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naki's blog

【naki’sコラム】vol.25 懐かしのロッキーショア2002-2003(桃源高波祝有天)

カリフォルニア州、ダナポイント市のロッキーショア。

底から掘れ、それは長いバレルとなる。

この時にパット・オコーネルが「人生最高のバレルを抜けた!」と喜んでいたなあ。

サーフィング誌のパトリックが撮ってくれました。

ボードはコールのHPSですね。

11日間ノンストップで続いた北西うねり。

最初の4日間は混み、その後、どんどん人は減り、最後にはたった何人かでこの波を滑りました。

この模様はサーフファースト誌に載せたので憶えている方もいらっしゃると思います。

↓俺の大好きなフォトグラファー、JUN PHOTOGRAPHYからの一品。

急激に浅瀬になるので、波の動きが速く、つまり斜面が硬すぎて、レイルもフィンも噛みづらく、右腕でバレル内にとどまろうとしているショット。

これもコールのHPS。
テイルはラウンドピン。

昔のiMacのバックアップの中からこの時の記事原稿を探していて、ようやく見つけました。

キャプションまで全掲載しましたので、よろしければ読んでください。

最後に出てくるラリーももう亡くなってしまったり、サーファーの勢力図も変わり、そしてここの波もあまりブレイクしなくなった。

長いので(9200字)、お時間のあるときにドーゾ。

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the California 2003/Rocky shore

協力:ケーシー・カーティス、ダナポイント・ローカルズ
引用文(斜体):シェイクスピア(イギリス劇作家、1577-1616)

the glimpses of the moon.(月下の光景)

2002年大晦日。

うねり到達。

大晦日の夕波を撮りたく、水中ハウジングとサーフボードを持ち、海まで降りた。

すると、沖から幾筋ものうねりが崖下に輝いていた。
波情報によると、明日に届くはずの波ーーがもう届き始めている。

閑散としている岬の先で着替え、夕陽までサーフしていると、ぐんぐん波のサイズが上がってきた。

オレンジゴールド色の長距離バレル。

セカンドセクションから底掘れするプルイン。

ただ出口だけがぽっかりと閉じずに空いていた。

宇宙的というか、極みにも似た感情が体内を満たす。

沖まで戻りながら酔吟してしまう。

そして、今度はカメラを持って、オレンジピンクの空の下、深い色をした極上バレルが何本も何本もうなりを上げながら高速で横を通り過ぎ、やがて藍色の空の中、月と星が視界を満たした。

2002年を述懐することなく話は進む。

Good wine needs no bush.(佳い酒には宣伝いらず)

2003年元旦。

その波。(桃源高波祝有天)

朝早く昨夕の宴ブレイクに着くと、うねりはサイズを上げてファーストセクション(セカンドリーフ)に厚い泡の層を作っていた。

サイズはオーバーヘッドからダブル弱が4~5本ひっきりなしにやってくるいわゆるゴーイングオフ状態。

岬にあるライフガードタワー周辺に集って、このブレイクに興奮しているサーファーたちがいた。

岩場の前の大波に唖然とする観光客たち。

3脚を立てながら辺りをチェックすると、他にフォトグラファーはおらず、この元旦特上波をエクスクルーシブ(独占)で撮れるということになった。

サーフィングマガジンのラリー・ムーア、通称フレイムがこのブレイクのメディア元締めなので、ここに波があって彼がいないのは不思議な光景だった。

ラリーは他の場所が良く、そこに行っているということになる。だとしたらブラックスかバハ・マリブだろうか・・・?

