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【タイラー・ウォーレン特大号】サーフィンはライフスタイル_サーフボードはおもしろい_自由になりなさい_(3069文字)

奄美の夏グリーンヒル・サラダ。

これは夏に撮ったものだが、

冬は、奄美大根、半玉、

キャベツ、ふだん草、奄美しいたけ、

奄美ブロッコリーがおいしい。

けれど、色彩とか見てくれは、

夏野菜にはかなわないのは、

水着の美女のようなものということになる。

ちょっと違うか。(笑)

これはシーアのミケイラ。

去年に撮ったもので、

ただこの時点だとまだ発売前だったので、

未発表となっていた作品のひとつです。

(巻末注釈リンク*1にリンクがあります)

夕陽をまとっていて、

とても大好きな作品となりました。

奄美は朝陽が太平洋側から昇り、

夕陽は東シナ海側に沈む。

それぞれ行き来するのは、

車で15分程度なので、

「朝陽と夕陽を水平線で楽しめる」

そんな島ならではの愉しみがあります。

Tyler Warren’s Big Dream Fish 6’7″

at Cave, Amami Oshima

.

タイラーのビッグドリームフィッシュ。

6’7″というサイズ感だが、

慣れてくると、

5’7″の感覚でコントロールできるようになってきた。

そのファイブセブンと異なるのは、

パドルスピードおよそ170%、

テイクオフの確率がおよそほとんどというのは、

このサイズのボード以外にはありえない。

Brian Miller on

EC Surfboards The Mini Pelican(Mini Glide-O-Rama) 7’2″

.

これも少し前のことになるが、

12月になったばかりの千葉北の波。

ミラーはショートボードからログ

(ロングより大きく、リーシュプラグなど付いていないもの)

に乗れて、

さらに言うのなら彼もミッドレングスを愛するひとり。

こうして旅への1本だったり、

必殺必中の剣という様相を帯びたサーフボードでもあります。

先日ここに奄美市笠利町用安にある

晴れるベーカリーさんのことを書いた。

(巻末注釈リンク*2をご参照ください)

