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naki's blog

【サーフィン研究所:テクニック編】奄美と伊豆の積み残し_千葉のバリー・マッギー_ほぼフライング・テイクオフ@ワリイシ_(3258文字)

「奄美のことが積み残されているな」

「あの日のバックドアですか?」

Backdoor, Amami Oshima

Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish x Taj Barrow Pro 6’0″

.

「VBも書ききれていないよ」

友人(先輩)であり、

親愛なる読者からこんな指摘を受けた。

VBの興奮のこと、

あの波魔獣のことは、

私の細胞からもはや血肉となった。

(巻末リンクを)

感じた絶大なるスリル、

ふわりと飛び立ったこと、

それらの刹那の瞬間がいまだ焼き付いている。

さて、千葉。

波高180cmと、

うねりはあるのだが、

風も同じ向きで来ていた。

南東風である。

リュウタくんがやってきて、

グライダーをいただいた。

なんでもNAKISURFカレンダーの調子が良いらしく、

そのお礼であるという。

それなら来年版をもっともっとお楽しみに、

そんなことも伝えた。

待てないので、7月から出そうかな。(笑)

NAKISURFナカガワとハギウダたちが、

バリの追憶セッションをしているようで、

一ノ宮メインピークスにいた。

風も強くなり、

いくつかのプロジェクトもあるので、

他のことをしていた。

すると、

8時間後、

タキビシからsmsがあって、

「オフショア、波もパーフェクトでございます」

そんな信じがたいメッセージがあった。

証拠写真まで付いていたので、

目を入れてみると、

かなり良い波でありました。

ただ大混雑。

でも行ってみよう。

なぜなら無人ピークを探すのが好きだからであります。

日没頃に現地到着。

アトランティック・コーヒーのヨッシーこと、

吉川くんが今年モデルのDFWで乗っていたようだ。

サンプルは見たが、

製品版を初めて見た。

すごい。

バリー・マッギー師匠の夢ボードであります。

瀧朗は今、

そのバリー師匠とブラッドフォード(元ペソズ)を日本に招聘しようとしている。

(巻末リンクをご覧ください〜)

