
昨日は、
ショートボードの真髄を求めるお三方(おさんかた)たちがやってきて、
これまでお持ちのミッドレングスへの憧憬と、
その現実へのすり合わせをされていた。

現実というのは、
エアリアルや垂直に上がるオフザリップを求めているのか、
またはあきらめているのかということだ。

「波は乗るもの」
遠浅の九十九里波は緩慢である。
よって浮力体はある程度以上必要とされる。
という原則を再確認されていた。

その後SS氏もやってきて、
奇しくも同じ話題となった。

氏は、
大手ショートボード・メーカー各社は、
ようやく最近になってミッドレングスを出してきた。

販売&展開しつつ、
各社の名人たちが、
指針とされる乗り方を動画で披露しているが、
違う解釈で驚かさせられると教えてくれた。

「滑走ラインではなく、
絶えずせわしない」
みんなプロで上手なはずなのに恥ずかしいですと、
氏の感想は驚きに満ちていた。

私は文学関係に忙しすぎるのか、
他流派の波乗りを見る暇はなく、

最近はアンディ・アイアンズのバレルラインを研究したり、
デビッド・ヌイーヴァーとスキップ・フライと類似点を見出して、
元NALU編集長のテラさんに展開しようとしていた。

ご報告としては、
ブライト・ロマンチカ第3弾、
TheOnePure72が先行予約中に完売してしまった。

全国から、
そして地元千葉からのたくさんのオーダー、
誠にありがとうございました。
やはりミッドレンジのマジックボードの人気に火がついてきたともわかった。

BRレバレッジ・フィッシュの二期オーダーもやっています。
こちらも高耐久性のバイアクセル・クロスが搭載されています。
このボードの詳しくは巻末までどうぞ。

【ギンサバ・サンデー・リターンズ】
ギンサバミチの夜考察その9
ポリリズムについて

――今日はギンサバ的な音楽観についてお話くださるようですね。
華厳:
音楽と文学は似ていて、
文体にもリズムがあるんだよ。
――それは句点、
句読点などによってリズムが生まれるということですか?
華厳:
それもひとつあるけど、
表現による世界観によってメロディが誕生していくようだね。
――そうなんですね。

華厳:
ミヤサバは、
文学にポリリズム(polyrhythm)を表現しているんだ。
たとえば、
波の音のようなリズムに造形力を持たせて、
その各々が存在する状態を表現している。
また、
複数の文脈や情景を組み合わせ、
どこでリズムを取っても、
それらの共通点となるシーンを作りだしている。
――私もそう思います

ギンサバミチには不動の姿勢がある。
それは常に新鮮なものを求め続け、
それをジロバンニによって表明する、
ということなんだよ。

しかもそれらは、
全てのエレメントで消去しないのだ。
それらは、
物語のどこかに収納されるが、
シーンを消費しないし、
それら蓄積してゆくんだよ。

それを文章としてじわりと開陳し、
メロディのようなもので記憶される美学。
ジロバンニが持つ感覚を常に開放し続けながら、
天に向かうこともいとわずに、
表現した作品はきわめてめずらしいとも思う。
――本日はありがとうございました。

□
【巻末リンク:BRレバレッジ・フィッシュについて】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
◎