ここはシークレットというか、普段はノーマークの場所である。

毎年2月から3月にかけて砂が付くと姿を現し、4月になって南うねりが入りはじめると砂は洗い出され、その短いシーズンを終える。

季節限定ブレイクなのでローカル色は強いが、南カリフォルニアの特長で、乗れるサーファーにはオープンである。

もしローカル問題が起きるとすると、「派手なウエットスーツ(黒一色でないということ)を着ている」、または「3人以上の大人数でやって来たか」、「奥から行こうとして何度も尻込みする」、「セットの順番を守れない」のどれかであろう。これらはどれもグローバルスタンダード(世界規格)マナーなのでおぼえておくといい。

この波をサーフしたかったら、まずは1~2時間をかけて波をチェックし、多くのことを見てからにしよう。

でないと手前にある隠れ、見え岩の餌食になり、ライフガード隊によって救助という大げさなことになりかねない。

腕に自信があるのならまずはインサイド(ここではサード)セクションから始めること。

そこでテイクオフが完全にできるようになったら、ゆっくりと沖へと近づいていけば、誰も文句は言わないはずだ。

それどころから向こうから名前を覚えてくれるほど、良いサーファーに門を開いてくれる場所だ。

ここで誰よりも多くサーフしているケーシー・カーティス(以下KC)は、

「ここはダナポイントのボーイズ達が上達し、いつしか初段黒帯、免許皆伝するとやってくる本家道場のようなもの」と形容した。

いつかはここでバレルをくぐるというのを目標に掲げているボーイズも多い崇高なブレイクであることも追加しておく。

This garden has a world of pleasure in’t.(この庭には、この世の喜びが詰まっている)

三脚を立てる場所を確保し、次はウエットを着込んで水中からフィッシュアイでバレル内部を探索。

このブレイクはものすごく特長的で、悪く言えば癖波だ。博士KCの研究結果によると、およそ8種類程度のバラエティ豊かなブレイクを見せ、そのどれも簡単な波はないと言う。

リップは厚く、ボトムは砂を巻き上げる。

バレル内部で起きる爆発、いわゆるエアスピットも多く吹き出し、この熱い波を情熱的に盛り上げてくれる。

岬先端からブレイクエリア、その全てに大小の岩が数十突き出ている。

ここは通称です・ロックス、

またはマンイーター(Death Rocks, Man eater)と呼ばれ、

この後ノーリーシュのKCやマット・アーチボルドの板が餌食になる場所だ。

このエリアにひとたび入り込むと海底の起伏が激しいため歩けず、そして尖った岩や貝やウニが危険で、なおかつ茶色い岩苔が油のように滑り、流れ込んだ人間しか味わえないちょっとした拷問になる。

ブレイクの正面崖上に高級リゾートホテルがあって、そこまで登ってブレイクを見下ろすと、ここのブレイクやカレントの概要がよくわかる。

沖に向かって左側からやってくる南うねり(夏)はレフトが中心で岬に沿って長く乗れるファンウエイブ。

右から入ってくる北西うねりが多く届く冬に、このシークレットーーロッキーショアは真価を発揮する。

強い北西うねりは、遠くアリューシャン海域で発生し、ハワイのノースショア、そして北のマーベリックスを爆発させたものと全く同じものだ。

長い時間をかけ、西海岸まではるばるやってきたこれらのうねりは、最終到達点で断末魔である轟音を発し、その多幸な生涯を閉じる。

北西うねりの時はサイドカレントが強く、定位置をキープするためにはパドリングを休むことはできない。

そのカレントの開始地点の岬先端に大岩が2つあり、沖合の深い海底、崖状となった浅い海底隆起を乗り上げるようにファーストセクションがブレイクする。

潮はロータイドが良く、またはロータイドでないとここ本来の波ではなく、他流派のような波となる。

ちなみに潮は干けば干くほどよくなる。

とすると、満月または新月か。

北西うねりがファーストの海底隆起にピタリと合ったこの日は、岬先端ファーストからトイレの前のサードまでセクションレス。

つまり全てがつながり、バレルを出ずに3つの区間をくぐりぬけることが可能なセットアップとなった。

ファーストでは波の中に出現する2フィート(約60cm)幅のこぶ(凹み)に合わせるようにパドリングを開始し、後ろからのうねりと合わせながらドロップするザ・ボックス(西オーストラリア)系の最上なものだった。

凹む場所でないと、ボードが波の中に降りず、最後にはリップと一緒に海底棚へ振り落とされてしまう。

この重要な凹みを予想して、テイクオフを開始するのだが、予測がまた難しい。

凹みに合わせて滑り始めても新たな問題点が目線、進行方向に発生する。

ショルダー側はあたかもセクションの後ろ側に入ってしまったかのように壁が厚く重く切り立ってしまっていて、とてもでないが抜けられる気はしない。

だがこのセクションがファーストセクションのバレルとなり、これを避ける者はセカンド、またはサードセクションでサーフしなさい、ということを暗に意味している。

GO!

