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【ドラグラプロダクションズ製作、片岡鯖男】3.8フィートの週末3『深いかなしみ』_(1038文字)

大みそか、僕はラカ法王が書いた

『サバ手の折れたホーオー』の歌詞を、を読んだ。

(編集部注:原曲は中村あゆみさんの

『翼の折れたエンジェル』巻末リンクの後半部分です)

正確には、

まじめにこの替え歌を読んだ。

それから何度も、

一週間ほどにわたって、

あちこちを移動しながら、その先々で読んでいった。

二回目を聞いたとき、

主題が姿をかえることに気がついた。

夜に読むのか、

朝に、

そしてメロディーを聴きながら読むのか、

ただ詞を読むかによって、

毎回、メイン・テーマがかわっていく。

すり替わるものもある。

僕の場合、たいていは、Sixteenのところが変わる。

16歳とは、

そのくらい多感であり、

情緒的だったのだろう。

そして、僕のいろいろをメイン・テーマが一周すると、

シックスティーンがエイティーンとなり、

タキローがスカイウォーカーとなり、

タキビ神がデューク・カハナモクとなる。

そしてそれは物語となり、

心の中に息づくのだった。

僕は気がつくと、

このサバオレ・オーを読んでいた。

夢中で読むときもあるし、

プレイ・リストがこの楽曲を選択したときに思いついたように読むときがあった。

ホーオーは、神奈川県の海沿いに住む三十歳後半の男性だ。

彼は、

ある日を境に全てを前向きに受け取れる能力を身に付けた。

(編集部注:”エビ・ワンタンメン”の回のことです)

そして、

ダライ・ラカの生まれ変わりだということになり、

法王の役に就いている。

彼の笑顔は、

その役からではなく、心の中から湧き出るものだ。

しかしこの詞は、

そのような自分に関して、

フラストレーションを覚えていることが、

時間の経過を持って迫ってくる。

この対比は、

護岸や汚染、

攻撃的なサーファー、

テクニック重視の偏りなどで、

自分もふくめた全員が、

「『幸せにサーフィン』できない」

「楽しめない」ということに際して、

深いかなしみと、

法王の祈りが浮き出している。

そこに、僕は共感してしまう。

サーフィンは純粋な遊びであり、

人生である僕にとって、

なにが悲劇なのかというと、こういうことなのだ。

この短い詞のなかで。

ひとつの悲劇が、

法王たちのスケール感のなかで描ききってある。

あらゆるディテールが正確であり、しかも正解そのものだ。

法王が身をもって切り出したサーフィン世界の断面は、

息が苦しいほど重く、鮮明だ。

これだけの詞はめったにあるものではない、

僕はそう確信している。

やはり、

僕は、誰がなんと言おうと法王が好きだ。

【サーフィン研究所&ドラグラ・プロダクションズ】両界歌合戦の大トリ『サバ手の折れたホーオー -BALLADE-』歌詞_Feliz anõ nuevo!!_よいお年をお迎えください〜!_(1675文字)

【前回のカタサバ先生のポスト】

【ドラグラプロダクションズ製作、片岡鯖男】3.8フィートの週末2『ハワイ・パイプライン・マスターズ編』サーフィンとは?_ (2188文字)