパーフィッシュ66。

その岡ちゃん。

ガシヤンという別バージョンのニックネームを持つが、

私は濁音が好きなので、

ガシという音に1000点出したい。

そして岡ちゃんの肉体堅牢性が欲しい。

ヤスくんは元々ウナクネ支部長だったのだが、

「しんじょう君似」ということが流布され、

人気が出たかと言えばそうでもなく、

今ではオリジナルというか、

世間一般であるヤスくんに戻った。

ウナクネ風味満載の、

しかも彼ら流で言うところの

「かなり乗れます」

そんなサーファー。

しんじょう君。

体型といいヤスくんとは似ても似つかない。

噂というのは怖ろしい。(笑)

ブルーワーのタイニー・スワロウを持つのが竜一くん。

以前ここでパン界のスティーブ・ジョブスだと書いたが、

彼は「i pan」という奇跡を起こすだろうとか、

または『堅焼』という米粉系をチューンナップするのだろうか。

そう噂されている。

ジグザグ玉ちゃん。

真性ボンザーを手に入れて、

その初乗り日でありました。

ナッキーは一番良いところからテイクオフしていた。

それを岡ちゃんと、玉ちゃんが見ていた。

こちらは玉ちゃんの一本目。

かなり掘れ上がるので、

このように斜面下部からのテイクオフでないと、

リップ(波先)に飛ばされてしまう。

本物波のテイクオフの基本があるが、

もう一度おさらいすると、

1.波の芯を知り、そこから

2.イニシャルと、インパクトパドルを同時に開始する。

3.波斜面の前方に押し出す。

4.ノーズが下がるまでテイクオフの姿勢に入らない。

こんな4つの基本を合致させて波に乗ることが始まる。

フロントサイド・グラブレイル。

ドロップニーの安定性といったら宇宙一だろう。

これによって、

バックドアやパイプ、

イナリーズといった激烈系の波への体勢となるのです。

Tyler Warren Big Dream Fish 6’7″

.

ショアブレイクが怖ろしい。

何万トンもの水が移動してきた最期の姿がこれ。

EC SURFBOARDS The Cosmic Fonzer 7’2″

.

今回のフォンザーは、

サイドにVEKTOR&ゲインズ、

センターにグリーノウとした。

オリジナルボンザーはオン・フィンだけど、

こうして新時代版の性能をフィンによって探るのも面白いし、

逆に言うと、

このすばらしい波で試すことができるという利点。

これを書いていたら電話がかかってきた。

タヌーマンからだった。

「ナキくん今何をしているの?」

「えーと、ブログと原稿を書いているよ」

「見えるよ。ナキくんの横のオレンジのカップが見えるよ。

カタカナでハッピーサーフとこっち側に向いているね」

「どこにいるの?」

「そのハッピーサーフの文字の正面側だよ。

ビニールハウスと元公民館か建築事務所の前だよ。僕の軽も見えるはず」

そうしてEOS5の560mmの望遠レンズで覗いてみると、

「いたいた!シャッターを押そう」

こうして撮ったのがこれ。

なんとなく人がいるのはわかるが、

タヌーマンという確証がない。

カメラモニターを拡大すると、

サバ手をするタヌーマンが映っていた。

それにしてもタヌーマンは望遠鏡並の視力を持っている。

実際に見るとこんな視界だろうか。

いや、

せいぜいこんなものだ。

どんなに眼を凝らしても

せいぜいタローマンの車らしき輪郭がぼんやり浮かぶだけで、

とてもではないが、

600だか700m先のカップの文字は見えない。

タヌーマンは人間とタヌキの混血だという仮説が、

竜大(ドラグラ大学)によって登場したが、

その研究員と一緒にオーテピア2階に行き、

タヌキの視力を調べてみると、

「視力は弱く、嗅覚に頼っている」

そうなっていた。

とするとこれは全くの仮説だが、

タローマンのIQは、

推定210越えということもベンチュラ方面から報告されており、

そんなタヌキとヒューマン・インテリジェンスが混ざると、

とんでもない能力を発揮するという一例がこれなのかもしれない。

だからタヌーマンは白鯨を探せるのか。

この遠目が欲しい。

創世記という書物があり、

この1章に26-27

「我々にかたどり、我々に似せて、人をつくろう。

そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うもの全てを支配させよう。

神はご自分にかたどって人を創造された。

神にかたどって創造された。

男と女に創造された」

ほんの少し前に読んだ本の、そんな言葉を思いだした。

そのデッキからの視界。

そのタローマンがいた元事務所は、

手すり左から3本目あたりだろうか。

ここまではやはり遠く、果てしない距離。

望遠レンズでもカップの文字など読めない。

竜雲というか、

鳳凰が浮かんだ夕刻頃。

Happy Surfing!!