行くしかないのだ。

セカンドセクションは全般的にもっと浅く、サードセクションはさらに浅くなり、まん丸で肉欲的なバレルとなる。

Nature teaches beasts to know their friends.(自然は猛獣に何が友なのかを教えてくれる)

ここでのガイド、または教祖達。

KC。
彼はここでの冥界案内人。

一時間に一度の特大セット、またはその日一番の「お化け」を沖で待ち続ける忍耐力を持つ。

彼は恐ろしい波がやってくると「GO!GO!」と、他サーファーの墜落をあおる。

気は優しく力持ち、大男の豪傑、または熱血漢のトラブルメーカーの武辺者。

バレル内ではリップに叩かれようと不死鳥のごとく蘇る。

毎日6時間以上もセッションして、一本のボードも折らなかったのはこの男だけ。

使用ボード6′3”シングルフィン2本、6′3”スラスター、7′0”スラスターガン。

マット・アーチボルド(以下、マット)。

KCを豪傑に例えたが、マットは英傑の時もあれば、陽だまりの下で居眠りするようなメロウさを兼ね揃えている男だ。

バレルの中で穏やかな表情を見せ、だが瞳だけは爛々と凶刃のように輝いている。

そんな彼が噂を聞きつけロッキーショアに現れた。

全員が苦しんでいたファーストからセカンドにコネクトする部分を正確で大胆なレイルコントロールを用いて、エアスピットと共に下界に何十本も放出されていた。

歩くだけで見る者を圧倒し、引き込む力を持っている。

初日はボードを折り、退陣を余儀なくされたが、2日目からラウンドピン3本(2x6′0”、6′3”) を持ち込み、ポイントにかける気持ちを表した。
(オフザウオールなどのパワーブレイクで5′10”のボードを使用しているマットにとっては長めの、敬意ある選択とも言える)

途切れない深いバレルの中でギラリギラリとレールを翻し、その弾丸のような速さに圧倒されたプロも多く、マット・アーチボルドは健在というより、さらなるレベルに到達した超人ぶりを焼き付けた。

クリスチャン・フレッチャー。
渡世、娑婆(しゃば)、自虐、呪い、怨念、極左、アナーキリスト、エゴイスト、悪態、黒、淫、自堕落、残酷、鬼畜、冷血、不吉、狂信、外道、大凶、閻魔、魑魅魍魎(ちみもうりょう)、憑き物、魔界霊界、腐敗、瘋癲(ふうてん)、乱倫、錯綜、邪神、折檻というイメージの世界一のエアリスト。

そしてエア界のパイオニア、レジェンド。

現在はロス近郊在住で、オクスナード、ベンチュラなどに出没し、バリエーション豊かなドロップイン(ここでは前乗りに相当する)と、乱行の限りをつくしている。

ちなみにアストロデッキ総帥のハービー・フレッチャーは実父で、ネイザンは実弟。

祖父は元祖ウオーターマンで知られるウォルター・ホフマンという由緒正しい家系の貴公子(プリンス)。

パット・オコーネル
クリスチャンが魔界からの使者の履歴を持っているなら、パットはさしずめ天界から降りてきた天使サーファーだろう。

白、キリスト、アラー、ゼウス、ポセイドン、ネプチューン、イエス、福の神、信心、愉楽、躁、爽快、恵比須顔、鶴亀、富士、鷹、茄子、鯛、大吉という言葉が浮かんでくる溌剌(はつらつ)と人生を謳歌し、旺盛な波乗り欲を持った善い男。

ご存じWCTサーファーでもある。


That’s meat and drink to me, now.(これは俺にとってのワインと肉さ)

the barrel(ある波)

