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【サーフィン研究所:特大号】伊豆西風のサーファーと銘ブリ_(2790文字)

嵐がやってきて、

あそこの波がいいぞと予感がした。

あそこの波は伊豆にある。

で、夕方千葉を出て、

伊豆には夜明けに到着した。

かなり時間がかかったが、

実際には5時間半くらい運転で、

あとは仮眠すると、

ちょうど夜明け頃に到着となった。

近そうで遠いのが千葉から伊豆です。

到着すると、

萩原康司くんがやってきて、

ボンザー1973に目を入れてくれた。

彼は米国移住後、

つまりコロラド州のスシ・バー経由で、

地元吉佐美の温泉が出る実家に戻り、

開国下田みなとを代表する寿司職人となった。

さらに書くと、

ニックちゃん(西湘トニー・スターク)とも仲良しで、

そして私と直人さんと同じ歳。

直人さんの言うところの「ハギ」さんに会えた。

(巻末リンクを参照ください)

この歳になってくると、

お互いに元気でサーフしているというのが、

大きな関心事になってくるから不思議だ。

年々同年代のサーファーが減っていくのは事実だ。

パドルアウトすると、

とんでもないほどの波がブレイクしていた。

完全にワールドクラスの波である。

伊豆はすごい。

Bonzer 1973 / 6’5″ x 20-7/8” x 2-11/16”

.

パドルアウトするとすぐに大セットがやってきて、

そしてこのベロン波が、

目の前にやってきたというご縁をいただき、

逆さまになりながらなんとか張り付くことができた。

まるで高知のブルードラゴンかエアポート・バンク波みたい。

このシークエンス画像があるので、

それは次回ここで特集します。

(追記:2日後にしました。巻末リンク*4をどうぞ)

こんなベロリン波。

先々週のチバリーズ以来である。

(こちらも巻末リンク*2を)

そのチバリーズの盟友ケイスケもやってきて、

オニューのバリ・マギ・NAKISURFコラボ76で、

勇敢にプルインを繰り返していた。

さすがフィンレス仲間なので、

レイルワークが確かだ。

朝からサーフし続けて、

4ラウンド目に入ったところで、

佐々木さんが浜に登場した。

彼は伊豆の新進写真家で、

斬れ味鋭く、

表情豊かな作品を撮る。

2ラウンド目から一緒だったのは、

アッチーこと今村厚プロだ。

幾度もパーフェクトなプルインを繰り返していた。

@iriecoffeeandsea1

ちなみに最初のラウンドはボンザー1973、

2ラウンド目もボンザー、

3がスキッパーフィッシュで、

このラウンドもスキッパーとしたのは、

やはりボードが折れるのを避けるためだった。

こんな波質ならボードはたやすく折れる。

Catch Surf Skipper Fish 6’0″

Nakisurf Original Twin + Tyler Warren’s Twin(Mega Quad)

Photo by @photosmilejp

.

いつかここで、

「サーフィンは体術だ」

と書いたが、

昨日もまさにそれを実感した。

テイクオフして、

ボードを落としながら波にタックルするように左半身をぶつけた。

レイルとテイル、

フィンの抵抗に加え、

波の中に腕を深く差し入れる。

これは、

もうひとつの舵という考え方である。

しかも自在に可変するのはご存じだろう。

とにかく腕を波との結合箇所とし、

さらにはターンのための支点とする。

波側の腕はコンパスの針部分とし、

安定を計る。

逆にここまでしないと、

このような硬い波壁にとどまることはできないだろう。

ラインが合ったところで、

腕を抜けば滑走が始まる。

バレルアウトの向き。

よし。

自分の位置も悪くない。

いろいろ整った。

お、誰かいますな。

ノリだ!

大野ノリくんだった。

スーパーサーファーの一人で、

サーフィン界の英雄である。

この界隈で生まれ育ち、

フェアで、ぶれない考えを持ち、

さらにはサーフボードも多彩である。

例えば、

ロングボード、

スポンジボード、

そしてショートボード。

話は逸れたが、

波の中の私は、

一昨日のジローくんのロケン・ロールではないが、

さあさあ ピンチだ いよいよ最後か
いやいや 見せ場は これから本番
どんでん返しで かんたん言うのさ

(巻末リンク*3をどうぞ)

で、

どうしたかと言いますと、

まずは波側に加重することで減速した。

けれど、

自身の速度がありすぎてあまり減速しなかったので、

次の手段を実行した。

それは、

ボードを失速させて、

ノーズダイブで自分のボードは後方に排出させるというもの。

ボード2枚という危険を一つ取り去った。

ノリくんとの距離を良く見て、

背中に、

そして前にと加重を続ける。

ここからは画像では見えないが、

この後私はボディーサーフして、

そのままノリくんに触れたので、

彼の肩と手をつかみ上がってきた。

お互いに無事で、

どこにも痛みもなく、

記憶をたぐると、

全てがスローモーションであり、

ちょっとした感動に包まれた。

笑顔のノリくんは、

「ナキくんやるね。カメラがあったらすごい写真撮れたよ〜」

「へへー」

「最後までコントロールしていたのがスゴイよ」

「ありがとう!」

そんなことを言ってくれました。

ありがとう。

やることは全部できて、

こちらもマンライ。

家族でやってきたドラグラ・ケイスケも念願の波に乗れて大喜び。

さすがに5時間近くサーフすると、

空腹も絶頂となった。

這うように

ターさんの名店『オンザビーチ・伊豆』に行きつつ、

@onthebeach_izu

こんな視界を得て感激しきり。

これは和牛の切り落としに自家製野菜&ハーブのごちそう。

さらに吉佐美の海で獲れたというサザエも追加し、

完全なるランチとなりました。

@realsurfshop_japan

そのまま直人さんのサーフショップ・リアルさんに行くと、

なんと!

伊東界隈では、

魚の目利きナンバーワンというボブさんが、

「今日は大風で網を閉めたのが遅かったけど、

すばらしいブリが入ったので、

前回の約束通り持ってきたから食べてください」

そんな神発言をいただき、

本当にいただいてしまった。

直人さんは、

「ハギがさ、フナキが来ているって言ってたからさ、

ボブに連絡したらさ、

これから持って行くよってさ、来てくれたんだよ〜」

(涙)

吉佐美から伊東まではほぼ山道65km、

往復で4時間もかかる道のりをはるばる届けてくれたボブさん。

伊豆の人たちはどこまで優しいのだろうか。

早速いただくと、

「生まれて初めてこんなおいしい魚を食べた」

と断言できるほど絶品で、

上等な和牛みたいにトロリと甘く、

野趣風味があり、

そして飲み込むと、

心が桜吹雪に包まれるように溶けた。

伊東の西風逸品鰤(ブリ)にありがとう。

朝会ったハギくんから直人さん、

そしてボブさんにつながり、

こんな伊豆のおいしいものをいただきました。

みなさん、

ありがとうございました!

【巻末リンク:伊豆のみなさん昨年版】

【保存&特大号】波の出る仕組み_忘れられない伊豆スナッパーロックス波を総まとめ_(6273文字)

【巻末リンク*2:先週のチバリーズ】

【サーフィン研究所】チバリーズまたはバキ_(2222文字)

【巻末リンク*3:ジロくんの楽曲】

【ドラグラ・プロダクションズ:鋭意号】かんたんジロくんのロケン・ロール_(1404文字)

【巻末リンク*4:2日後にこの波を回想しました】

【サーフィン研究所・特大号】柔術鍛錬場でのシークエンスから学んだことを語る_(2501文字)

Happy Surfing!!