ひさしぶりの本物の波に乗った。
これまでは、
「きのう来ればよかったのに」
「さっきまで極上だったよ」
「前回の台風がよかったのに〜」
ひとたび波が出ても、
万国共通のアレコレソレの毎日だった。
さらに自然の事象があり、
風だとか、
潮、
うねりの向き、
自分自身の予定があったりして、
ことごとく苦汁を飲んでいた。
Cosmos Surfboards
The Sting 1973 / 6’3″
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どんなにすばらしい波に乗り、
その気持ちを報告しようとしたとする。
たいていは伝わらないし、
そんな自慢話は誰も聞かないだろう。
そんなことは知っている。
で、
もうこれを誰も読んでいないと仮定して、
波乗りの感動のことを書いてみる。
波のことを伝えるのは、
誇小して語るか、
誇大して語るかの誤差が生じる。
もちろんそれは話す相手にもよるが、
主題は波のことだ。
波は諸行無常のイロハから、
または永劫(えいごう)という永遠すらまとった真理だ。
その真理という大きなものに立ち向かったり、
またはすり抜けたり、
合致した記憶を語ろうというのだから、
ブッダではないが、
弟子が何人いても足りないほど傑作揃いだろう。
KEVIN LLOYD ANCEL
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波乗りとはそういうものである。
かくして波乗り師たちは、
これまで通過したスーパーレフトだとか、
ゴースト・セットを思い返しつつ、
(なるべく新鮮なものを)
自身の切っ先を磨き、
芯を太くしつつ人に優しく、
心豊かに過ごしている。
波乗りとは、
こういった健全かつ、
健康なる精神世界を持ち合わせるものだ。
Happy Surfing!!
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【巻末リンク:真理とは?】
【巻末リンク*2:極上波】
【サーフィン研究所渾身三部作】GWシロアパ・セッション後編_MVPは誰?_ヘア・カリフォルニア・スタジオ千葉_(2079文字)
【巻末リンク*3:波乗りの真実】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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