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【サーフィン研究所】1971ボンザーのフル・レプリカ_(1331文字)

アンディたちがサンクレメンテに帰ってしまった。

伊豆三部作として、

7700字強(原稿用紙20枚)の大作後、

NAKISURFダブル・カレンダーという感激があった。

ちなみにこちらが卓上用の表紙です。

カレンダーの詳しくはこちらをどうぞ↓

【サーフィン研究所特大号:伊豆まとめ三部作、後編】NAKISURFカレンダー2020ダブル_朝陽のフルジップ・パーカを手染しました!_さよならアンディ・ファミリー&ありがとう伊豆〜!_(3465文字)

なんと、

ボンザー1971が完成寸前となっていた。

人間で言うところの臨月だ。

このボンザーに出会ったのは、

キャッチサーフの横にサーフィン博物館

『Surfing Heritage and Culture Center』

だった。

そこで歴々のサーフボードを見た際に、

私はなぜか

「1971年ボンザー」

に惹きつけられてしまったのだ。

どうしてもこれに乗りたく、

タイラーにもお願いしたが、

モダンなる感が長所でもあるのだが、

あのレトロ感というか歴史感を得られなかった。

熟考を重ね、

思い付いたのが、

サーフボード博士の前田くんにフルコピーをお願いすること。

ギークというか、

サーフボードマニアであり、

おたくであり、

技術者の前田くんならやってくれる、

そう思っていた。

それからおよそ半年の時を経て、

今完成しようとしていた。

ボンザーに出会ったのはいつだったのだろうか。

昔のデザインでありながら、

現代でも十分すぎるほど加速するトルクと、

ムチムチするほどの操作性が私を魅了した。

これが1970年製というボンザー。

クリスチャン・フレッチャーが所有し、

いまはバリー・マッギーが乗っている。

  

ちょうどタイラー・ウォーレンも同様なのを持っていて、

彼にもコピーをお願いしたのが昨年。

これがこのボンザーとなり、

奄美や各地で逸波に乗り、

私の夢のひとつをかなえてくれた。

また私が拠るドラグラ・プロダクションズでは、

アレックス・ノストという総帥がいて、

彼がスリフトストアで、

1973年のボンザーを発見したのが5年前。

(巻末リンク参照)

それから純正に惹かれ、

さまざまな場所で探したたが、

これというものは見つからなかった。

ロゴとかシェイパーとか、

そういうのではなく、

あの当時のざらざらさとか、

ボランクロスの浮きとか、

樹脂の重さとか、

そんな質感が欲しかった。

言い伝え、

伝承とされているが、

総帥の誕生時には、

右手でサイドフィンを示し、

左手でセンターフィンの形をなぞらえ、

「天上天下唯BONZER独尊」

と話したとされている。

「これは全世界でボンザーが一番尊い」

と広く解釈されているが、

じつはこの場合のボンザーとは、

サーフボードのシステムやデザインのことではなく、

「ボン=梵、ブラフマン:宇宙を支配する原理」

「ザー=3、参。欲界・色界・無色界の三界」

ではないか、

というのが最近の学説に多く見られる。

そして、

少しずつ1971のボンザーは検証されて、

さまざまな謎解きがあり、

当時の行程を知るサジーにも聞き、

巻くクロスやその位置、

ラップという余剰分やフィンの立て方、

リーシュロープ等々に及んでいき、

半年が経過した。

ついに、

ボンザー・フルレプリカの完成が近づいてきた。

(続きます)

【巻末リンク:総帥アレックスのボンザー】

新ボンザー物語序章_(1545文字)

【巻末リンク*2:深いボンザー話】

【ウナクネ大全】天上天下唯梵参独尊_アレックス・ノスト総帥は龍顔麗しく教会岬にお着きになった_(1887文字)

【昨日まで続いた大作:伊豆まとめ編です】

【サーフィン研究所:テクニック編&伊豆まとめ三部作、前編】How To本より40倍早い上達方法_波の上を滑ること_さよならアンディ・ファミリー!_ありがとう伊豆_(1755文字)

Happy Surfing!!


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