波に乗ることが好きな人ならば、
これはウエッジして、
セクションが左に動いている瞬間だとわかるだろう。
このウエッジのキワ(際)に引っかけて、
テイクオフしたことを思い出していた。
わりと深い地形なので、
フェイスと通称される波壁がしばらく続いていった。
銘波である。
Catch Surf® Heritage Collection 8’6″
.
260cm長の物体をつかみ、
足の下に広がる板状のもので波を滑る。
サーフィンは武術のようなものだろう。
ぶつかってくるボードは、
まるで有段者の手刀(しゅとう)打ちのようだし、
岩場の浅い海底となると、
巌流島の対決気分となる。
そんなことから、
岩場でエンゲッツという必殺技が生まれ、
それはいまも伝承されている。
Shacho san on
Cosmos Surfboards TheOne 6’4”
Cosmos Original Twinzer
.
シャッチョさんは、
正式には、
ネムリ・キョウ・シャッチョさんと表記する。
エンゲッツを継承する師範であり、
ハルオミ・ホソノさんを土佐に連れてくる人物だ。
9世紀のインドネシアでは、
仏教の学問所で知られるナーランダ僧院があった。
その僧院と深いつながりを持ったシャイレーンドラ王家が栄えた。
*ボロブドゥール寺院に伝わる資料によると、
エンゲッツの起源は8世紀にさかのぼるという。
(*ボロブドゥールは、
密教的宇宙観を象徴する巨大曼荼羅寺院)
Cosmos Surfboards TheOne 6’4”
Cosmos Original Twin + Twinzer
.
エンゲッツはフットワークと、
腕の動きを使ったテクニックに加え、
波へのボードの切れ込み角度と圧力に焦点を当てている。
さらには、
滑走開始直後、
または波穴蔵内での護身術として発生したと、
このドラグラ帳には記されている。
「愛を知らず、情けを知らず、冴えて冷酷」
江戸時代にそう知られていたと、
シバレンこと柴田錬三郎が、
『眠狂四郎無頼控』などのシリーズでしたためていたのは、
華厳さん世代である70歳以上の方ならご存じだろう。
エンゲッツはスイーパー(前加重)や、
ノア・デーンが超ストールへと、
達人たちがさまざまに派生させている。
グラブする腕を入れ替えて、
リバースプレス・エンゲッツとすることもある。
これは、
@kaithompson_1morewaveの
リバースプレス・エンゲッツである。
(「リバースエンゲッツ」と省略することもある)
キャッチサーフの名作スキッパーフィッシュの、
5’6”サイズが小さく見えるのは、
彼がまだ13歳だからだ。
#odyseaskipper
前述したTVもそうだが、
昭和の時代の家電が美しく見える。
現代のゲーム機には、
令和のジローくん(夏)が写っていた。
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【巻末リンク:ドラグラ戴冠式欠席】
【巻末リンク*2:エンゲッツ】
【巻末リンク*3:グレートフル・デッドのエンゲッツ】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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