ラテン語の有名なことわざがあり、
古今東西で翻訳されているとあった。
わが国へは、
『酒には真実がある』
そう伝わっていると書いてあったが、
きっと私も含め、
若い人のほとんどはこの言葉を知らないだろうし、
酒を飲まない人はさらに増えているので、
これも消失していく言葉となるのだろうか。
この「酒」という言葉が気になって原語を調べてみると、
「ヴィノ=ワイン」だった。
すると、
「ワインには真実がある」
そう改訳したとしても、
あとの祭りだということを長いドライブのときに考えていた。
それでは、
「波には真実がある」
そんなことわざを発句してみた。
なぜなら波乗りは、
自身を鏡に移すがごとく、
体調や、
精神状態、
体力その他の能力が顕著(けんちょ)に出るからだ。
Cosmos Surfboards TheOne 6’4”
Cosmos Original Twin Fin
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ちなみに台風波を通過して、
波乗りというものをあらためて考えてみると、
無。
とにかく「無」というものがあった。
すべての無。
無感覚であり、
無慈悲でもある。
これこそが仏教用語で「空」というものだと実感した。
空(くう)にすべてを捧げ、
運に仕え、
ものすごい量の歓喜と膨張と、
衝撃と回転があったが、
それらもすべて空でり、
空に還るとわかったのだ。
南房総の沿岸に『大神宮(だいじんぐう)』
というパワフルな名前の地がある。
そこまで行ってみると、
見るからにすてきなお店があった。
ただ、
そば屋に多く見受けられるのが無音店だ。
図書館のように静寂を善しとして、
どんぶりを置くときも音を立てないようにそっと置くような店だ。
食べログなどで口コミを見ると、
例によってそこは無音店だった。
無音食事環境が苦手な私は、
その理由で自然とそば屋を遠ざけている。
このお店は、
私の名前の一文字を冠していて、
サービスよし、
三種の蕎麦すばらし、
主人はそば打ち名人であり、
清潔であり、
器もよく、
お値段もそこそこと、
すなわち名店ではあるが、
やはり無音だった。
そこで、
閉店間際に行ってみて、
「これからよろしいですか?」
そう切り出してみると、
どうぞどうぞと、
しっかりとおいしいそばを作り出してくれた。
閉店後なので、
それから私はiPhoneのスピーカーから音楽を流して食べた。
できれば店内でラジオでも和曲でもなんでも流してくれたらうれしいのだが、
楽器の調律所デシベルが「そば道」の流儀なのかもしれない。
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【巻末リンク:台風関係】
【サーフィン研究所】災害後のコミュニティに感激_アカメ・ピーク_岩を見るな_NAKISURFスペシャル・サマー・セールのお知らせ_(1539文字)
【巻末リンク*2:こちらも台風系】
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