新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

1973年式のピンテイルがマジックボードだったこと_昨日のNAKI動画_(1700文字)

じつは昨日こんなことがあった。

IMG_7522 のコピー

海から上がってきたアンディ(ニエブレス)に。

「波、どう?」

「見た目はいいんだけど、実際はスロウ(緩)だね」

「なんでだろ?」

「干いちゃっているのと、うねりの素材が弱いのかな」

IMG_7530

「ふーん。何そのシングルフィン」

「へへ、すごいでしょ。8’4″のピンテイルだよ」

「どうしたの?」

「なんでもクリスマスにお金が必要らしく、

”手放したい”と、知り合いが見せてきたんだ」

IMG_7543

「それで?」

「見た瞬間に”ちょっと待ってて、今お金を下ろしてくるから!”って」

「そこまで感じたの?」

IMG_7535

「ボードを見てこんな気持ちになったのは生まれて初めてだよ。

”これはマジックボードだ。自分が乗るぞ”って」

「で、(乗っての感想は)どう?」

「初日はオーバーヘッドのコットンズで乗ったけどすばらしかった。

次はパイプラインで乗りたいんだ」

「そんなに!」

「やばいよこれ。完全無欠の感動ライドがもれなくできますハイ」

「アンディが言うんだから、それはすごいことだろうな」

「NAKI、乗ってみる?」

「いいの?大事なんでしょ?」

「お前ならいいよ。後2時間はここにいるからそれまでに戻してくれたらいいさ」

「WOW!」

そんなことになって、このイニシエ(古)・ボードに乗ることになった。

ジェリー・ロペスたちが全盛時だったあの1970年代。

そしてアンディが見立てたマジックボード。

アンディとふたりでいろいろ話していたが、

私たちのウナクネサーフスタイルにおいて、

サーフボードは1973年頃に一度完成を見たのではないだろうか。

その色違いとか、

そんなことで40数年もずっとサーフボードはこんな形をしているのかもしれない。

奇抜なものもあるが、

何年かすると、必ずこの流線型に戻ってくる。

で、このボード。

やはりというかかなりの逸品で、

足に吸い付いてくるかのような乗り味だった。

42年前のサーフボードだというのに、不思議なことであります。

マジックボード認定。

その後、

ジョエルが、サンオノフレのドッグパッチでパーティしているというので、

行ってみるといましたいました。

ドッグパッチは、

フォードアーズの2つ南にあるブレイク。

IMG_7551 のコピー

ジョエル・マナラスタスは、

キャッチサーフの国際営業部長。

とすると、私の上司になるわけだが、

アメリカはあまりそういうことがなく、対等に仕事をしている。

日本だと先輩後輩、上司部下という絶対関係があるのだが、

こちらでは、仕事が評価されている限り、

あまり関係ないのが年功序列ということ。

IMG_7508

「クリスマス前に仕上げる」

そんな命を受けて週末も早朝も、

下手をすると深夜も作業が続いているサーフボード群。

先週末に送った今年最後のサーフボード群は、

明日には、通関受理される予定であります。

201512_Nation_5902

サーフボードは少しずつ完成していくものだが、

そのプロセスは膨大で、

しかも気温や湿度によって大きく変化する樹脂。

それが硬化するまでの時間を考えなくてはならないので、

職人たちは多くの作業を抱えている。

201512_Nation_5921

Volan Cloth

ボランクロスという重さにこだわった合成繊維。

つまり重いのです。

ハイデンシティフォームとのカラーマッチングもよくお似合いであります。

201512_SanO_5729

冬の夕陽は空気が澄むのか、

どうやっても美しい。

DCIM100GOPROG0216445.

サンオノフレ・サーフカンパニーがキックスタートし、

早速広告を頼まれました。

まず一枚目は、

奇才シェーン・マクファーソンがニーリングしているショットが選ばれた。

デザインは私。

“Happy Surfing!”

と入れたかったけど、

クライアントは、

「極力シンプルで」

という注文だったので、

何も入れないことにした。

これはその昨日ブログ動画。

57秒間なので、

ぜひごらんになってください。

ハート雲の前を鳥が横切るシーンが私のお気に入りです。

最後の”One today is worth two tomorrow.”は、

US100ドル札紙幣の肖像に使用されているベンジャミン・フランクリンの格言で、

「今日一日は、明日二日分の価値がある」

または、

「今日する一つは、明日する倍の価値がある」

という意味です。

それではまた明日ここで!!