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naki's blog

北東風の部原_90年前のデザートを食べる夢_【ドラグラ・タイムス】『幸せのタローマン』書評_(2502文字)

昨日も相変わらず北東風。

千葉北で出来るサーフブレイクは、

コンペ志向の人たちが集合して、

ピーク周りは、

かなりのプレッシャーとなっていた。

ならば、

鴨川マルキとひらめくが、

アキくんが調べてみると、

あちらは東南東風だった。

小湊あたりで、

風は巻くように向きを変えているのだと知った。

そこで、やはり部原。

潮もたっぷりあり、

あまりブレイクしていなかったのだが、

浮力のあるボードならなんとか乗れるようだった。

Catch Surf ®ODYSEA Plank x Sierra Pro 8′

.

メガフロート祭。

部原名物の、

インサイドの激掘れ岩盤ショアブレイクを楽しむと、

ゲーリー・コング・エルカートンとか、

マーティ・トーマス、シェーン・ホラン、

ジョン・シムーカ(シモオカの英語読み)という名前を思い出すに至った。

記憶というのは不思議です。

Catch Surf ®ODYSEA Barry McGee Pro 7′ Quad

.

こちらは父ちゃんことアキくん。

太郎くんと二郎くんのお父さんであります。

ショアブレイクで最速グライドを楽しんだ水曜日。

その太郎くんと二郎くん。

次世代のサーファーで、

みんな仲良く楽しくをモットーにサーフィンを楽しんでいます。

技術などは二の次です。

「かんたんだと思いました!」

美しい川と波_【記憶編】二郎くん@千葉_(1431文字)

【おまけ1】

——夢で——

イシハラマートの銘品ブレッドプリンが食べ放題というもので、

「よーし」と、

食べようとしたら蚊の羽音で目覚めた。

1928年(昭和3年)に沖縄からカウアイ島に移住してきたイシハラさん。

キャプテンクックの上陸地であるこのワイメアで、

何か彼にちなんだものはないでしょうかと、

イングランド人の伝統的なスエット・プディングを作ろうとしましたが、

上手くいきませんでした。

そこで代わりの方法として、

味をつけていないビスケットやダンプリングの生地を丸め、

煮込んだフィリングの上に隙間なく並べて焼いてみると、

それはおいしいブレッドプリンが完成したと聞きました。

90年も前のデザートの話でした。

イシハラマートのポストを探していたら、

ノアが出てきた↓

新しいサーファー世代出現の時代_イシハラマート_TW、キャッチサーフのインスタグラム_(2014文字)

【おまけ2】

ミヤサバ先生が、

「構想90年です」

そう語られていた『幸せのタローマン』が自主出版された。

早速、拝読すると、

それはそれはの感動的な内容で、

競争社会に病む、

現代のサーファーたちを治癒する内容となっていた。

例えば、

タローマンの性格はいいかげん。

しかも団体行動=クラブの練習に行きたくないストレスがあり、

それを子タヌキに晴らそうとする。

規律を守らない、

他者と同じになりたくないという、

天の邪鬼(あまのじゃく)なサーファーとして、

タローマンはそこに見事に描かれている。

しかし、

浦ノ内の家にやってくる動物たちへの無償の行為を通じて、

タローマンは、

次第に謙虚さと慈悲の心が芽生え、

真にサーフィンを理解できる青年へと成長していったという物語となる。

カタサバ先生がモデルだという部長の指摘は、

「ターンが遅れた(リズムが悪い)」

「打点(タイミング)が合っていない」

「波乗りに感情を出すな」だった。

タローマンは浦ノ内の自宅で、

動物たちと、

重要な波に乗る姿勢と、

さまざまなターンの演習を行った。

フクロウとの反復練習では、

自らのターンの狂いを自覚する。

さらにミヤア(三毛ネコ)の指摘によって、

自分のターンの特性を知る。

また、ネズミの母親からは、

タローマンの心が気を病んだものを治すと知って、

自信を持った。

タローマンは、

これまで小心者で、

人前が苦手で、それを紛らわそうと奇妙な行動に出ていたが、

動物たちのレッスンによって、

波乗りが誰よりも上達し、そして模範的な人格を獲得した。

登場人物

タローマン

この物語の主人公。

(名前の由来は、フランス語の「タヌキ」の擬音)

町の「新滑走俱楽部」という集まりに所属しているが、

団体行動と、競争するサーフィンが苦手。

いつも愉快にやりすぎて部長や先輩に叱られる。

しかし夜中の動物たちとの触れ合いで、

サーフィンはみるみると上達していく。

部長

地元サーファーの集まりである「新滑走俱楽部」の部長。

技能の劣るサーファーには非常に手厳しい意見を言う。

カタサバ先生と、

千葉周作先生(©赤胴鈴之助)がモデル。

三毛猫ミヤア

三毛猫ミヤアは、

タローマンの家を最初に訪れた動物。

勝手に上がりこみ、

土産と称して、

前の海から食べられないほど小さなガシラ(カサゴ)を持ってくる。

「ジェフリーズベイ」の「ジョディ・スミス」

のパワーターンの姿勢をタローマンに長時間させ、

体幹と筋力を鍛えさせる。

フクロウ

フクロウは、鳴き声の音階でターンの強弱をタローマンに教える。

調節が苦手なタローマンは、

フクロウが来ると隠れるのだが、すぐに見つかってしまう。

このおかげでターンの多様性が備る。

タヌキの子

タヌキの子は、タローマンにパドリングを教えに来た。

最初タローマンは、このタヌキを狸汁にしようとしたが、

神さまの使い(タヌキの方便)と聞いて態度を変え、

さらには子タヌキに生活態度や人間関係の悪い所を指摘され、

やがて親友と言えるほど仲が良くなる。

(この子タヌキのモデルは、

当初は須崎市のユルキャラしんじょう君だったが、

市からの許可が降りず子タヌキになったとされている)

別な本で、

タローマンは人獣一体と変化してタヌーマンとなるのだが、

それはこのタヌキが死ぬ際にタローマンに取り憑いたものである。

ネズミの親子

ネズミの親子は、タローマンの家へ最後に来た動物。

タローマンは、このネズミの親子によって、

自分がネズミの親子の心の病気が治したと知った。

そして、

「ボヘミアン・ラプソディ・ターン」を編みだし、

さらに全身を取り巻く

「ハッピーサーフィン・バイブス」によって、

この親子を治癒し、

さらには競争主義に凝り固まったサーファーたちの心の病気を治していく。

ドラグラ・タイムスより抜粋↓

Happy Surfing!!