いわばプロモーターであります。

調子のほどを聞いてみると、

「とてもすばらしいです。7フィートモデルが好きになりました」

「7フィートモデルは伝説だよ。JOBも俺も大好きさ」

そんなやり取りをしていると、

「これ、乗ります?」

「え、いいの?」

「もちろんです」

そんなことになった。

ヨッシーはすばらしい。

(ちょうど乗ろうとしていたバリマギ師匠76があり、

手前が今年版の奇跡7フィートバリマギ師匠クアッド。

天才であります。

『たんてい入門を読むんだ』

と父が息子に伝えていた。

あまり意味がわからないので、

きっと違う言葉を私がそう聞き間違えたのだろう。

でも語感が良い。

ウナクネ派大賛成です。

けれど、

お借りしたバリマギ師匠クアッド7は、

ワックスがあまり塗られておらず、

これをヨッシーに紹介する千載一遇のチャンスだとばかりに、

声高に『私の滑らないメソッド』を紹介すると、

ヨッシーの耳に入らない。

それがわかったので、

「え、もしかすると滑るのが好きなの?」

「その中間です」

さすがヨッシー、

サーフィンをさらにミステリアスにさせている先駆者。

けれど、

私もキャッチサーフ以外でペタペタ系は苦手だし、

やはりスタンスをさっと動かせて、

掴んでも滑らないのがいいなぁ。

パドルアウトしようとすると、

砂浜に岬ができていた。

深浅があり、流れができている。

漁師の網が岬上に浜に突き出ている。

「吉田リーフ」だった。

これは先日、

一ノ宮町の町長マブセさんたちと

『一ノ宮町サーフィンの未来』

についてアイディアをお伝えしたとき、

みなさんが吉田さんのことを存じていた。

「護岸でなく、養浜であります」

「波が良ければ町民、観光客は集まります」

そんな充ち満ちとした話ができて席を立った。

海。

吉田リーフの作りを惚れ惚れと見ていると、

リーフを司っている網群の根本の脇に立っている方がいて、

そのお帽子の具合から吉田さんだと直感した。

手を挙げてみると、

あちらも右手を上げた。

近寄っていくと、

やはり吉田さんで、

このシステムを誉め称え、

昨日蛸さんにお会いしたともお伝えした。

吉田さんはていねいに沖へのパドルアウトの仕方を伝授してくださって、

それはまるで入り組んだリーフブレイクへのルートと同一で、

そんなことからもこの吉田リーフのすさまじさを思い知らされたのであります。

沖でタキビシと合流、

そしてトモくんとも会った。

彼はここで生まれ育った人なので、

「ここにさ、バズーカという名前が付いたことはないの?」

そう聞くと、

「あの音ですね」

そう言うと、

波が堤防にぶち当たり、

バズーカ砲の発射音のようにドガンと聞こえるのあった。

佐藤千尋くんとふたりの子どもが一緒にサーフしていて、

そして多くの笑顔で波に乗る子どもたちを見た。

FAROの人にも会ったし、前田博士にも会えた。

ヨッシーも戻ってきた。

竜の夕陽を見て、

次の波で上がって写真を撮ろうと決めたら、

その日一番の波がやってきた。

トモくんの言うところの

「パンパンに張っている」波であった。

ピークの奥から7フィートボードなので、

無人のうねり線を波斜面に漕ぎ入れていった。

果たしてその波はマンライ越えの、

テンライとなって、

ジョウブツとタキビシが唱える上陸を果たすと、

吉田さんはまだ見ていらして、

こちらに手を挙げている大団円。

慌てて車に戻ってiPhoneを構えるも、

色彩は落ち着いてしまっていたのが上の画像。

でも竜はまだなんとなくいます。(涙)

NAKISURFアパレル、

第一弾『EAGLE』発売開始しました!

ただプリントしたものではなく、

ブランクスを吟味し、

そしてプリントするロゴもNICK作の逸品。

位置と、

アンティーク・クラッシュのシルクスクリーン印刷。

10オンスという重さ生地と、

アメリカで創業89年という老舗が持つ、

クラシックな吸水製にこだわりました。

アメリカン・クラシック

スペシャル・エディションと銘打ちました。

どうぞよろしくお願いします。

NAKISURFオリジナルアパレル『EAGLEフルジップ・パーカ』発売開始しました♪

さて、

冒頭に書いた先輩が、

「あの伊豆のテイクオフだけど、メイクしてないでしょ」

「いや、あの日のテイクオフは全てメイクしてますよ」

そんなことになったので、

フォルダーを出してみると後半部分があった。

ここにキャッチサーフのしぶとさというか、

敏捷さと機敏が写っておりました。

Wari-Ishi, Izu, Shizuoka

Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish x Taj Barrow Pro 6’0″

.

切り立ち過ぎて、

レイルもフィンも噛まずに飛ばされ、

ほんの少しだけ、

スキッパーフィッシュのテイルが波を伝わっていた。

この絶体絶命のセクション。

ワイプアウトしないというより、

このセクションを抜けるため、

波側のレイルを入れてメイクしようとした。

レイルは入ったが、

ちょうどリップのインパクトの下。

不安定であります。

とにかくできることは、

テイルを踏み付けること。

波先に弾かれ、

陸側に飛ばされるので、

その準備というか予測。

重要なのは耐えること。

鬼の木村政彦なのであります。

飛ばされたほどの速度なので、

瞬時にそのクリティカルセクションを通過した。

めでたしめでたし。

そんな感じで突然平和になりました。

それにしてもこのインパクト、

ワリイシのパワーを感じます。

サクラサク。

今年も咲きました。

ぴんから兄弟というのが、

私が幼少の頃にいて、

EP盤を購入するほど気に入っていたのは、

富士丸くんという同級生のおかげだ。

「かんたん兄弟」

太郎くんと二郎くんのテイクオフ。

次の原稿は『幻想』について書いている。

アンドレ・ブルトンを読み、

次にボルヘスの『幻獣動物案内(Mannal de zoologia fantástica)』

を読んでいたら、

池田満寿夫さんにたどり着いた。

読書の道は、

波乗道と同様に奇妙珍妙かつ、

エネルギッシュなのがおもしろい。

【巻末リンク:奄美の魔獣波】

【サーフィン研究所】二月台風の奄美波魔獣_(1467文字)

【巻末リンク2:バリーマッギー師匠について】

DFWバリー・マッギー展_サーフィンの真意とは?_(2105文字)

【巻末リンク3:ブラッドフォード登場編】

【naki’sコラム】vol.60 勝手に陰陽師『摩訶天仇無須編』_(9836文字)

Happy Surfing!!