これまでのあらすじ。
1970年代のノースショアに住む主人公のぼくは、
フォード・ランチェロに乗ってタウンに向かっていた。
ハレイヴァで日本人の美女がぼくに向かって手を上げた。
2.
ぼくは少し強めにブレーキをかけて、
ランチェロを路肩に停め、
コラムセレクター・レヴァーをパーキングに入れると、
彼女はこちらに走ってきた。
やはりどこかで見た顔で、
さまざまな記憶をたぐって、
ぼくの意識が正しく認識するまでに、
すこしの時間が必要だった。
ちょっぴり無理をした笑顔のぼくに彼女は、
にっこりと笑った。
「入ってこいよ」 と、
ぼくは、
ボディと同色のベンチシート右側を右手で示した。
彼女は、
うれしそうに助手席のドアを開いた。
きれいな身のこなしで、
彼女は車内に入ってきた。
(3に続く)
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Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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