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【サーフィン研究所渾身号】夏気分のTheOne_積み残し編2「高知市内、浦ノ内のイセエビ祭り、81歳の冨永さん〜」_(2557文字)

南伊豆に到着すると、

なんと気温が20℃まで上がって、

しばし夏気分を味わった。

小さなショアブレイクがあったので、

クイックサーフすることにした。

この波サイズならば、

98(295cm)でサーフしたかったのだが、

屋根にくくりつけてあったのと、

多くの荷によって、

他のボードもパズルのように入り組んでいたので、

一番上にあったTheOneを取り出した。

Cosmos Surfboards TheOne6’4” Groovy Fins Twinzer Shape, Design and glass by @hiroyuki_maeda

水温は15℃くらい。

これは真夏のサンクレメンテよりは温かいので、

外気がもう少し高ければ、

トランクスだけでサーフできる確信を得た。

このショアブレイク。

小粒ながらパンチがあり、

日曜日なのにまったくの無人だったのが、

不思議といえば不思議だ。

これは高知の映画館。

初日作品があり、

字幕スーパー版で観られるというので、

エンゲッツ・シャッチョさんを誘って行ってきた。

シャッチョさんは、

千葉にも東京にもやってきた土佐の人で、

細野晴臣さんのヨーロッパツアーにも帯同しようかという、

正真正銘のHOSONO HOUSE一族なのだ。

最近の上映は、

吹替版が全盛となった。

よって都市部に行かないと、

字幕版は上映されていないけど、

地方館の開始週だけは字幕があったりするので、

迷わずに早めに行くようにしている。

なぜ字幕版を好むかというと、

制作者の想いというか、

編集までも含めたオリジナルの響きで観たいからだ。

朝早くからの初回だったので、

終わるとランチ時間だった。

窪川(現:四万十町)ジャン麺が。

イオンモールで食べられるようになっていた。

『激変! 飲食業界の新展望~標高220mの小さな街から都市部へ』

そんな日経クロストレンドの特集記事のような視点となった。

高知に上陸して、

狂騒的な人気を誇る魁力屋。

この日も多くの人が並んでいた。

土佐人のシャッチョさんに言わせると、

「高知の人は新しいもの好きです」

とのことだった。

すみっコぐらしのパチものを見つけた。

私がこういうものを好きなのは、

少年時代にさかのぼるのだとわかった。

アディダスのウインドブレーカーが欲しかったのだが、

そんな高価なものは買ってもらえずに、

私はバッタ屋のアディオス4本線だった。

この諦観と、

前向きな視点としての、

『パチモノ=サブカルチャー』

という意識によるものだと分析してみた。

ランチなら公文きよしさんのSo-Anだとひらめくが、

完売しているかもしれないという懸念があった。

電話してみると、

まだ大丈夫だというので、

一同は宗安寺エリアの川のほとりでこんな視界を得た。

上が日替わりランチで下がイエローカレー(チキン)。

野菜中心のごちそうランチ。

オーナーシェフのきよしさんは、

土曜日にここで登場したグルメ派垂涎(すいぜん)の、

yoiyoジュンヤくんの大師匠であり、

味と展開は軽くワールドクラスなのだ。

ガシラハウスに滞在中は、

冨永さんと一緒にいる時間が長い。

彼女は、

この集落出身なのだが、

小学生くらいから高知市内に住まわれたという。

シャッチョさんと冨永さん

けれど、

都会に疲れたのか病気になってしまい、

母方の実家であるここに戻ってくることになった。

すると、

やはり自然が大好きだったのか、

そこから超が付くほど元気になり、

成人までここで育ったという。

忍者ではないが、

文字通り山を飛び回っていたが、

幼なじみだったおっちゃんとご結婚されて大阪に出た。

「定年退職後にここに戻り、

いまにいたるんや」

そううかがった。

81歳だというが、

誰も登れない急崖をひょいひょいと登っていくし、

自転車でさっそうとやってきて、

減速中に足をおろし、

ざっとばかりにスライドさせて駐輪させる。

アオリイカが大量発生しています!

そう伝えると、

5分後には防寒着を着て、

さっとやってこられ、

昭和そのままのアンティーク・リール&ロッドで、

エギをオーバーヘッド・キャストで見事に投げていた。

その冨永さんがめずらしく、

「お願いがあるんやけど」

そう切り出してきた。

なんでもこの湾の、

違う集落で毎年恒例のお祭りがあって、

そこに行きたいのだけど、

「おっちゃん(夫)は行きおらん(行かない)しなぁ」

冨永さんの作ってきてくれたお弁当。ちなみに魚は前で釣れたボラ(美味)だった

そう嘆かれるので、

「波がなかったら行きましょう、

確率は半々でよろしければ」

そんな約束をしていたのだ。

当日波は微妙だったので、

シャッチョさんを誘って行ってみると、

高知新聞社の金山さんも取材に来られていた。

@shacho_house /  @Satoshikanayama

ちなみに金山さんのカメラはEOS R5で、

DIGIC X搭載の4500万画素であり、

さすがプロ仕様だと感じ入った。

冨永さんによると、

これは昔から名を変え品を変え続く、

湾で穫れるイセエビ祭りであり、

それに体育祭を混ぜたものだった。

そのメインとなっているイセエビ汁は、

半身で提供され、

しかも身がたっぷりとどっしりと詰まっていた。

「池ノ浦のは、

こじゃんとうんまいやで(とてもおいしいね)」

このお祭りの新入り一同は、

出汁のおいしさにしばし言葉を失っていた。

ちなみに私は、

重度のエビアレルギーなので食べることはできなかったが、

評価としては、

そんじょそこらのイセエビではないということで、

昔からこの味を知る冨永さんは、

「これやこれこれ!」

幸せホルモンであるセロトニンによって大興奮していた。

そして私たちの興奮は、

着ぐるみ競争で頂点に達した。

パンダや恐竜が走りおる(走る)ことは、

冨永さんにとって痛快で、

「こりゃ笑いが止まらんわぁ」

さらには、

明徳義塾中学校・高等学校からの多国籍参加組が、

それぞれの国による表現をすることに手を打っていた。

冨永さんはうれしそうに各競争をヨロコビ、

勝利に祝い、

しばらく童心に戻られていた。

私は、

健康の秘訣のひとつが明確にわかった気がした。

To be continued…

【巻末リンク:2年前の冨永さん】

【サーフィン研究所百科】広大な低気圧範囲_土佐の恵みとノラ猫軍団_(1558文字)

【巻末リンク*2:信心関係】

【サーフィン研究所信心編】空海と金剛福寺_タキビ神の補陀落と天ぷら関係_(1369文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!