naki's blog

2010年02月09日(火)

難易度が増した”No parece como ayer”デビルズ・ダンジョンと、「パワーとエレガンスの競走馬」のボンザーシステム搭載BD3-bの詳細_(2555文字_短編です)

おはようございます。

黒砂の隠れ方が昨日よりアグレッシブになって、

満潮ラインはさらに道路寄りになった。

それはうねりのサイズが上がったことを意味していた。

2010_Costa_V0055

朝の暗がりの中、

宿を抜け出して『デビルズ・ダンジョン』を見に行ってみた。

するとサイズアップした斜面が姿を見せていた。

が、しかしうねりの向きなのか、

または海底亀裂(リーフ)に対してのうねりが大きすぎるのかはわからないけど、

昨日の方がよりパーフェクトで、美しいようだった。

ローカルのオーディもクリスも

“No parece como ayer”(Not like yesterday)

という発言をラインナップで繰り返していた。

「昨日とは違う」

毎日違う表情を見せる海。

その海と対峙する波乗りでは当たり前のことだが、

いい波に乗ると、そして明日もサーフできる環境にあると、

俺たちは、「今日と同じで波であって欲しい」と願い、

あわよくば、「昨日より良いかもしれない」

と幻想しながら、そして祈るように眠りに落ちるものだ。

2010_Costa_R0017708

9J4V9923

上の写真はバレルの高さが4m、幅(深さ)が3mという縮尺で目を入れていただきたい。

波が各室に分かれているのがわかるだろうか?

