新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

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【サーフィン研究所渾身特大号】ブライト・ロマンチカ_EXPERIENCE AMAZING_(2674文字)

CHIBA, TAMASAKI 110CM @8.6 SECONDS NE MAY 9TH 2025

CHIBA, TAMASAKI 110CM @8.6 SECONDS NE MAY 9TH 2025 @NAKISURF_CHIBA

サーフボードとは、

しばしのあいだのムードを決める方法でもある。

そのムードとは、

サーフィンという行為であり、

よく考えると、

人生の最大の楽しみの瞬間だと断言できる。

前田博士によれば、

サーフボードに乗ることは、

それぞれの世界に入りこんでいくための手段だという。

ちょうど10年前のことだ。

まだNALU誌があったとき、

マジックボード特集という輝かしい号があった。

記者役の私は、

タイラー・ウォーレンに

「人生で一本だけのボードを選んでください」

そんなインタビューをしたことにさかのぼる。

タイラーは、

ミニシモンズからフィッシュ、

そしてガンやグライダー、

ログの達人だ。

違う書き方をすると、

異なる浮力のサーフボードで、

およそ世界トップクラスのスタイルと、

トリム&マニューバーで波に乗ることができる第一人者だ。

のみならず、

それらすべての浮力体を卓越した技術でシェイプでき、

サーフボード界のミケランジェロだと、

Surfer誌の編集長グラント・エリスが編集部で教えてくれたことを思い出した。

タイラーは、

しばし考えて、

こう答えた。

「やはり2+1でしょうか」

続けて、

「シングルフィン・スロットがあれば、

もしなにかの理由でサプライ(用品)が欠乏したとしても、

何かしらの木片をフィンの代わりとして機能させることができ、

さらにその状況においても高性能になる率が高いでしょう」

数ヶ月経って、

私はタイラーに自分用の

「これ一本」のサーフボードをオーダーした。

飛行機やその他のことを考えて65かなぁ。

長く乗るだろうから、

日焼けしづらいようにティントで、

しかも赤い色が良いよと言いつつ、

タイラーはオーダーカードに書きこんだ。

それが完成し、

私はありとあらゆる波や状況で「これ一本」を乗り、

私にとって最も豊かな波乗り表現を成功させた。

魅惑の日々と平行して、

美術館シリーズというこれも歴史的なエクササイズをしていた前田博士に、

この65オマージュであり、

浮力を上げた68をオーダーしてみると、

それはそれはの逸波を得て、

これまでの語彙にはない表現を見つけた。

これこそが、

真の「TheOne(これ一本)」だった。

そのTheOneは、

西(ウエストコースト)から東(千葉タマサキ)へとぐるりとやってきて、

マジックボード数値の観点によって、

前田博士の傑作となり、

「TheOne」と原点回帰しつつ、

オリジナル版TheOneが誕生した。

さらに68(203cm)より、

ダウンサイズして64(193cm)となり、

2+1がツインとなり、

そしてツインザーへと深化し、

生涯サーフボードの頂点に立った。

波に乗り、

時代を遡り、

佳きころの視界を思いかえしつつ、

かろうじて現代に戻ってくると、

「細密なるチューンが施されたサーフボード」

というダイヤルに直接触れていることに気づいた。

50年ほどかけてサーフボードは、

ひとつの形に行き着いた。

そのことに魅力を感じるのだ。

これは初めて経験する観点である。

そんなことからもこの集積されたディテールに着目すると、

サーフボード・プロデューサーの基準としても破格のものとなった。

TheOneの魅力は、

魔法の杖のように波の上をはしり、

足に吸い付いてくる制御感を持つことだ。

よって、

生涯いちばんのマジックボードと認定して今にいたる。

私は、

生涯で500本強のサーフボードに乗ってきた。

昔からのNAKISURFファミリーにはご存知だうが、

ショートボード全盛時にコールたちとタッグを組んで、

日本向けのショートボードを作り、

その魅力を広めてきた。

また、

そのチューンボードをプロサーファーたちが、

スポンサーに隠れて自費で購入するほど、

業界的にも供給してきた。

ノースハワイ後にサンクレメンテに戻ると、

タイラー・ウォーレンやアレックス・ノストたちの導きで、

オールサイズ・サーフボード世界に足を踏み入れた。

すると、

ジョエル・チューダーからJJF(ジョン・ジョン・フローレンス)が並列でつながり、

シェイパー・ランキングや競技全体が茶番だと感じるようになった。

事実、

上記したJJFは、

現在WSLツアーにすら出ていない。

お詳しい方ならご存知のように、

JJFの弟ネイザン・フローレンスは、

好きな波に乗って、

映像とスポンサーだけで億単位を稼ぐことで、

競争から離れているのが実情だ。

サーフィングは競技ではないと、

ドノヴァン・フランケンレイターが言っていたことが浮かぶ。

思えば遠くに来たものだ。

サーフィンによって、

大自然(波動、風、慣性、滑走)と己(おのれ)をひとつとし、

個々が本来もっている思想に達すれば、

境地にいたることができる。

波に乗るということは、

現実を肯定することだ。

だが、

さまざまな煩悩(競争や他者の目)にとらわれている状態だと、

迷いの雲に覆い隠されてしまうのだとわかった。

奇しくもロマンチカの初乗り日は、

特上波に恵まれた。

「3本乗ったら交代」

という撮影状況であったが、

こんなショットを得た。

私はマジックボードのクローンについて、

なぜいままで存在していなかったのか考えていた。

例えば高耐久とか、

オリジナル+(プラス)ということだ。

時代は変わった。

業界初のマジックボードのクローン・プロジェクトで、

高耐久グラッシング、

マルチ・フィン・システム搭載、

カスタマイズ可能なロゴやステンシル、

そんなブライト・ロマンチカ64が完成した。

頒布するべく値段を極限まで抑えたられたことも満足している。

128,000円(税込)

この円安時代に逆行するような旧価格でのご案内なのは、

このマジックボードを身近なものにしていただきたいという私たちからの想いでもあります。

初回分頒布のご予約を受付中です。

shop@nakisurf.comまでメール、

またはナキサーフIGへDMしてください。

お渡しは5月10日(土曜日)8時よりNAKISURFで行います。

来週中ごろとなりますが、

全国発送も可能です。

ラミネート(ディケール、マーク)は、

グラスファイバーとPU樹脂によってこのように配置できます。

下画像のように盛り上がりますし、

このようにラフな感じです。

樹脂は基本クリアーを使用します。

(画像はスカイブルー・ティントと、

オレンジ・ティント二層)

【巻末リンク:別角度】

【サーフィン研究所歓心号】昨日のマンライ=満足ライドとロマンチカの続詳細編_(1296文字)

【巻末リンク*2:別角度2】

【サーフィン研究所感嘆号】ヨワケのジェダイ_ブライト・ロマンチカ64のひそやかな歓声_(1188文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!