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【サーフィン研究所:週明け特大号】謙虚なサーフ&フィッシャーマンの伴宙太さん_魚博士VSガラさんVS魚神さん_(2303文字)

昨日も書いたが、

週末は友人と一緒にサーフしていた。

とても謙虚な彼は、

私のゲッティング・アウト方法に目を入れて、

しっかりと確認してからパドルアウトしてきた。

謙虚というのは、

全てのことに通じる上級テクニックだ。

彼は何本も良い波に乗っていった。

オーストラリアでサーフィンを覚え、

メジャーリーグでドラフト候補ともなったパトリックの後輩だ。

Catch Surf® X Nakisurf Special Skipper Fish ⅥI 6’0″

Nakisurf Original Twin + Vektor VMK (rear) + VT 5Fin

.

私も長いバレルをメイクして、

この朝陽ショアブレイク・セッションを心から楽しんだ。

いつものスキッパーフィッシュなんだけど、

テイクオフが異常に速く、

なぜかと検証してみると、

この後方に水流が抜けるフィン・セッティングが、

異常なまでの加速を生んでいるのだと気がついた。

小さいフィンを付けた方ならご存じでしょうが、

かなりの水流で、

このコンビネーションが流れを司(つかさど)るのだろう。

ちなみにサイドのツインは極端なシングルフォイル。

リアのベクター3枚は、

根本がカーボン、

先端がハニカム・コアというそれぞれの剛性を持つ、

『硬軟ミックス式』を売りにするハワイのフィン・メーカーだ。

(このフィンについては巻末リンクを参照ください)

冒頭に登場していた友人は、

巨人の星にも出演していたバン・チュウタさんの子孫で、

お名前を伴さんという。

彼は、

オーストリア時代に元ツアラーの、

グレイト・サーファーから

「より長いボードを乗りなさい」

「シングルフィンを乗りこなせるように」

そんなすばらしい助言を受けて、

グッドサーファーとなっていまに至っている。

The Mid-length 2+1

6’8″ x 19-5/8″ x 2-1/2″

.

ショートボード出身の謙虚な彼は、

いまミッドレングスの可能性を探っている。

私とサーフボード論を交わし、

タイラー・ウォーレンが主張する『2+1最強説』を支持しはじめた。

(この説の詳しくは巻末リンク*2を参照ください)

ということで、

この68(シックス・エイト)が気になるようで、

「体重70kgの自分ならどのサイズでしょうか?」

「70(セブン)〜72(セブン・ツー)くらいでしょうか」

そんな提案をしてみた。

ちなみに68は203cmくらいで、

70は213cmくらい、

72は218cmくらいの全長サーフボードのことだ。

くらいと書いたのは、

サーフボードはそんなものだからだ。

細かいサイズはあまり関係がなく、

持った感じだったり、

もちろん乗った感触が全てだからだろう。

伴宙太さんは釣り好きで、

ちまたでは鮎川魚紳と呼ばれているというので、

試しに投げてもらうと、

いきなりこの真鯛を釣った。

嘘みたいだが本当の話である。

そして、

アオハタも釣れましたとなった。

「魚心に全てを懸ける。わが釣りに悔いはなしじゃーい!」

そんな巨人の星のセリフが浮かんでは消えた。

違うな、魚紳さんか。

「刺身祭りになりますね」

「スシロー・アット・ホームですね」

「かんたんでした!」

踊るような単語が発せられた。

すると、

勘の良いパトリックから「ガォー」とDMがあったので、

「伴さんの座右の銘はジャン・コクトーです」

脈絡もなくそんな返信をすると、

「ガォガォ〜」と、

スマグリはんの得意技関係が再送信されてきた。

この得意技というのか、

釣り方を伴さんに聞くと、

「ベローズ・スティックのフォール&トリム・リフトです」

そんなジグ技で、

いろいろが私に伝授された。

すると今度はクエがやってきた。

ちょっぴり小さいが、

それぞれ刺身や鍋となっていった。

真鯛のカマを塩焼きにしたものがやたらとおいしく、

私は今まで真鯛を誤解していたようだ。

ちなみにこの魚、

魚博士の瀧朗、

矢口高雄さんのマンガの着想となった

『釣りキチ一平くん』に画像を送り、

魚種を聞いてみると、

全員から「クエです」瞬時に返信があった。

アーバン・アイランド・ソシエティのジャイアン経由でガラさんに聞いてみると、

「アイナメだな」

そんな他とは異なったお返事だった。

心配になって、

漁師の森田さんに魚を見せても「クエや」と一言。

一日経って、

あまりにも全員がクエだというので、

ガラさんが間違えているといけないと思い、

「おはようございます。ガラさん、

あの魚ですがアイナメではなくクエでした」

すると、

「何言ってんだよ。あれはアイナメだよ。

俺はね。10万匹以上魚をさばいた男だよ」

「はい、それは知っています」

「あれはさ、1000人中999人はクエというけど、

みんななんにもわかってないよ。これはアイナメなんだよ!」

「そうなんですね。じゃあアイナメですね」

「そうだアイナメだ。少なくとも葉山じゃアイナメだよ」

これを聞いたジャイアンは大笑いで、

「ガラさんは頑固だから悔しくなったんでしょうね」

「そうかもね。(笑)」

「魚種だけにギョギョとしますね」

とは前出の魚博士タキロー。

伴さんと入れ替わりにスカシーこと、

スカイアンドシー・ムロトの河合館長がやってきた。

ハイラインの飲み比べをしたいですというので、

この渾身三種を比べてみると、

クリスタリーノの風味がダントツだと改めて感じた。

すると、

突然花火が始まって、

10月のこんな画もいいなぁとうっとりと見とれてしまった。

【巻末リンク:ヴェクター・フィン(後半)】

NAKISURFカレンダー2019完成までの歩み_VEKTOR製フィン詳細_(2626文字)

【巻末リンク*2:タイラーのベストボード】

【サーフィン研究所2】タイラー・ウォーレン『ワン・オフ』_(1494文字)

【巻末リンク*3:半魚人ガラさん】

【サーフィン研究所】ガラさんの竜巻注意報のアルペジオ_ジャイアンはyoiyo岩ガキを108回_(2169文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!