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桜散る波_クリスチャン・フレッチャーの真相_ザ・サーファーズ・ジャーナル誌のジェフ・ディバイン_ソニックブーム紹介動画_(2065文字)

 

DCIM100GOPROG0012751.

夜明け前にGoProを持って海に行くと、

小さくて美しい波と、

そのラインに乗るペリカンを撮ることができた。

DCIM100GOPROG0216439.

Photo by Tuckertuna

これは少し前にグラブルズで前田さんに撮ってもらったもの。

作品的に気に入ってしまい、なぜか出し惜しみしていた。

インスタグラムで、

みんなのポストが「桜散る」となり、

この画が、

心情的にみなさんの桜同様になってきたのがもうひとつの理由かもしれない。

少し前にクリスチャン・フレッチャーの写真を撮ってきた。

20150323_Christian_Fletcher_9282

彼自身によるサーフボードが並んでいる。

「軽くて強い」

「パンチがあるターンができる」

というのがエアボードの条件らしいが、

エポキシ樹脂にケブラーカーボン(アラミド繊維)を組み合わせ、

3層全てに独立させるように重ねてあるため、

このボードの強度は「象が踏んでも壊れない(クリスチャン談)」

昔どこかで聞いたようなフレーズで迫ってくる。

「全ての層にドライサンディングが施してある」

という念を入れながら製作されたボードは、

強くて軽いのだが、やはりとっても高額で、

円安の日本で販売するとしたら単純計算で26万円は超えてしまう。

「いいんだ、フェラーリなんだよこれは」

これもどこかで聞いたことがあるフレーズだが、

クリスチャンにとっては、

「何がフェラーリに当てはまるのだろうか」

しばらく考えていた。

20150323_Christian_Fletcher

クリスチャンはいつも怖い顔をしていて、

悪魔の化身や死神のふりをしている。

「彼は中年にさしかかってきて丸くなってきましたか?」

とは友人からの質問だが、

記憶力がすさまじく良く、

こころやさしく、いつも笑顔で、

少年の頃も今も何も変わらないというのが、

私が思うクリスチャンであります。

千葉で偶然クリスチャンに再会したときのブログがあったはずなので検索してみた。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/2175

なんと6年半も前で、ここではまだNisiさんが生きていました。(涙)

20150323_Christian_Fletcher_9557

クリスチャンは、

今は亡き友人たちを乗せて、

パシフィック・コーストハイウエィを走ったのだろうか。

この日はニック中村さんも一緒でした。

みんないて、Nisiさんも草葉の陰で喜んでいたことだろう。

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タイちゃん家に行き、

IMG_0371

Tyler Warren’s Fish and Soaps.

仕上がってきた宝石をピックアップしてきた。

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ジェフ・ディバインはザ・サーファーズ・ジャーナルのフォトエディター。

格調あるこの本の派生を簡単に説明すると、

歴史あるサーファーマガジンがプレミアム化されたということ。

そして広告を徹底的に少なくし、

営業的な圧力を廃止して編集者たちの作りたい記事を、

自分たちが選んだサーファーたちだけで作っている。

逆に言うと通常のメディアは広告主からの操作や、

編集側にもその媚びがあるのが通常なのでこれは大英断だったと思う。

スティーブ・ペズマンが集めた偉人たち、その創始から携わっているのがジェフ。

ジェフは14歳で自身のカメラを手に入れ、18歳のときに同誌に初掲載を果たす。

そして三年後、

そのサーファー誌でフォトエディターとなった写真術の天才。(1971年)

Surfer_JANUARY 1960

これは1960年の創刊号。

すでに55年の歴史があるのです。

そのサーファーマガジンの特選版がこのサーファーズジャーナル誌。

ちょうど届いたばかりの最新号の表紙は、

彼が1977年に撮った

『レッドウイング』というニックネームのボディサーファー作品。

我々、サーフィングを題材に写真を撮っているプロたちにとっては、

ジェフという人は伝説以上の重みがあって、

しかもいまだに現役だというグレイト・フォトグラファー。

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その彼に届いたばかりの表紙にサインしてもらいました。

先日ここに登場されたカカイさんにジェフをお引き合わせしたい。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/62255

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内容豊富な誌面には、

なんとEPMティン・オヘィダの原稿や、

エクスペンシブポルノムービーの内容記事、

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そしてシリーズ化しているジャパン、日本波のこと。

「I’m sorry Japan,」(ごめんなさい、日本)から始まる良アーティクル。

私なら「ごめんなさい、日本。お寿司がおいしいことをここに教えてしまいます」

世界のサーファーに向けてのそんな内容。

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アート特集は、

ウイリアム・マッキノンの密度の濃いペインティング。

すばらしいラージサイズ作品の数々が誌面を飾るように精密印刷されていた。

サーファーズジャーナル誌、すばらしいです。

言葉がいらない写真集そのものです。

さてさて、

連日ここでお伝えしている天才ライアン・イングルが、

ニューモデル”SONIC BOOM”を紹介する動画です。

本当にさまざまな項目を考え、

それらをプロセスして、

調整して完成されるというライアンの真骨頂だと思います。

それではみなさんもすばらしい週末となりますように!

今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございました。


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