これが波の中に8〜10m毎にあって、

この部屋の境目というかバンプ(出っ張り)に難儀した。

バレルに入ると、ここで引っかかってしまう、

走っていくときにはこのバンプを通り過ぎることを繰り返さなくてはならない、

そんな小さなことだ。

だが、これは波から振り落とされるだけの起伏であり、

飛ばされるに十分なバンプであるのも事実だった。

波の詳しくは後日に譲るが、そんな難儀するセッションを終えて、

SODA(食堂)に行き、

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「カサド・デ・ペスカド(フィッシュ)」

という定食を食べた。

これは定食というだけあって、、

サラダ、ライス、パンがついてきて、

「かなりおいしい」

「まさかおいしい」

という評価を付けた。

なぜおいしいのかは不明だが、

「きっと旅先の雰囲気でおいしいのですよ」

という推測は当てはまらないほどのしっかりとした味だった。

不思議な国だ。

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こんな辛ソースもじつに良く合う。

晴れると気温37度は軽く越える。

曇天でも33度はあります。

湿度は100%近くあり、

本当は不快なのだろうが、実際にはそうでもない。

それにしてもここは太陽が近いようですね。

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さて、今日も乗り込んだBD3-bについて少し。

「パワーとエレガンスの競走馬」

と形容されたBD3 。

丸く、そして華麗なその外観はどこから見てもBD3とわかるもので、

とりわけて短いということが印象に残るだろう。

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「それにボンザーシステムを搭載して欲しい」

という要望をAVISO社に出して、

自分サイズである5′0″と、

王子ニックとクリスチャンのサイズである5′1″を製作してもらい、

3者によるテストをしてみようということになった。

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サイド2枚のFCSフィン位置はそのままにし、

シングルフィンボックスを追加した仕様だ。

名作BD3が足回りを変えてきたと思っていただければいいと思う。

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実際にグライドしての感想は、

ドライブパワーがついたということだ。

テイルの踏み加減で速度調節できて、全開にすると、

セクションの外に抜けるようなレスポンスを持ち合わせていて、

コントロールしやすく、ボンザーシステム特有の

『粘り』をここに具現化したというのは、

名作BD3 デザインの完成度を物語っているようである。

ラフ面、つまり上記したコブなどの対する反応も文句のつけようがなく、

操作がより安心して実行できるということにポイントがおける。

これはシングルフィンの深く、

しっかりした「波面への噛みつき」によるものだろう。

シフトアップは瞬間的に波に駆け上がり、

ドロップはまるでシフトダウンのブリッピング(blipping)が入るようで、

ものすごく安定していた。

21世紀を担うBD3 にボンザーシステムを搭載して、

21.5世紀とすれば少し未来的でいいなあ、

と感じながらこれを書いています。

まだこれをお客さまに製作可能かどうかをAVISOには聞いていませんが、

シングルフィンボックス装着はロングボード等で培った技術があって、

COLEへの許可も得ていて、

位置も完全だということで、受注製作とはなりますが、

5′0″

5′1″

5′2″

のオーダーをBD3と同価格で、

価格や仕様については以下のリンクを参考にしてください。

http://www.nakisurf.com/brand/aviso-model.html#bd3

さらには、

購入後30日間以内であれば返金できるという業界初の

「AVISOお試しプログラム」

http://www.nakisurf.com/campaign/campaign06.html

も使用でき、

さらにさらには、

55ドルオフ、リーシュ&デッキパッドを無料でサービスという

AVISO 【春を待ちきれないキャンペーン!】

http://www.nakisurf.com/blog/staff/archives/7015

を今月28日までではございますが、

適用しオーダーを受け付けることとしましたので、

ご興味のある方はどうぞこの機会をご利用ください。

あまりこうしてビジネス的なブログは好まないのですが、

それほどまでにこのボンザーをお勧めできると確信したのです。

どうぞよろしくお願いします。

Ferrari 458

デビルズ・ダンジョンのローカルのサラスとオーディ。

オーディはこのボードが欲しくなったようで、

「売ってくれ!」

とお願いされたのですが、

「これはAVISO社所有のもので、俺のではないんだよ」

と伝えると、早速NAKISURFサイトを見てくれたという傾倒ぶり。

体重65kgだというのでエキスパートのオーディにはぴったりですね。

サラスも本当に欲しそうにしていました。

今度コスタリカに来るときは、

たくさんボードを持って来て、

実演販売をしようかな?(笑)

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日程表を見ますと、

どうやら明日にはコスタリカを離れることとなりそうですが、

この熱気とオソロシ波、そして妖気に袖を引かれているようであります。

今日もNAKISURFにお越し下さってありがとうございます。

トップページに今日の「今」をアップしておきました。

http://www.nakisurf.com/

よろしければ暖かいところで見ていってくださいね。

PURA VIDA!

2010年02月08日(月)

摩訶不思議のデビルズ・ダンジョンと、AVISO BD3-bから得た空海的な澄感覚_(5108文字、中編です)

