Catch Surf® Special Skipper Fish 6’0”
The Groovy Fin
.
タマサキ(九十九里浜南)の海水温が14℃となり、
たまらずにジュクオン/ハマムラ方面に行くと、
いまだに18℃もあったことに驚いた。
この水温は湘南と同様であり、
さらに南伊豆まで南下すると20℃もあるというので、
伊豆大浜のリアルサーフ直人さんの笑顔が浮かんだ。
冬の冷水は下手をすると、
海へ行きたくなくなるほどの大きなファクターだ。
写真はカルちゃん(ヘア・カリフォルニア)。
毎朝のことだが、
青龍寺の不動明王のお札を拝むと、
室戸(高知県)の河合さんのお顔が浮かんだ。
あちらは21℃もあると言うので、
さらにクマさん、
シャッチョさん、
チュラさんとDJ VCA氏に連絡した。
フーディのサンプル各種が届いた。
これはマンダラ・コーヒー・アパレルの
『チルベンダー2025』。
こちらはビンテージのアーカイブより、
コスモス1970ロゴを、
ライト・ブルーインクでスクリーンプリントしたものだ。
詳細を書くと、
チルベンダー同様に超耐久シルクスクリーンを施した。
柔らかく、
重量級コットンの10オンスフード付きスウェットシャツ。
さらには裏毛ヘビーウェイト。
第一作のランとしてサンプル扱いだったが、
せっかくなので、
またビンテージ仕様なので在庫になってもいいと、
ある程度の数をしっかり作り、
NAKISURFでテスト販売すると、
およそ数時間で完売してしまった。
NAKISURFは、
*ほぼ誰も見ていない
(*タキビ神、チュラさん、マシコさん、河合さんを除)
**法王、オン父さま、総料理長は確実に読んでいない
と思っていたが、
ありがたいことにこんなに注文をいただき、
わりと多くの方が読んでくださっているとわかりました。
ありがとうございます!
それぞれにお礼状を書いて佐川さん(急便)、
または郵便局より発送した。
いくつかの予約注文が入っているので、
現在は第二弾をプリント中だ。
第二弾は、
ラフサンプルでもあったホワイトインク・バージョン。
すでにシャッチョさんとタキビ神、
マグやんとナッキー、
オハナ・ハイジマさんときんちゃん、
法王とハスラー・マシコさん、
他数名がオーダー済みとなっている。
そのシャッチョさんは、
TheOne64のオーナーだが、
来年の台風波に向けて、
72(セブン・ツー、約218cm)のザ・ワンをオーダーされた。
長さのみ指定して、
あとのスペックは前田博士におまかせというスタイルだ。
なぜピュアという冠が付くのかというと、
7フィート台に乗るサーファーは純粋なので、
その精神がネーミングされたと推察している。
(第一部終わり)
昨年の話だが、
総計13000字となるキャッチサーフの歴史を書き上げた。
今日はその第7回目です。
7.
スゴ波へ展開するキャッチサーフ
.
カラニの登場により、
ビーターやキャッチ・サーフボードはその魅力をさらに高めていった。
「こんなこともできる」
というのが、
カラニだけでなく、
ローカル・リッパーたちに伝染し、
各地のサーフィンの技術が高まっていった。
そんなときキャッチサーフ社ではビーター各種の品薄が続いていたが、
主宰ジョージは次なる手を打っていた。
それは主艦となるオディシーに着目し、
カラニやジョニーたちプロのインプットによるデザインによって、
次世代のサーフボード・デザインを完成していたのだ。
ジョージは、
「プロでも楽しく、安全にサーフできるサーフボードを作りたい」
(巻末、『1.CATCH SURF創世記』参照のこと)
そんな夢があったので、
オディシーというモデルをブラッシュアップしていたのだろう。
このムーブメントによって、
多くのプロサーファーたちがキャッチサーフに乗り始めた。
これはやはりカラニ・ロブ効果というか、
伝説のトッププロがシュレッディング
(キレの良い動きのこと)しているので、
それにあやかろうとしたのだと推察する。
またはカラニと同じように、
『画一的(適正浮力等)なサーフボード」
に乗って、
他者と同じ動きをすることに疲れてしまったのかもしれない。
キャッチサーフは、
オリジナル製法のボディボード素材に、
複数のストリンガーを加えて剛性を高めつつ、
シュレッド・ターンを可能にしたアウトラインと、
レイル&テイル・デザインを持つサーフボードだ。
閑話。
サンクレメンテの北側にラグナ・ビーチという、
まるで風景画から出てきたかのような美しいビーチが点在している。
前述したジョージの地元であり、
キャッチサーフの誕生地でもある。

Laguna Beach, @nakisurf
崖上の岬にかこまれ、
急深のビーチブレイクのため、
多岐にわたる質のショアブレイクで知られている。
そこでスキム・ボードをしていたタイラー・スタナランドと、
ブレア・コンクリンが、
ビーターとオディシーの二刀流となってからは、
ラグナ・ビーチは、
キャッチサーフが日常の風景となった。
ラグナ・ビーチの北がニューポート・ビーチで、
そこにある長い堤防の横にスゴ波で有名なウェッジがある。
南カリフォルニアではナンバーワンのパワーとされる波だ。
余談だが、
パイプラインやデザート・ポイントで鬼神の滑りを見せるクリスチャン・フレッチャーが、
このウェッジ波で、
人生初めてという大けがをしたことでも知られている。
キャッチサーフが、
ラグナ・ビーチと同様にウェッジ波をドロップされるようになったのは、
カラニ・ロブを筆頭に、
前出のタイラーやブレアたちが、
ここで激烈な波を滑った裏書きがあったことに他ならない。
それはインスタグラムや、
YouTubeのソーシャルネットワークで流れ、
キャッチサーフは映像と一緒に発展していったのだ。