膨張のような波壁があった。
波は膨らむと見せかけて、
えぐれていった。
Cosmos Surfboards
TheOne 6’4”
Cosmos Original Twin Fin
.
波壁のえぐれるところに体(たい)をかませて、
波との一体感と、
滑走というか、
滑落をこらえる緊張を楽しむことができた。
ハードドライブをつなぎ、
9〜10年前の写真を見ていると、
サーフボードが主題のばかりが出てきた。
写真のファイルは、
サーフボード、
フード、
友人、
オモチャ、
古書などなど。
やはりシャッターチャンスは、
自分の興味があるものに集中していると気づいた。
これはキャッチサーフ・ビーターのパロディもので、
「Peter、ピーター」
というシロネコをモチーフとして制作された。
(巻末リンク*2)
さらに書くと、
これはたった5枚だけしか存在していない超レアものだ。
まずネコ好きのスティーブ(レッツ・パーティ)に購入され、
そしてキャッチサーフ主宰のジョージが、
そしてマグやんとライアン・イングルがゲットしたことを思い出した。
ボードシェイプに興味を持ったのもこのころ。
通算20本くらいシェイプしただろうか。
荒木飛呂彦さんのアートというのは、
じつに興味深いものだ。
極彩色を重ね、
さらなる印象を与えてくる。
これは9年前のエンジェルス・スタジアム。
エリック・クリステンソンがこの業界に通じていて、
それは見事なチケットを取ってくるのだった。
ベンチ横で、
マイク・トラウトのスーパーキャッチを見た。
エリックとは、
ECサーフボードのエリック・クリステンソンその人だが、
私たちはサーフボードのことで知り合い、
そしてMLBマニアだとわかり、
ピッチシークエンスやモメンタム等の話をしていると、
こんな席に招待されたのだ。
そのエリックが取ってくるグラウンドの横の半地下席は、
ピッチャーがボールをリリースするときに発する指の音、
次に気合いみたいな声が聞こえた瞬間、
バットがボールを叩く音が響きわたる。
こうしてメジャーリーグの打席を至近距離から見るというのは、
自身が持っていた速度感覚を新次元に感じられた。
ピッチャーが投げたボールに全員の意識が注入され、
速度とバランス、
重力等が織りなすような偶然を経て、
結果がやってくる。
Mike Trout
.
プロ野球は、
『一球の結末』という層が、
およそ300枚くらい重なったところでスコア、
試合結果となることがわかった。
メキシカンフードは美しいものだけど、
たとえばブリトーをテイクアウトすると、
こんな絵面になるだろうか。
タコスもそうだけど、
内包する食事だ。
日本のおにぎりもそうであるし、
饅頭、
サンドイッチと、
世界各国に内包食が存在しているのが不思議だ。
これも10年前のもの。
ベンチュラ・セイジ家族が、
インディペンデンス・デイ
(アメリカの独立記念日)
にサンクレメンテまでやってきて、
サンオノフレでサーフ三昧し、
夜はキャンプグラウンドでのBBQ、
そこでたっぷりと泡ワインをいただいた日のはじまりが写っていた。
これも10年前。
逗子サーファーズがまだオープンする前のヒトコマ。
こうしてウッドデッキが作られ、
テーブルとチェアが運ばれてと、
ナルちゃんこと、
成瀬さんはこれまで膨大な作業の結果、
サーファーズは今日も建っている。
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【巻末リンク:野球観戦時代】
【野球ファン完全保存版特大号】ダルビッシュとエンジェルスの対戦ダイジェスト_王子邸前と日没サンオノフレでキャッチサーフ_(7038文字)
【巻末リンク*2:ピーターとイチローさん】
嵐風日はブライアン・ベントとTシャツ製作_ボランティアをするローカルサーファーと、暑いけどフルスーツの効能_メジャーリーグのピッチャーはイチローさん_(1444文字)
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
◎