物語はいつも突然始まる。

それが波乗りの話となると、

突然というより、偶然、

いや、突発的と言えばいいのか。

それはとにかく「いきなり」だった。

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コスタリカ、カリブ海の朝焼けを求めて外に出ると、

この沿岸にあったのは薄い色彩の空だった。

消えることのないーーまだ濃厚で甘いような湿気と、

からんでくる、熱い熱気の余韻はここにしっかりと存在していた。

海を見ると、昨日よりもうねりが動き、

黒い砂浜を、満潮の波が消していた。

浅いリーフに渦のような紋様をつけた海。

その紋様の向こうには大きな、

そしてものすごい波が姿を見せていた。

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「『デビルズ・ダンジョン(悪魔の洞窟)』だ!」

と7年半前(2002年6月)にここでサーフしたことが蘇った。

http://www.nakisurf.com/column/column-06.html

あの時は「シエィ・ロペスだけがちゃんとテイクオフできた」

というものすごい波だったな。

と、「中米で一番の世界的な波」

というフレーズ。

そして、その「なんとか必死で乗ったことがある波」

を懸命に思い出していたのだが、

ここでの浅いリーフと、どこまでも、

もしかしたら「地球のマントルまで掘れ上がっている波」

という印象しか浮かばせられなかった。

そのときは「波体験は一生消えることがない」

と自惚れていたが、

たった7年半でここまで記憶は消失してしまっていたのが少し意外だった。

あれからさらに大人になったつもりの俺がやってくると、

街も変わり、景色も変わり、

同じはずの波までの距離も形も曖昧だった。

わかったのは、俺は運良く、

この波をまた目にすることができたということと、

あれから7回の春夏秋冬を経て、

カリフォルニア、ノースハワイを通過して再会したこの波は

「さらに輝いていた」ということだった。

こうしてサーファーに挑んでくるような波を見ると、

閃くように炎が小さく胸に宿る。

その炎は、胸の中に音を立てるように転がっていった。

なんだったのだろうか?

というような小さな、

下手をすると見逃してしまうような感覚だ。

太陽が雲を透かしてきた。

日が出ると、木々に影を付け、

海に色彩を浮かべる。

やはりものすごい波だ。

前の波が邪魔をしていて、

波の下三分の一程度はここに写っていないのだが、

そうして隠された部分は経験と記憶だけを頼りに理解し、

自分を説得していった。

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果たして、俺はあの波に乗れるのだろうか?

と自問してみた。

そして、それには答えを出さずに

「入ろう」

「入ってみよう」

と決意して、持って来たテスト用のBD3bにフィンを取り付けた。

このボードはBD3の改造版で、

シングルフィンスロットが埋め込まれ、

最近自己流行しているボンザーシステムをAVISOにお願いし、

特別に具現化してもらった。

一番重要だったのは、

「既存のトライフィンセッティングにボンザーを採用しても機能するのか?」

ということであり、

そんな究極のテストをこの波で試みようと、

フィンを取り付けていった。

ボードを出していると、

フランクという名の男が現れ、

「そのボードを見せてください」

と丁寧で、きれいな英語が発声された。

彼の長男はアメリカ東海岸のプロサーファーで、

それは俺も知った名だった。

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右がそのフランクで、

左側にいるお方が「ゴミの中に生活を見いだし」、

さらには同尺度で「物とお金をたかる」のを生業とするホゼ。

「たかり」という言葉を聞いて反射的に思いだしたのが、

「値引き」と「下請け」

という3つの単語に異常反応するD先輩です。

と、ホゼをセンパイに紹介したくなりました。

.

「アミーゴ!」

「へへー、いいねーおっさん、朝から酔っぱらっているねー」

「ウツクシイ朝ですね。ブエノス・ディアス」

「おー、ブエノー!ここは波がおっかねえけど、美しいねー」

「2ドルくれたらもっとウツクシイ朝になるのですよ、グラシアス」

「ん、たかりか?お前たかりだべー、

それにしても酔っぱらって人にたかってはいけないね」

というふたりの会話が思い浮かんだ。

俺が思ったのが、ホゼも2ドルでなく、1ドル程度にしておいて、

あまり酒臭くないようだったらもっと寄付が集まると思うんだけどなあ。

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次に表れたのが、エドウインという2m近い大男。

「なんじゃ、このボードは?」

と驚きながら、

そして興味深くAVISO  BD3-bを様々な角度から見ていった。

こうして地元サーファーが集まって、

俺のボードを見てくれるのはうれしいものだ。

エドウインはこのデビルズ・ダンジョン波に魅せられて、

マーベリックスで有名なハーフムーンベイ(サンフランシスコ)から越してきたんだという。

彼とはこの後、沖で会うのだが、

なかなかのグッドサーファーで、

切り立ったフェイスでのこらえ方に年季と熟練を感じたのです。

フランクには今日の波は少し大きすぎると言うので、

カメラをボードに持ち替え、俺だけでパドルアウトする。

なんと言っても「いきなり」のサーフですから

飲み水はないし、

太いリーシュを探したりしながらのパドリングアウトであった。

(結局細いリーシュしか持ってきていなかった)