凹みにピタリと同化し、滑降を始めるとボイルが沸き立ちボードを揺らがせる。

この至難に加えて、上から落とされるような急激なドロップ。

ボトムに降りる前にレイルを咬ませて壁に張り付く。

そうしないとピンチするリップの餌食となり、マンイーターに引きづりこまれるだろう。

壁に張り付けたら、滑降ラインを波の上部に持っていく。通称ハイラインと呼ばれるもので、これが完全でないとこのセクションは走れない。

このラインは高すぎるとリップに巻き上げられるのでかなりの度胸がいる。

ハイラインを壁にセット、しかし波面にさらなるボイルが沸き上がりレイルの咬みを不安定にする。

突然出現するフォームボール(泡地帯)には要注意だ。

捕まるとボードは一瞬で波の中に吸い込まれる波の中のトラップ(罠)ゾーンがこれだ。

これらを避けてバレル内部を突き進んでいくと、出口が楕円から真円に変化して、セカンドセクションに入る。

海底棚に大量に付いた砂の隆起、深さはひざ程度しかない。

砂のことなので毎年付き方は違うが、ローカル重鎮マット・ハワードに言わせると、30年間ここを見てきたが今回のが歴史上最もいい状態だと言う。

この浅瀬に乗り上げたうねりは海面より低い、ベロウ・シーレベル(bellow sea level)となり、真横で見ていると、ライディングしているサーファーの顔の上部分しか見えず、それは地下室的で恐ろしい光景となる。

 

実はここがライディング中一番楽しいセクションで、硬い斜面を切り裂きながらスピードを1段階上げる。

さらにボードをパンプ、プッシュしながら遠くに過ぎようとする出口を追いかける。

エアスピットが内部で炸裂。

その爆風に押されて速度は上がり、視界は霧で見えなくなる。霧地帯を通り過ぎ、出口に向け体を丸めてさらなる追撃態勢を取る。

もう一度の爆風。それをまた通り過ぎると甘美の出口がすぐそこにあった。

無心だった心にメイクしたいという欲望がおきる。

だが円は縦長の楕円へと変化を始め、無情にも閉じてしまうことを表現し始めた。

その時もう一度内部爆発(エアスピット)が起き、一瞬で外に押し出された。

夢で見た人生で最高のチューブライディングの追体験だった。

沖を見るとその距離は直線にして150m。

岸から歓声が聞こえ、沖へ向かう途中の何人かはこちらを向いて拳を突き上げていた。

言葉で表現するなら歓喜でも感動でもなく恍惚な、大げさに言うなら臨死の黄泉の国から戻ったような輝いた世界がそこにはあった。

今まで自分の中のバレル人生トップ3があり、それはメンタワイ、ラグスライトの長い距離を忘れてしまうほど突っ走ったのが1位、2位には4月のロッキーライトで、ガスチャンバーを越えながら抜けていったもの。

3位はラニアケアの大きい大きいバレル。波相手なことと、時間による風化も誇張もあるので順位を付けるにはしのびないが、それらを軽く抜き去る横綱級のものだった。

家に帰りワインで波に、カリフォルニアに、そして2003年に乾杯した。

翌日、そしてさらに翌々日とこの横綱バレル体験は塗り替えられ、それは11日間に渡る記録的な波となった。この写真群はその一部である。

 

撮った写真 – 2500枚(その内、水中540枚)、折れたサーフボード40本(内、自分のボード4本)、怪我人多数、救急車+消防車出動2回、水温15~16度、気温12度~31度。

集まったサーファー:マット・アーチボルド、ケーシー・カーティス、パット・オコーネル、クリスチャン+ハービー・フレッチャー(唯一のロングボーダー)、マイカー・ピッツ、ブレント・バーシャ、タイラー・モアヘッド、ジェイソン・ムーア、デイブ・ピント、デイブ・ポスト、ネイト・イヨマン、ラスティ・ロング、ジェイ・ラーソン、ビンス・デラペニャ、ブレット・シンプソンズ、ジョーイ・マンティス、ライアン・シモンズ、コール・シムラー、ティミー・パターソン、ダナポイントローカルズ。

Parting is such sweet sorrow.(甘く切ないお別れ)

