〜13号までのあらすじ。
1970年代、ノースショアに住む「ぼく」は、
タウンに向かう途中でマウイ島に住む美女夏子と再会する。
ワイキキでサーフする約束をし、
途中に立ち寄ったカカアコで、
ぼくは彼女に抱く気持ちを伝え、
フォード・ランチェロを走らせていると、
ラジオとレッド・ツェッペリン、
ハワイの好景気によって、
ホテルの建設ラッシュが始まっていた。
14.
モアナホテルの中庭では、
生放送「ハワイ・コール」が、
AFRS(AMラジオ、後にはFMも)で全米中継されていた。
AFRS(Armed Forces Radio Service)は、
全島どこでも受信できたので、
多くの人がプライマリーの局として聞(聴)いていた。
この「ハワイ・コール」という番組は、
ハワイ音楽が中心だった。
モアナの中庭の南東には、
サーフライダー・ホテルがあり、
いま走っているカラカウア大通りをはさんで向かいには、
プリンセス・カイウラニがあった。
ぼくは、
サーフライダー・ホテルへの、
ドライヴ・ウェイに入っていった。
ここに車を置こうと思ったのは、
カイムキに住む友人のマイクが、
ヴァレ(・パーキング)で働いているはずだった。
(15に続く)