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足下に山の小径のように伸びる水路を伝っていくと、

吸い込まれるようにこの

「デビルズ・ダンジョン」にパドルアウトできるわけだが、

そんな利便性に自然の驚異というか、摩訶不思議を感じていた。

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水路出口にはこんなモノスゴ波がやってきて、

「ここはどこの波と似ているのだろうか?」

と類似点を見いだそうとしていた。

一本目の波がするりと入ってきて、

それは掘れ上がって、ボトムにリーフの影が大きな警告を発していた。

躊躇しようと思ったが、

イナリーズやソフトサンドリーフでの波経験が悪い方に作用して、

「いいや、波に訊け」

と体は乗る方に作動してテイクオフしてしまった。

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だが、

こんな風にどうにもならずに押し倒されてしまった。

さすがデビルズ・ダンジョンで、

しかし俺にとってはこんな一本目は目覚めには激烈すぎ、

リーフヒットを身構えたが、

幸運なことにインパクトではなぜかボトムに当たることがなく、

2度目の押しつけで、海草など何もない硬いリーフを手で押さえていた。

あらゆる回転に俺は「涅槃」という言葉を思い浮かべていた。

本来なら「地獄」とか「苦行」という言葉なのだが、

この墜落の瞬間にテイクオフできるライン、

すなわちホワイトハウスと同じラインを見いだした感覚があった。

その反面で、こんな生死に関わることを、

辺地でやっていないで、おとしなしく

「岸に戻って平和に暮らそう」という考えも多少はあった。

そんな交差する思考の中、

「この波に乗ってみたい」という思いが勝り、またピークに戻ることとした。

ラッキーなことにそこまで行くと「迂回しないと戻れないチャンネル」まで押し出されずに、

それは、世界一周というルートを避けて沖に出ると、セットが入ってきた。

一本目よりも二本目が大きいと推測し、

最初の波をスルーすると、

やはり美しいうねり壁が現れた。

2010_Costa_V9773

「ホワイトハウス、ホワイトハウス」

と自分に言い聞かせ、

ピークの少しーー30cm程度ーー奥から波の中に入ると、

やはりボードは滑りだした。

中空AVISOの特徴である「ほんの少し早いテイクオフ」

が功を奏し、ほんの少し早く立ち上がることができた。

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これで前に迫ってくるセクションに、

ターンをしながらノーズを進行方向に向けて飛び込んでいった。

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シングルフィン・ボンザーの滑らかで、安定した挙動。

そしてトップスピードまでがたった数秒というのはまるで

『ブガッティ・ヴェイロン』のようだが、

そんな気持ちの速さで、理想的に壁に合わせていった。

うねりはここでさらに浅瀬に乗り上げて、

サイズというよりも丸みの深さを表現してきた。

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たった一本だけ存在するラインだけを見つめ、

そのラインを、俺はささやかなこころと、

または猛獣のような猛る気持ち、

そして悟りを開いた導師のように落ち着き払った精神を混合させながら進んでいった。

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バレルが完全に閉じ、

俺は水の壁を伝いながら、

その圧倒的な円運動の中心にいた。

これはチューブライディングというわけではなく、

このラインしか波をメイクすることはできない一本道。

そんな中に俺はいた。

圧力と、速度、そして重力が混合する世界で、

轟音と無音の繰り返しがここにはあった。

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バレルの中身が大きく開き、

巨大な洞窟が俺を包んだかと思うと、

それは怪物の胃の中のように突然小さくなった。

そして俺はその小さくなってしまった出口に向け、

ラインを上方向に設定し直した。

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通り過ぎた後方で、爆発が起き、

胃袋の内部は霧状となり、視界は無くなったに等しくなり、

