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naki's blog

【サーフィン研究所特大号】足摺岬福聚海無量_久保田さんの黒潮町トリップ_(2269文字)

Catch Surf® Skipper Fish Ⅵ 6’0″

Nakisurf Original Twin + Vektor VMK

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台風6&8号ミックス。

うねり8日目。

こうなってくると、

もはや日本ではなく、

乾季のインドネシアか、

冬季のハワイ・ノースショアのようだ。

「焚き火に焼かれる蛾のように、

死を介してはじめて生は生きものとなる」

これはゲーテの『西東詩集』からの引用で、

正確には翻訳文だ。

ゲーテはドイツ語なので、

原文では一文字も読むことができないが、

きっとそんなようなことが書いてあるのだろう。

読んでいると、

私のなかにゲーテが入りこみ、

こんな一文を得た。

「波乗りをすることには2つの恵みがある。

波を取り込み、波から解放される。

前者は重く静かなるもので、

後者は軽やかにする。

かくも見事にサーフ魂は混ざりあっているのだ」

遠出になるけど、

一気に足摺岬まで行った。

I came to Cape Ashizuri with the crimson sun on my back.

インスタグラムの英文には、

「真っ赤な太陽を背に受けて」

そんな記憶を書いた。

朝ならば、

西に向かって走っているともわかる。

When I looked into the pond at the entrance,

only one lotus was floating in the sun that emerged from the shade of the tree.

補陀落東門の前にある池を見ると、

蓮が、

たったひとつだけで日陰のすきまの太陽を浴びていた。

Then, for a while, the bitterness of life was scattered.

ここからしばしの間、

人生の辛辣というものが霧散した。

Under the cliff, I saw waves making noise.

崖の下では、

波が音を立てて崩れているのが見えた。

そんな文章が湧き出てきた。

今日も良い日だ。

足摺岬灯台。

金剛福寺。

千手観音。

金剛福寺というのは、

蹉跎山(さだざん)にある、

補陀洛院・四国八十八箇所第三十八番札所のことだ。

良く晴れた夏の四万十川。

この景色に我なに想う。

鮎の季節でもあります。

夢枕獏さんはさぞかし釣りをされたいことだろう。

補陀落(足摺岬蹉跎山)からの帰り路、

お好み焼きの殿堂「まるや」に寄った。

横浜市出身のシギーGは、

人生でまだ本物の「お好み」を食べたことがないという。

隠れハルキニストであり、

大食漢のシギーは、

スジコン・モダンを注文した。

スジコン・モダンとスジコンを調理する

シェフ・ド・キュイジーヌのターボー氏。

ちなみに彼は黒潮スタイルマスター8人衆のひとりであり、

お好み焼き界の掛布として名を馳せてきた人生だ。

完成形はこうなった。

私はトンペイ・チーズを注文したが、

チーズだけ倍盛りというセミダブル・トンチー。

シギーGにとって、

人生初の本家お好みは、

「こんなにおいしいとは思っていませんでした」

「もはや感動を通り越して放心です」

そんなW(ダブル)感想にターボー氏は感激しきりだった。

感激そのままに東上し、

なぜかここで曲のフレーズが浮かんだ。

ミサキマチ 光る波

波が来る

まるで古い雑誌さ

“Surfing with the Dragon”

須崎を越えると、

黒潮町トリップ帰りの久保田さん夫妻と合流させていただいた。

私はここでスナフ・ヴィーの2色をゲットした。

久保田さんのルアーに自分のデザインが施されるとは。。。

昨年までは、

こんな日が来ることは想像すらできなかったので、

前出のゲーテではないが、

「人生はすばらしいものだ」と独り言。

今回バリバリと乗り込んでいる

『スティング1973』の上に置いて記念撮影。

Photo by @quiet_funk_craft_works

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なんと!

久保田さんは黒潮町トリップの一環で、

スナフ・ヴィーでこんなランカーを仕留めている。

久保田さんの腕前をよく知るものにしても、

これほどまでのサイズをいきなり釣られるのは、

「すごい」と瞬時に感じたが、

やはり「さすが」だと感じいった。

Photo by @quiet_funk_craft_works

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久保田さんご一行は、

あこがれの「ノスタル」にも行かれ、

Photo by @quiet_funk_craft_works

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ノスタルでは、

前出の「まるや」のターボーくんとも一緒だった画像が送られてきた。

「心残りはスマイリー・グリズリーと会えなかったことです」(久保田さん)

「浜でゴロゴロしてはりませんでしたか?」(私)

「はい、強いオンショアだったので誰もいなかったです」

「残念ですね」

「次回こそは必ず」

そんなスマイリー・グリズリはんだったが、

なんと!

Photo by @quiet_funk_craft_works

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なんとなんと、

久保田さんはこの一時間後、

砂利浜で、

スマイリー・グリズリーと遭遇するという奇跡に恵まれた。

グリズリの生息地からおよそ100kmも離れているのに、

想いは通じるのだと、

前出の巨大バスと重ねて感動しきりだった。

私もうれしい。

ガオー!

【巻末リンク:岬町歌詞】

【サーフィン研究所】HowToサーフとカメラ雑誌の関係_ミサキマチ・バージョンのフダラック歌詞_(1341文字)

【巻末リンク*2:スナフ・ヴィー】

【サーフィン研究所特大号】砂浜美術館のハッピー・サーフ・デー続編!!_アーバン・アイランド・ソシエティ東京店オープン!!_(2386文字)

【巻末リンク*3:久保田さんについて】

【巻末リンク*4:黒潮町ラバー】

 

【サーフィン研究所:特大号】黒潮町_デュークT2021!_(3060文字)

【巻末リンク*5:スマイリー・グリズリー】

【サーフィン研究所】スマイリー・グリズリーのハッピーサーフィン_国と人種を越えたデューク思想のペンギン村_(1558文字)

【巻末リンク*6:まるやT】

【サーフィン研究所&ドラゴン・グライド・プロダクションズ特大号】タイラー・ウォーレンの岬装備_ジミTの朝焼け_72時間限定『まるやオリジナルT』_(2719文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyle!!