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【サーフィン研究所:文化研究号1111】下弦の月_1976年のアングラ・カルチャー前編_(1111文字)

11月11日。

ならば、

ちょうど1111文字書こうと思って、

この項を書き始めた。

夢枕獏さんの傑作に

「上弦の月を喰べる獅子』

というものがあるが、

これは下弦の月だ。

肉眼だと明るいところしか見えないが、

カメラで見ると月が写っていた。

ワイプアウトという単語があるが、

これは名言でありつつ、

死語に近くなっている。

コスモス・サーフボードの前田博士は、

ミッドレングスとロングボードの中間サイズを再構築した。

これは83(252cm)というサイズだが、

私のような57kgのサーファーにとっては、

軽快で、

制動コントロールが良く、

速度感をたっぷりと味わいながらサーフできた。

さて、

長井勝一さんのガロを目にすることができた。

47年も前の渾身であり、

表層と構造をからめた珠玉作品群が焼き付いていた。

長井さんは、

貧乏菌というものを世に知らしめつつ、

白土三平さんを筆頭に、

水木しげるさん、

つげ義春さん、

蛭子能収さん、

矢口高雄さん(釣りキチ三平)、

池上遼一さん、

赤瀬川原平さん、

内田春菊さん、

ひさうちみちおさん、

南伸坊さん、

みうらじゅんさん、

泉昌之さんたちを具現化というか、

この世に浮き上がらせた

鬼才・妖怪・奇跡の三刀流として知られた編集者だ。

ここでは書かないが、

私にとっての昭和時代の輝きは、

およそたいてい長井さんの「磨き」と、

「人生鍛錬」がないと輝けなかったと、

南伸坊さんとみうらじゅんさんがいまに伝えている。

永島慎二さんの表紙がいい。

黄色の*サーフィンボードに乗りたくなった。

(*当時は大瀧詠一さんですらこう呼んでいた)

執筆者も豪華すぎる。

ただ、

これらの「原稿代はすべて**ロハ

または格安だった」という証言もあり、

表現というのは、

もちろん金銭価値ではないことを思い知らされた。

(**ロハ=ただ、FREE、無償という意味。

漢字の”只”からきている)

この月のボランティア執筆陣は、

ご存じ糸井重里さんを筆頭に、

クマちゃんこと篠原勝之さん、

鬼才アラーキーだったり、

キンテリことキング・テリー湯村輝彦さん、

ナベゾこと渡辺和博さん(金魂巻)になんとなんと、

アート大師匠・安西水丸さんも入っていた。

(たぶんきっと11月22日の続編2へ続く)

Photo by @supertakibishiyasu

【巻末リンク:ナベゾさんの金魂巻とは?】

【サーフィン研究所】もうすぐ春ですね_パイプライン・マスターズ波の眺望_(1233文字)

【巻末リンク*2:ミサキマチ】

【サーフィン研究所】バレル・セット_烏帽子岩_岬町プレートランチ2周年記念T_(1008文字)

【巻末リンク*3:キンテリ考】

【サーフィン研究所】無限の無限と、無限の有限_サーフィン読みもの_(1909文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!