四国の最南端までやってきた。
この美しい波は、
足摺岬(国立公園)手前の、
奇跡の白浜「フダラック」のものだ。

Fudaraku, Potalaka Beach, Tosa
浜幅はちょうど1600メートル。
つまり古来からの重要な単位「ミッレ」であることから、
偶然ではなく、
なにかの導きであると信じられている。
1600m=mille(千):人の2歩の歩幅を千回という距離。
そこにあるコスモス・クラシックは、
近代サーフィンの父、
デューク・カハナモクが愛用したウッドボードのアウトラインだ。
サーフィンの伝統と歴史を私なりにしたためて、
この美しい聖地に展開することができた。
弘法大師こと空海は、
ここ足摺岬で「*補陀落(ふだらく、ポタラ)」を感得し、
ときの嵯峨天皇の勅願により金剛福寺が開創した。
弘仁13年、
西暦で言うと822年、
いまから1200年も前のことだ。
*補陀落=観世音菩薩が幸福に統治する聖地のこと
私は無宗教だが、
室戸岬経由で弘法大師 空海を知り、
それからは魅せられるというほどに入りこんでいる。
弘法大師由来の地から、
なにかを感じ取ろうとしているひとりでもある。

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空海が感じたことと私の思想が合致すると、
なにかが起こるといった妄想もある。

Photo by @supertakibishiyasu
ややあって、
タキビ神も同じ着想であったことを知った。
ややあって、
信じられないけど、
この思想の同士がいたのだ。

ムツクと香るエール Suntory
彼は夜明けを愛し、
波乗りには、
私の38倍ほど熱中している。
(当プロダクション調べ)

Photo by @supertakibishiyasu
ゆで太郎のそばとカツ丼を愛することまで同じだ。
好みの違いを探すとしたら、
私はエビ天でなく、
タチウオのチクワ天とするだろう。
さらにタキビ神は、
𠮷野家の牛丼も私と同等か、
それ以上にお好きで、
しかもこの𠮷を吉でなく、
きちんと正式表記するさらに数少ないひとりだ。
(実際には𠮷野家公式HPですら表記ブレがあるが)

Takibi Palace View, Made with AI.
足摺岬に行ったのは、
建国記念の日イブ、
寒波最盛期のときだった。
夜明け前からカメラ片手にうろうろし、
気温マイナス2度の凛とした感覚を味わった。
四国最南端の夜が明け、
前述した補陀落(ふだらく)院、
金剛福寺まで行くが、
まだ刻が来ていないようで寺門は閉まっていた。
この後ややあって、
南仏上人(なんぶつしょうにん)似の僧侶がやってきて、
めでたく開門となり、
無人の金剛福寺参拝を果たした。
前述したことからおわかりの通り、
さまざまに思うところと、
この訪問による発想があったので、
これは別編で表現してみることとする。

Nacky on Cosmos The Classic 80(244cm)
補陀落浜は、
ときにすばらしい波が南方より伝来し、
白砂のマジックを私たちの前にひろげた。

おん ばざら たらま きりく 唵 斡嚩囉 塔囉痲 紇哩(千手観音の真言)
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【巻末リンク:タキビ神が歌うフダラック=極楽浄土】
【巻末リンク*2:補陀落浜に集合したドラグラ派の一例】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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