次に視界が開いたときにはさらに小さくなった内部と、

楕円状の動く、小さな出口が前方にあった。

ボードをさらに引き上げ、

体を小さくたたんで、狭い空間を滑走していった。

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バレルが閉じる瞬間に、

いや閉じるのと同時に俺は速度を保ったまま、

「ボン」という小さな破裂音と、

水滴の吹き出しと共に吐き出された。

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「右手を掲げたのはなぜなのだろうか?」

そんなことを考えていた。

それからは妙に落ち着いた俺が現れ、

波を讃え、ボードを讃え、

さらにはカリブ海を讃えていた。

2010_Costa_V9784ホワイトハウスのような激烈な、

そしてさらにピークが3〜4も連続するという伝説波は、

バレル後も永遠に続いているようで、

そんな滑走を続けていたら「諸行無常」

という言葉が浮かんだ。

これは、

「この世の現実や存在はすべて、

姿も本質も常に流動、変化するものであり、

一瞬であっても、その存在は同一性を保持することができない」

という一節のあれだ。

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このキリスト教の国に来て、

なぜ仏教が思い浮かぶのかは自分でもわからないが、

それはきっと俺の頭の中に組み込まれた先祖の遺伝子がこの発火によって、

発動したからなのだろうか?

と、さらには、

「おごれる人もひさしからず、

ただ春の夜の夢のごとし。

たけき者も遂にほろびぬ、

偏に風の前の塵に同じ」

という平家物語の冒頭部分の一節までも思い浮かんだ。

どこかに英訳もあり、その

The proud perish like a dream on a spring night.

The hellion is defeated at the end.

Same as the dust flown by the wind.

という英文を読んでいると、

さらに自分を

「風が吹くと飛んでいく塵と同じ」

だと恐縮しながら知ってしまうような波だった。

そうして考えられるのは、

すばらしいバレルをくぐり抜けると、

俺の根源的な孤独が透徹するようで、

こんな寂しい言葉ばかり思い浮かべてしまった2010年2月のカリブ海でありました。

しかしこれを書きながら思うのは、

寂しいのではなく、

「モノスゴ波にしっとりと悟らされたのだ」と感じられるようなことで、

そしてまた一歩大人になった自分がいるようで、

そんな気持ちを確かめるようにあえてこのブログに書いてみました。

今日は長くなってしまい、申し訳ありません。

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今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございます。

月曜日ですね。

サイト内に色々アップしたんですよ。

どんなトップページが見えていますか?

待ちに待ったコール・ツインフィンが入荷したとスタッフ間のメールであったので、

今日にはスタッフブログで紹介されるでしょうね。

こうして道具があって、波があって、

自分がいるのがサーフィング。

そんな波乗りも長年続けていると、

ある日に仏教がやってきたり、

または涅槃だったり天国だったりすることを再確認しました。

こんな母国から遠き国でそんなことを感じ、

生まれ育った国を想うのはなかなかいいものですよ。

日本真言宗の開祖「弘法大師」である空海(774年 – 835年)は、

口に明星が飛び込んできて悟りを開いたといわれています。

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俺は南の小さな国で、

すごい名前のオソロシ波を抜けて、

自分では小さく悟りを開いた気になっていますが、

「これから始まるまだまだ長い旅」

の予告編であるような気もしています。

旅っていいなあ。

そうだ、悟りを開いたときに空海が目にしていたのは空と海だったため、

空海と名乗ったと伝わっていると伝え聞いていますが、

波乗りしているときに見えるのは空と海だけですよね。

とすると、サーファーは悟りを開きやすいのかなあ、

などと、日本のソウルサーファーの権化、

俺にとっての邂逅であった抱井さんのことを思い浮かべていました。

彼のペンネームがまた空志海児さんであったという符合に驚かされました。

すごいなあ…。

ではまた明日!