蛇足だが、元旦午後3時からTV中継したローズボウル(大学フットボール決勝)のおかげで、この時間から日没にかけてたった8人程度で波を楽しむことができた。

そして1月6日を過ぎたあたりからクリスマス休暇が終わり、波にも乗り疲れたのか少人数でバレルを満喫できた。

このままずっと波が終わらないような気がしたある夕方、1/11日をもって波は頭以下に下がり、この連日のセッションにピリオドを打った。

熱帯夜、真夏日、一日中吹くオフショア、連続する北西、西北西うねりと、南カリフォルニアには珍しく特上の条件が揃った。

しかも節目の元旦からの始まり。

後日サーファーズ・ジャーナル誌のジェフ(・デバイン)と、

この時の波の話をしたら、あの時の気圧配置は珍しいもので、

今まであんな完璧な天気図を見たことがないという。

同誌エディターのスコット・ヒューレーは、

12時間車で下ったバハメキシコで夢のような甘美なセッションを連日経験していた。

ちなみにパットとKC、また字数の関係でここには載せられない多くのサーファー達がこのセッションに於いて「人生で一番のチューブを体験した」と報告してくれた。

バレル内15秒ライドなんて普段は信じられないけど、このブレイクを生で見たら誇張でもなんでもないことがわかる。

2003年が特別な年だということを身を持って味わい、サーフィングというスポーツの緻密さ、奥深さを味わい、それぞれのサーフィング道は遥か遠くまで伸びていった。

追記:姿を現さなかったラリー・ムーアは大晦日に倒れ入院していた。

そして1月3日に頭蓋骨を大きく開けて、野球のボール大の脳腫瘍を取り除く緊急手術を行った。

9割以上の確率でもう2度と目を開けることはないだろうと噂が飛んだ。

彼の大好きな波、そして思い入れがあるこの場所、ここでラリーを見られなくなるのは寂しかった。

翌日、手術は成功した、とサーフィング誌発行人から喜ばしい内容のメールがきた。

それから数日後、ここにラリーが三脚を持って現れた。

それを見た全員が驚き、近寄っていくと、鉄芯で留められた傷口を隠そうともせずに両手を天に広げて「帰ってきたよ」と大きく笑った。

聞くと退院後直接やってきたそうである。

波乗りに対する情熱、記録する側の執念を垣間見た瞬間であった。

皆はプロ意識というが、俺の見解はサーフィングという呪いにとり憑かれた怨念だと思う。

それがその通りだとしたら、この生涯をかけて浸食されてみたい、と頭の片隅で考えたりもした。

そのくらいサーフィングとは幸せで、美しいものだということだろう。

(初出、サーフファースト誌2003年、2/6/2003)

 

キャプション

お隣のブレイク(ここもシークレット)へのセット攻撃。
見たとおりのレフトで、ガンを使ってもヘビーなブレイクだったとティミー・パターソンが語ってくれた

老練ハービーの渋いダウンザライン。
板には自筆で放送禁止用語がいっぱい書いてあり、不良中年ぶりを発揮していた

1. KCのディープバレル:
6時間に渡るセッションが終わりにさしかかっている。
ファーストセクションからセカンドに移行中のKC。
ここからシングルフィンのアクセルを思い切り踏みこみ、グリーンゴールド色の至福を味わうのだろう

2. Joeyのボトムターン、リップ側から撮っているやつ(水中):
岸(写真右奥)の白い波があるところが最終地点で、この波のエピソードは今始まったばかり。
元FBIのジョーイ・マンティスが巡回警備に出発したところ

3. インサイドセクション、チューブの中から両手だけが見えているショット:
セカンドセクションでスピードを得ようと前を踏みすぎるとこうなるという典型的なワイプアウト

4. ブレイクの全景。
手前の岩がごつごつ見えていて、沖ではチューブライディング中
ロッキーショア全景。この正面までバレルは途切れず続く。サーファーはマット・アーチボルド。

5. MATTの7枚シークエンスの7枚目(水中)
少年から老人まで大人気のカリスマサーファー、マット・アーチボルド。
予定のハワイ行きを延期してこのセッションに毎日現れた。
その走りっぷりは当世きってのチューブライダーだということを目撃した誰もが思ったはずだ。
バリバリ伝説波乗り編

