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naki's blog

【サーフィン研究所】石川啄木『一握の砂』を読み解く_ジュクオンとニャーズ_マルタイとdancyu誌の関係_(955文字)

これは先月、

クマビーチで波の写真を撮っているときのことだ。

カメラのファインダーの端で動くものがあり、

目をやると何も見えなかった。

そんなことが数度続いたが、

浜にある穴にカニが出入りしているとわかった。

そこにレンズを向けて数秒待つと、

カニが姿を見せた。

そのイメージから私はタクボクの、

石川啄木の哀しき短歌の冒頭を思い出した。

東海の

小島の磯の

白砂に

われ泣きぬれて

蟹とたはむる

タクボクの第一歌集

『一握の砂』の冒頭部分だ。

これは明治43年(1910)に詠まれたもので、

いまから110年も前の歌になる。

現代語にすると、

わたしは東海(とうかい)の

小さな島の小磯で

泣きながらカニと遊ぶということだ。

東海は、

日本という意味だろうか。

どちらにしても磯で泣きながらカニを見るというのは、

映像的であり、

このような表現が古くからあったことに驚かさせられた。

いま啄木の歌を読むと、

繊細なる物語として、

それぞれの風景が映し出されて、

彼の純真なる心と、

傷ついた悲しみを私たちに浮き上がらせる。

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.

日曜日から確かなる東北東うねりがあったのだが、

風が同方向から入るので、

ジュクオンに行くと、

風が合い、

風光明媚なコンディションとなったが、

うねりは小さくなった。

日曜日のような激烈な波もいいが、

こういう日のサーフィンもまたかけがえのない記憶として焼き付いていった。

高知出発前に見かけたニャーズ。

蔵の前にいることが多いのは、

この住人がエサをあげていると推察してみた。

けれど、

ここには誰も住んでおらず、

須崎市が管理する民泊施設だと聞いた。

なぜニャーズは、

ここに自分たちの巣があるのかを知りたくなった。

食雑誌『dancyu』の、

植野 広⽣(うえの こうせい)編集長のIGポストがあり、

そこで冷麺についてこう言及されていた。

「シンプルであることに店の料理人の姿勢と腕が出る」

ならばと、

植野編集長のようにマルタイの棒ラーメンを作り、

焼き海苔をのせてみた。

【巻末リンク:チュラ短歌】

【サーフィン研究所】1981年のトム・トム・クラブと8年前のキム・ゴードン_ベンチュラ美らさん_(856文字)

【巻末リンク*2:12年前の短歌】

無人ホワイトハウスにセンターズ_まぼろしのエアリアル写真_和菓子短歌_NHグアバ_(1485文字)

【巻末リンク*3:寺田さんのみそひともじ】

【サーフィン研究所】144歳の寺田寅彦_偉大なる海では_(1111文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!