土佐西南。
けれど、
いつも大好きな場所が突然混雑したのはなぜだろうか?
波情報なのか、
惑星直列なのかというほど人気が出た。
私(たち)はメイン・カルチャー(マジョリティ)ではなく、
サブ、
カウンターカルチャーを崇拝しているのでさっとタヌ・ビーチに向かうと、
ほうばいのマナブくんと然(ゼン)親子が朝陽のシルエットのなかにいた。
記念すべきは、
ゼンが新型スペシャル・キャッチサーフを注文していて、
ビーチ横で受け取りとなった。
(スペシャル・モデルについては巻末リンクを参照ください)
その際にキャッチサーフへの基本ワックスの塗り方を伝授した。
「全面に、
ボトム側の巻き付きからノーズとテイルの際までしみこませます」
「真冬用のコールドワックスだけね」
「他の硬さのワックスを塗ると汚れるよ」
そんな金言を13歳のゼンに授けていたら、
学校の先生の気分になったようで、
昭和のころの〈いかりや長介〉のフレーズが浮かぶのだった。
(シュクダイやったか?歯をみがいたかというあれ)
サーフィン、
料理、
工作、
チームワークとかなりの腕前の親子は、
フィンが気になるようでさまざまに目を入れていた。
土佐久百々(とさ・くもも)で
「プレミアムうどん屋」を開業するかたわら、
林業もするマナブくんは、
それぞれのフィン剛性を確認し、
そこに木材との類似点を見出していた。
「作れる」
「これは無理だ」
そんなことをつぶやいていた。
私たちのイクイップメント。
これを英語というかサーファー用語ではクイバー(Quiver)と言う。
語源というか、
言葉の元は弓矢の種類に由来するという。
なるほど。
ゼンと私は偶然DukeTの日だった。
さらに書くと、
スマグリはんもデュークTで、
ジミヘンTを着たスカシー河合さんの2ショットとあいなった。
「こう、グッと肉球を押し出すのがポイントです」(スマグリはん)
「え、ぼくのどこに肉球があるのでしょうか?」(河合さん)
こんなボケとツッコミの極みのような会話が微笑ましかった。
親子ショット。
スマグリはんのロックサバ号が後に見える。
波乗り後は、
こうしてずっと海のこと、
サーフボードに温泉、
食べものや山のことを話しつつ、
テキーラ・マニアのマナブくんにメスカル情報を教わった。
すぐにこれを摂政瀧朗に共有すると、
「あらいぐまメスカル」と返信されてきた。
さすが摂政。
2ラウンド目は、
すっかりとサイズが下がってしまった。
で、
私が持ってきた究極のショートボードの試乗会となった。
(巻末リンク*2を参照ください)
ヒザを悪くしてからずっとやっていなかった
「トップ・ヒッティング」もこのサイズで〈かんたん〉できて、
水切れの速さに懐かしさにも似た感覚を思い出していた。
(〈かんたん〉については巻末リンク*3を参照ください)
51.33という体積のボード。
私が編み出した適正体積は、
サーファー体重の0.8倍。
つまり体重65kgならば、
65x0.8=52という数字をサーフボード体積に当てはめてみると、
良い波にも乗れ、
本当の意味でのサーフィンを日々学んでいけるという利点がある。
(巻末リンク*4を参照ください)
とすると、
このショートボードは、
65kgのサーファーなら適正体重ど真ん中のフォーシームといったところだろう。
外気は冷たいが、
水温はまだ25度くらいあるのだろうか?
波待ちのときに顔だけ出していたらまったく寒くなかった。
さてこのボード。
NAKISURFでは売っていない名作だ。
(業務連絡:担当者のTGさん、弊社で扱いできますか?)
欠点は細かいターンができないことだけど、
逆に言うと、
細かい(幼稚な)ターンをしないように心がけているので、
逆にありがたいという利点という欠点だ。
スシローに感動した日。
四万十店の平野くん(20歳前後の男性)、
すばらしいサービスと、
さまざまなご配慮をありがとうございました。
人間愛みたいなものを感じました。
チェーン店なのに珍しいのは、
彼がマニュアルを超えているということだろうか。
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【巻末リンク:私にとって感涙モデル】
【巻末リンク*2:このシックス・エイト】
【巻末リンク*3:〈かんたん〉とは?】
【サーフィン研究所&ドラゴン・グライド・プロダクションズ特大号】二郎くんのハッピーサーフィン日記『チューブをショウメイしました』_(3160文字)
【巻末リンク*4:適正体重は0.8をかけるだけ!?】
【サーフィン研究所特大号】夢波でミッドレングス考_『体重 x 0.8=適正ボード体積』_サーフ雑誌編集者のシンジツの適正体重_(2322文字)
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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