

東うねり全盛だ。
海水温は27度もある。
黒潮が戻ってきたのか、
南から流れこんできている暖水流。

今日は足摺岬について、
いやそこにある空海由来のお寺のことを書いてみる。

父ちゃん似のサイクラー(上)は、
私たちと同じ目的地らしく、
どこでも見かけた。
もしかすると、
父ちゃんのクローンかと思うほど、
どこにでもいたのだ。

写真中央左に父ちゃんがいる。
ギンサバミチT。
横はジローだ。

足摺岬は、
四国の最南端にあり、
濃緑の樹海と断崖に砕ける波涛(はとう)は、
観世音浄土を連想させる。
この大庭園に12万平方メートルの境内を誇る金剛福寺がある。

弘仁13年(西暦822年)、
弘法大師こと空海は、
観世音菩薩の聖地とされる
補陀落(ふだらく、ほだらく、極楽浄土の地)を
この地で感得したという。

嵯峨天皇に奏上すると、
即座に勅願による
「補陀洛東門」を受し、
伽藍を建立、
開創されたのがこの寺だ。

命名の由来は、
金剛杵と『観音経』の福聚海無量からの福。
そして歴代天皇の勅願所となり、
武将からも尊崇されたとあった。

私は無宗教だが、
空海を崇拝しているので、
密教由来の仏教思想を根本に持ちつつ、
また神道にも心を寄せている。

そんな私にとって、
今回の金剛福寺参拝は、
こころに刻まれるほど感動を受けた。

ガンダーラというサーフスポットがあるが、
ここは福聚海無量由来の名であり、
駐車場から波を見ると、
美しい東うねりが広がっていた。

この浜にある美しい公衆トイレに行くと、
ローカルサーフ連盟が、
ビジターサーファーにやってはいけないことを羅列した紙を壁に貼っていた。

例によって文体は、
「海は危険だから私たちが教えます的」だが、
じつのところ
「複数でサーフするな&来るな」

自分たちに都合の良いことばかり書いていて、
極楽浄土の地でこんな人たちがいるのかと、
空海のお顔を浮かべて悲しくなった。

サーフィンは複数だから楽しいし、
安全であると思っていないのだろうか?

さて、
そんな対比が極まったガンダーラを後にし、

東うねりを追いかけて、
WBPに行くとすばらしい波があった。

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【巻末リンク:極楽浄土ガンダーラの春景色】
【巻末リンク*2:台風23号のWBPに】
【巻末リンク*3:ジョン・ペックRIP🙏】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
◎