店員さんの感じも良いので、

どんどん好きになっている。

最近のマイブームはここで売っている四角いクリームパン、

立方体のクリームパンなんです。

半分に切って、

表面をこのくらい焼くと絶品以上の評価を得る。

そんな奄美の日々。

昨日は碇山勇生さんというすばらしいオーシャンマンから話が聞けた。

あまりにもすばらしいお話だったので、それはまたいつか。

さて、時は遡り、

私がサンクレメンテから出発する前日は、

タイちゃん(タイラー・ウォーレン)と一緒にいた。

最後は海で一緒にサーフしてお別れとなったのだが、

その前には彼のシェイプルームにいた。

ノーズコンケイブにステップデッキ、

アークテイルかつ分岐ストリンガーを試すのだそう。

こうしてプレーナーでシェイプできることが、

タイラーの伝統的なところだろう。

テリー・マーチンが直伝したというのは、

ティミー・パターソンとタイラーだけで、

もし免許皆伝というのがあるのなら、

まあそんなところだろう。

サーフボードの世界は、

師弟関係や継承みたいなことばかりで、

それを重んじる人はこうして名前が世に出てきている。

シェイプの合間に彼のボードルームで気になるボードがあった。

なんでもグリーノウのスプーンから着想を得たシングルフィンと言う。

サイズは

5’8″ x 20″ x 2-1/2″

ちょっと宣伝みたいになってしまうのだけど、

このインチ表示のものをcmに変換できる表を、

ハッピーサーフ2019カレンダーの右端に毎月載せました。

メートル法だとこんなサイズ感だと、

すぐにわかる。

これは来月、

つまり来年の最初だけど、

月替わりのロゴ(右下)のものが、

タイラーがNAKISURFのために描いてくれたものになっている。

それはこんな意味も、

風合いも思想も入っているものです。

私たちにとって、

このロゴはフレンドシップであり、

「サーフィンはライフスタイルです」

そうタイラーに掲げてもらったロゴです。

どうぞよろしくお願いします。

話はそのシングルフィンに戻ります。

こういう平べったいボードで滑る波を想い、

そしてそのボードを傾ける感覚を感じた瞬間でもありました。

サーフボードとはおもしろい。

なぜなら乗ってもいないのに乗った感覚になるのは、

車とは異なるものだからだろう。

でも二輪車なら少し似ているか。

次にショートボードの新作が登場した。

スクアッシュテイル

ボキシーレイル

シングルダブルコンケイブ

テイルVEEという普遍的なものだが、

タイラー印というか、

そんな魔力を秘めたボードになっていた。

ここの浮力にこだわりました。

と、前足のレイル部のボリューム

(ここでは体積)を表現したボードであることと、

そしてそれは、

前方から後方に抜ける流れを意識した、

またはさせてくれたシェイプを達成していた。

足の角度までが浮かび、

まるでビーチブレイクで、

波を切り裂くようでいて、

ターンが途切れないタイラー気分でサーフできた。

さらに私のような軽量(60kg以下)のサーファーにとって

「これこそがロングボードのフィーリングです」

そう差し出してくれたのが8’0″。

カレンダーによると243.84cmでありまして、

普通のロングボードよりも1フィートも短く、

真面目な人は、

「9フィート未満のボードはロングと言いません」

そう目をつり上げるのだろうが、

「ロングボード感覚」のことを言っているのであるのだから、

私はこれに乗って、

クロスステップしてサバ手をした気になった。

サーフボードはおもしろい。

そしてタイラーが、

サンクレメンテに小さなお店を開こうと計画中だと話してくれた。

「それはこんなお店デス」

そうやって俯瞰図を描いてくれた。

もしかすると、

もうすぐ実現するかもしれませんね。

それから彼のスタジオに行き、

サーフボード話を続けた。

タイラーは、

メキシコのプエルト・エスコンディードに行ったのは、

ダクトテープ・インビテーショナルのおかげであるという。

というのは、

タイラーは中国は海南島を目指して、

ロスアンジェルス国際空港の出発カウンターまで行った。

チェックインしようとすると、

航空会社職員が、

「このボードは大きすぎるので、

あなたが目指す目的地まで数日かかるかもしれない」

そう言われて、

突然目的地をメキシコに変更したのだという。

主催者のジョエル・チューダーにその旨を伝え、

メキシコに向かったというのがそのあらまし。

とにかくそんな流れで、

それはすばらしい波に乗れましたと、

滞在中の写真や動画を見せてくれた。

中でも興味深かったのが、

7’8″のエッグでフルバレルを完全グライドしていたこと。

ちょうどマーク・ヒーリーが、

9フィートガンで超パイプラインをメイクしたことを思い出した。

そのボードが外にあるというので、

見せてもらうと、

私はあのバレル波をこのボードで滑っている空想だか、

妄想にかられて、

その閉じないバレル壁に肩を寄せ、

空想高速滑走しているのでありました。

これはタイラー自身のテストボードという

7’8″のエッグ。

前出したバレル波をも想定してのシェイプだったそうだが、

「フィン位置が後ろ過ぎました」

そうやって反省も忘れなかったのが、

波に乗って、

サーフボードを削れる彼の強みだろう。

さらにはこういうタイプグラフィアートの筆の使い方を学び、

今見ると、

そこには『FREE』というメッセージがあり、

私に

「自由になりなさい」

という言葉を伝えてきているのでありました。

【巻末注釈リンク*1:シーア奄美旅について】

真夏!!_奄美のグリーングッドマン緑くん_(909文字)

【巻末注釈リンク*2:晴れるベーカリー】

【初級テクニック編】ハッピーサーフィンの敵!?_(2105文字)

Happy Surfing!!