6. CFの仮面ライダーストーリングバックサイド、2枚目の方
”スパンキー”というロスのポルノショップにスポンサーされているクリスチャン。
この仮面はその店からの提供品。
会うのはひさしぶりだったが、悪童ぶりがさらに増していた。奥に誰が乗っていようがこのマスクをかぶったままドロップイン。
怒るというより、あきれはてて誰も何も言えない、というのが実状だろうか。
ファーストセクションで少しでも奥に入るべく全身ストール実行中

7. CFのグラブレイル(水中)
バックドアで鍛えてきたぜ、というセリフを残すだけあって、ピッグドッグ(グラブレイル)の滑りと肝の座りは超一流だったクリスチャン。
この後、ボードが真っ二つに2本も折り、最後の3本目もリーシュが切れてボードを壊し、翌日は自分のボードを手に当て、小指を骨折後退場。かぶき者故のカルマなのか

8. マット、ミニバイクで波チェック
ランチのピザを買いに行くのも、トイレに行くのもこのバイクを使っていた。
実際は交通違反行為なのだが、見て見ぬふりをするライフガードの顔がなんとも言えなかった

9. KCビッグスナップ2枚シークエンス:
シングルフィンからスラスター(トライフィン)に乗りかえると最初にしたくなるのがこのパワースラッシュ。生きている喜びをレイルに託す

10. NATE YEMANS、グラブチューブ2枚シークエンス
007のような落ち着きと、古風な蹲踞でバレルを席巻していたネイト。
ビラボンの秘蔵っ子で、エアからバレルまで完璧にこなす。
これから旋風を巻き起こす要注意人物
(注:2008年7月28日現在、ネイトはWQSで総合7位につけています)

11. Jay Larson、3枚グッドカットバック
ハンティントンビーチからアクションを持ち込み、ショーオフする新婚ジェイ・ラーソン。
速く狭いターンがうらやましい

12. 私、ダウンザライン
ミニマムなターン数、バレル内のラインを重要視してみた。
撮影前後と、誰よりも多くサーフしたていたと思う。
夕方の色彩の深さを味わい、さらなる波乗り道への探索

13. ペリカン3羽ローカルズ
スーパーブレイクへの査察団一行様通過中

14. 岬上でマットとケーシーが立っている
干潮を待つKCとマット。
途切れることのないうねりと、いくらあっても足りないフィルムと体力。写っているのはファーストセクション

15. 月と夕焼け
サーファー版ディズニーシー。
ほぼ毎日この色系の夕焼けだった。
普段見えない岩を露出させた最大干潮時(マイナス1.5フィート)

16. 縦位置の夕焼け
酒の種類と、夕食の献立を思案している時間。
または焼ける空からの暖色カタログ

17. リップクラッシャー3枚シークエンス

パワーとコントロールが織りなす芸術的な一瞬。
これも奥側にやってくるアクション系の切れ波

18. パット、レイバック気味スナップバック8枚
奥に切れた波が入ってくるが、そのほとんどがこういったアクション系のマニューバーを描くことになる。
この完全な重力移動を見ていると、いますぐに波乗りがしたくなるほどすばらしいターンだ

19. マット、チューブ8枚
バックドアのように次々と現れるフォトグラファーをかわしながら、曲線を眺めている、または壁を伝わるマット

20. ヴィンス・デラ・ペナ、インサイドチューブ
午後の逆光はサーファーにとって順光になるため波がよく見えるという利点を持っている。
スムースな斜面での滑降タイム。
ヴィニー・デラペニャ

21. パット、セミスタンディングチューブ、2枚組の1枚目
神様トム・カレンを模写しているような美しいフォームのパット。
彼にとってここは庭同然のブレイクなので、メイクするというより、バラエティ豊かなマニューバーの組み立てを考えているという

22. Nate Yeomans、4枚シークエンス(水中)
深度と、凹みの出現の推移が見て取れるだろう。
このままバレルは深く低く下がっていく。
セカンドセクションでのネイト・イヨマンズ。ストールし過ぎな4枚目

(2008/07/28)

 

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