Nacky on
Catch Surf® Heritage Collection Nose-rider 8’6″
.
うねりは遠くなり、
そしてささやかになった。
土佐の水温が温かい。
真夏と同じレベルに温かいのだ。
調べてみると、
西日本のほとんどのエリアで摂氏27度もあった。
27度はカリフォルニア流だと華氏80度であり、
あちらはすでに10度前半(手を入れておくと痛い温度)となっているようで、
「エイティーズ・デス」と、
キャッチサーフ本社のナンバー2、
ジョエル・マナラスタスに自慢していた。
(ジョエル家族日本編は巻末リンクを参照ください)
黒潮町には、
ビバリーヒルズに匹敵する
『クロシオ・ヒルズ』がある。
これは南海トラフ大地震の際に官公庁舎を機能させるべく、
黒潮町中央付近の高台を切り開いて土地としたもので、
その官公庁の周りには高級住宅地が立ち並びはじめた。
そのクロシオ・ヒルズの麓で見たのは、
「サバサバ直列」という珍しいショットだ。
この交差点はきっと何か縁を引き寄せる力、
聖闘士星矢の「グレイテスト・エクリップス」なのではないか、
スカシー河合さんとそんなことを話しこんでいた。
黒潮町の殿堂『お好みマルヤ』に行くと、
スカシー河合さんは、
観光名所にもなっている
『まるやストア・エクステリア』の撮影に集中されていた。
(まるやについては巻末リンク*2を参照ください)
白染めの暖簾をさっとかき分けて入店するのは、
池波正太郎さん流のダンディズムそのもので、
着の身のままで旅行する檀一雄が、
それぞれの終着駅で払い下げコートを購入する話を河合さんにすると、
妙に喜んでいた。
「河合さんは、品格に重きを置く人なんやね」
と言ってターボーくんも納得してくれた。
そのターボーくんにイカとブタ、
そしてトンチーを注文し、
店内に湯気が満ちあふれた瞬間を焼き付けてみた。
完成品を受けた河合さんは、
「ぼくの地元の徳島でもお好み焼き文化があり、
学校帰りによくこうして食べました」
「へー。そうなんですね」
「それにしてもマルヤはおいしいです。
上方のB級品とありますが、味は特Aですね」
そんな感想であるらしかった。
マルヤには、
「何か」というエクセレント・ファクターがあるのだろう。
さきほど、
これを書きながら
スカシーのパウンドケーキ『プレーン』と、
マンダラ・コーヒーの殿堂入り
『レッド・カトゥアイ&マリブ』と合わせると、
〈リリシズム(lyricism:喜怒哀楽が昇華して表れる芸術的な感動の特質)〉
という言葉が浮かんだ。
局止めで荷物が届いたので、
須崎郵便局に行くと室戸の切手が売っていた。
で、
昭和40年前後生まれの読者なら感じられる
『切手収集』という趣味が頭を持ち上げるのだった。
切手というのは秀逸なデザインが
「価値」として封入されているから欲しくなるのだろうか?
そんな質問を瀧朗にすると、
「パトラッシュ、疲れただろう」
そんなセリフが送られてきて、
よく考えると、
私は疲れているのかもしれなかった。(笑)
おやすみなさい・・・z’
□
【巻末リンク:ジョエル一家日本編】
【巻末リンク*2:お好みまるやについて】
【巻末リンク*3:マンダラ・コーヒー】
【サーフィン研究所渾身号】氷雨の悲哀_マンダラ・コーヒーの渾身新作『レッド・カトゥアイ』『レッド・カトゥアイ&テキーラ』_(2178文字)
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
◎