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【サーフィン研究所】ヴレ・ド・ヴレ(正真正銘)_(874文字)

「安酒を飲み続けると、
極めつきを飲んだ瞬間に感じるものがある」
開高健(放浪文学家。本人は作家であるという)

.

若い人がお酒を飲まなくなってひさしいが、

私たち世代は酒が飲めてなんぼのものだった。

よって、

私もその仲間入りをして、

ワインなんぞに手を出してこの身を染めた。

カリフォルニアにいたので、

トレーダー・ジョーズのツーバック・チャックには常に目を光らせて、

赤を中心にショッピングカートの角に張り巡らせていた。

ツーバックとは2ドルのことであり、

チャックとは、

ブランド名の(*Charles Shaw)チャールズからついた愛称のことだ。

*Bronco Wine Company

何が言いたいのかというと、

冒頭に書いた

「酒は安いものを飲み続けると、

極めつきを飲んだ瞬間に感じるものがある」

ことと、

波が結びついたのだ。

安い波は、

ご想像通りに弱かったり、

でこぼこだったり、

手強かったりするあれだ。

しかし極上に乗った瞬間に何を感じたのだろう、

その感覚とはなんだったのかを考えてみた。

稲妻を受けたような衝撃が確かにいくどもあった。

それでいて、

ツーバック・チャック(安波日)に知った懐かしい風味をたずさえつつ、

けれどもこれこそがVRAI de VRAI(ホンモノからほんもの:正真正銘)だとわかった。

しかし、

このVRAI de VRAI(ヴレ・ド・ヴレ)ですらサーフィンの本質の輪郭はおびるのだが、

やはりこれだけではない奥深さをたたえているものだとわかった。

これも上等なワインと似ているのかもしれない。

まだまだ先へと続く道が示されたにすぎないと、

奥深くの膨大さに私がよろめいたのかもしれない。

こんなことを感じた日に会えたアンジェロ。

彼もまたサーファーのヴレ・ド・ヴレであり、

私は彼の視点、

または波乗り作法に感激した日だった。

【巻末リンク:懐古主義というわけではないが】

【サーフィン研究所】1973年からやってきたスティング_(1188文字)

【巻末リンク*2:当たるもハッケ】

【サーフィン研究所スペシャル4】八卦ヨノピーク_ドラグラ予言者ジェイミー・ブリシック_ここまでのいろいろ_(2637文字)

【巻末リンク*3:こちらもヴレ・ド・ヴレ】

Arlik Yuillという世界_(1260文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!