波待ちをするエリアのことを『ラインナップ』と言う。
今回の台風16号のラインナップで公平さんに再会した。
前回の台風14号のときもお会いしたし、
そのどちらも『偶然』だったので、
公平さんと同じ考えだったことが誇らしい。
(前回号は巻末リンクを参照ください)
千葉公平さんは、
私がサーフィンを始めたころからの英傑サーファーであり、
伝説人のファミリーマンである。
彼の波乗りを例えることができないが、
硬骨を持ったラインと、
繊細なるトリムの結合の傑作の一例だと断言できる。
私が生まれて初めてハワイに行き、
ノースショアでサーフしたときからずっとお世話になっている。
NAKISURF発足時は、
サーフィン研究所の中村竜さん、
ハワイの純城と一緒に『フォーカラット』を立ち上げて、
数々のすばらしいボードをNAKISURFユーザーにお届けさせていただいた。
公平さんは、
かっきん(柿原隆さん)、
ヨシジくん(鴻野吉次さん)、
永原レキくん、
辻裕次郎くん、
前出の竜くんとジュン、
そしてアパッチ亮太たちのゴッドファーザーでもある。
部外者の私にもハワイからずっと目をかけていただいている。
とすると、
かれこれ34年間にもなる。
私は公平さんの優雅なリラックス・スタイルにいまも魅せられて、
常に背中を伸ばすようにしている。
お歳69歳でこれほどまでの波に、
しかもスタイルを持って乗れる猛者は、
世界にも数えられるほどしかいないだろう。
上の画像を見ていると、
とんでもないところで喰らっているサーファーがいて、
拡大してみると、
ボードが真っ二つに折れていた。
もっと書くと、
こんな波になると、
どんなに強いサーフボードでもJA食堂の弁当の箸のように折れる。
またはリーシュも一瞬で切れる。
なので、
いつでも対応できるようにならないとパドルアウトは厳禁だ。
こんなコンディションはジェットスキーでも持ってこない限り、
(もしかするとジェットでも!?)
誰も助けられない領域があるのです。
「自力だけ」
冷たいけど、
それもサーフィン世界だ。
〈The2+1〉 6’8″x 19-5/8″ x 2-1/2″
Shape, Design and glass by @hiroyuki_maeda
Urban Society Japan Wetsuits
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私は、
新しくやってきたマジック・ボードで古来からの波に乗り、
知覚が鋭敏となり、
そして深遠な思考になっていた。
〈極地と膨大〉
そんな言葉が浮かんでは消えた。
(マジックボードについては巻末リンク*2を参照ください)
室戸岬の西でこんな逸波を見つけた。
昔に東昇のハイラインという物語を書いたが、
そこから近い、
2級河川の河口を持つ大きな岬状の地形だ。
(東昇のハイラインについては巻末リンク*3を参照ください)
ダニー・メルハドは、
ハッピーサーフィン大使だ。
沖縄からハッピーバイブスを持ってきた彼も、
こちらのいろいろ(サーファー関係)にひどく疲れ果てていて、
しかも理不尽だらけでかわいそうだった。
ダニーは元WCTサーファーであるので、
他のサーファーによる中傷や進言などは無用なのだが、
数人かは、
「ありもしない権利」に酔っていて、
もっと書くと、
この県で誕生しないと、
サーフィンしてはいけないような論点を押しつけられて、
師範はヘキエキとしていた。
サーフィンで言えば、
私たちの始祖はデューク・カハナモクがいて、
「多くの人が、安全に楽しく波に乗れますように」
各地でそう唱えていたと、
さまざまなメディアが伝えている。
冒頭の公平さんには、
「みんなが楽しく波に乗れんとあかんよね」
そう教えてくださったのに、
サーファー全員で見ると、
そうではないようだ。
しかも彼らは波に乗らないのに、
駐車場で注意してくる。(笑)
時が経ち、
そのことは日本にねじ曲がって伝わっているのか、
または伝わってもいないのか。
✨🙏✨
今日未明の美しい月。
さきほど月齢26となった。
月の周期が29.5日、もうすぐ新月だ。
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【巻末リンク:前回、公平さんとお会いした時】
【巻末リンク*2:このマジックボード68(シックス・エイト)】
【巻末リンク*3:東昇のハイライン】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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