Catch Surf® Heritage Collection 8’6″
.
私は映画が好きで、
よって映画館に行き、
本編前に上映される予告編も含めて楽しんでいる。
今回は、
千葉の巨大モール内にあったシネコン、
シネマコンプレックス(cinema complex)に行くと、
入口にスタジオジブリの作品巨大看板が掲げられていた。
中学生のとき、
『アニメージュ』誌上で読んでいた
「風の谷のナウシカ」が、
宮崎駿さんとの初遭遇だ。
それが1984年に映画化されたとここにはあった。
トトロに紅の豚、
ラピュタにもののけ姫。
千と千尋とハウルの動く城。
魅力的かつ伝説的な多くの作品群があり、
その限りなく多くのシーンが、
忘れられないものとなっているので、
宮崎駿さんの神力を感じ、
手を合わせるつもりでシャッターを押した。
「GUARDIANS OF THE GALAXY Vol.3」
異質な映画だと思っていたら、
はじまりからその感触を全開に放っていた。
イントロは、
レディオヘッドの名曲「Creep」だ。
どこかの惑星にある賑やかな夜の街。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが買い上げた
『ノーウェア』という街が映る。
『ピーワンスリー:89P13』
というコードネームの、
遺伝子改編されたロケット・ラクーンが、
その映像とシンクロするように歩く。
アコースティック・ギターの音色と、
トム・ヨークの乾いた「クリープ」が、
ロケットに降り注ぐように映画が始まった。
クリープとは、
英語のスラングだ。
あえて日本語にするのなら
「気持ちの悪いヤツ」といったところだろうか。
「嫌らしい人」もクリープと言われるだろうか。
その冒頭の歌詞を要約すると、
こんな内容だ。
気持ち悪いヤツが、
特別で美しいあなたを見つけたけど、
ぼくはあなたたちが住む世界の人ではない
君を幸せにしたい
けれどもぼくはあなたの目すら見ることができず
肌を見るだけで感動で涙が出てくる
©Marvel Studios 2023
.
その歌詞が、
突き刺さるようにピーワンスリー、
ロケット・ラクーンというアライグマ人間に降り注ぐ。
©Marvel Studios 2023
.
主人公のピーター・クイルは、
宇宙人と地球人のハーフだ。
最愛のガモーラを亡くしてしまったことを引きずっているようで、
酔っ払ってしまい、
「ルフォモイド人サイボーグ」
ネビュラ(Nebula)に抱きかかえられている。
こんな始まりだ。
この作品の監督&脚本を務めたジェームズ・ガンは、
ロイド・カウフマン主宰のトロマ・エンターテインメント出身である。
トロマはB級番組制作に特化した会社だ。
トロマ社は、
世界中から鬼才を集める磁力が強く、
ジェームス・ガンは、
その磁力に引きつけられたふりをして、
恒星に近い重力を帯び始めた。
そして自分の仲間を惑星のように引き寄せ合い、
らせん状に回転しながら移動しはじめた。
(巻末*4に映像があります。ベンチュラ・セイジ発見)
.
ジェームス・ガンは、
ニューヨークの名門コロンビア大学で、
ライティング・フィクション修士号を取り、
そこから急転直下しつつ、
前述した映画界のドラグラ『トロマ』へ、
アルバイトとして潜入していった。
まるでこれは、
私たちのいるドラグラ世界そのものではないかと、
そして、
「トロム」という室戸との不思議な符号に驚かされてしまう。
Mizumaru Anzai(水丸画伯、大先生)
.
ジェームス・ガンは、
前述したように脚本業から映画業界のキャリアを始め、
マーベル&ディズニー大作の監督を経て、
アベンジャーズ・シリーズの総指揮と、
あっという間にメジャーの階段を駆け登り、
56歳でDCスタジオの共同会長兼CEOに就任した。
©Marvel Studios 2023
.
話は本作からそれたが、
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3は、
ガン監督が非常に入り組んだ脚本を支配し、
宇宙空間に魅力的かつ大量のキャラクターたちが、
大きなスクリーンを飛び出すように作られていた。
ビビッドかつ、
スリリングなエンドレス視界が続き、
150分後、
次回作を予感させるボーナスシーンがあり、
エンドロールのロゴが映し出されると、
「終わってしまった」
「本当に終わってしまった」
という喪失感がやってきて、
なんとかそれを乗り越えると、
「映画って、こんなにおもしろかったんだ!」
となって、
勝手に
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』
の広報部長をドラグラと兼任しつつ、
この作品を宣伝している次第だ。
ちなみに
米国で1位の映画批評サイト『ロッテントマト』の観客満足度が、
驚異の95%ということからも、
私だけが感動しているのではないはずだ。
もっと書くと、
このジェームス・ガンの次回監督作品は、
『Superman : Legacy』
であり、
それはいまから2年2ヶ月後の、
2025年7月11日に公開する予定だという。
クリプトン人とカンザスの農民というルーツから、
スーパーマンへの影響を考えてみたと、
ガン監督が発表している。
しかも偶然、
ガン監督の亡き父の誕生日と公開日が同一だとあり、
これは深い意味を持つ作品になりそうだ。
余談だが、
「ライティング・フィクションの修士号」
これはガン監督の経歴だが、
Bircham大学にこの学部があり、
チャットで質問してみると、
すぐにこんな返信があった。
Funaki様:
本学に興味を持っていただきありがとうございます。
ご質問の件ですが、
博士号(Ph.D.)では、
専門分野における最高レベルの知識、
能力を習得します。
学生は高度な専門知識や特別技術を身につけ、
研究課題について博士論文で論じ、
理論を発展させてその正当性を証明します。
再び勉強したくなるような返信だった。
□
【巻末リンク:ドラグラ・アベンジャーズ】
【巻末リンク*2:ドラグラ・プロダクションズ・トロム】
【巻末リンク*3:本題作品の予告編】
【巻末リンク*4:大切なリンクをここに】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
◎