感想などはshop@nakisurf.comまでいただければ幸いです。

その際には題名を「naki’s blogを読んで」としてお願いします。

2010年02月07日(日)

コスタリカは天国の門なのか?_(1377文字)

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こんにちは、

今朝の話ですが、目を覚ます寸前に夢を見ていました。

それは「天国の門」というのがあるのならここだ!という内容でした。

そこではすばらしい波があり、

そんな感動を受けていると、

キャッチサーフのジョエルが俺用のピッチングマシーンを開発してくれて、

そのボールをサンクレメンテのオフィス内で打っていると、

カエルが「俺にも打たせてくれ」

というので、「ぜひ!」と交代すると、

そのピッチングマシーンは変な、

ものすごく曲がる変化球を投げて、

カエルを一球三振(三球三振ではなく)に取り、

俺は「ストライクワン!バッターアウト!」

と言って、カエルを困らせてそれに大笑いして起きると、

ここは夢のような、天国のような場所にいて、

それがコスタリカのカリブ海だった。

「ああ、俺はこんなところにいるのだな」

と実感した。

飲み散らかしたビールの瓶、

潮に濡れ、砂にまみれたトランクスが床に散っていて、

湿ったまま乾くことのないタオルとTシャツ。

部屋の外は半月が今まさに落ちようとしていて、

溢れる木々に森の深さを知り、

虫が騒々しく泣き、鳥が鳴き、猿が吠え、

聞いたことがない音がして、昼より夜の方が騒々しく、

蚊が、3つも焚かれた蚊取り線香の煙幕の中から誇らしく、

しぶとく飛び続けて俺を刺してくる。

そんな夜明け前の時間を、

鈍く廻る扇風機の羽根を視界の隅で追いかけながら過ごしていた。

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マイルドで、夢見がちなコスタリカコーヒー。

陽気なカウアイコーヒーよりもテツガク的であるように思える。

そんなテツガクコーヒーを飲みたく、街に出ると、ハゲタカの群れに遭遇した。

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昼は天国のように見えるこの街も夜になると、

こんな悪魔の使いのようなハゲタカだらけとなっているのを見て、

「陰と陽」

または「光と影」という言葉を反射的に思い浮かべていた。

「いいこと、わるいこと」

これらの比率はどこに行っても足すとなぜか100%となり、

「やはり天国に行けるのは死んでからなのだろうな」

とテツガク的にテツガクコーヒーを飲みながら

さもするとややこしくなる意識をほどいていた。

旅ではーー特にこんな遠い旅ではーーこんな思考が生まれてくることがある。

いつかきっと、この意識をしっかりと文にして書いてみなくては、

と自分に言い聞かせながら早朝のカリブ海の街を徘徊していた。

こちらは地元サーファーのディノに紹介された

『パンペイ(Pan Pay)』というベーカリー。

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おいしいコスタリカバターをたっぷりと使ったすばらしいパンをいただきました。

街にはこんなデッフェンダーが走っていて、

このデザインのサーフボードが欲しいといつも思ってしまう。

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今までも今でも、デッフェンダーを見ると、コスタリカを思いだしていたが、

この国はいまだに、それも多くの、

こんなクラシック車が2010年の今も道路を駆けていることが印象的だった。

ランチにサラダを頼んだらこんなにカラフルで、おいしいのが出てきました。

バルサミコドレッシングとカリビアン豆のハーモニーに熱い体が冷える。

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忘れていた真夏の重さとだるさ、

そしてセクシーさをこのお皿から感じたのでありました。

今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございます。

そうだ、今日はものすごくいい波に乗ったんですよ。

明日にでもその波の詳細をお伝えしますね。

ではではPURA VIDA(純粋人生を)!

2010年02月06日(土)

カリブ海の黒砂海岸と熱いものいくつか、スリングショット_(なぜかゾロ目の1111文字、接続不良の短編です)

2010_Costa_V9549こんばんは、

船木@コスタリカです。

カリブ海までやってきました。

ここは『プレヤ・ネグラ』という全長1km程度のビーチブレイクで、

直訳すると「黒砂海岸」という砂鉄だらけの熱い浜です。

上の写真は、コールの新型5′4″『スリング・ショット』。

シングルコンケイブの短く、セミ幅広のアウトライン、

コール英知のソフトレイルがデザインとして組み込まれている。

これに昨今発見されたさまざまな試行錯誤が応用されていて、

これをトライフィンセッティングでテストし、大満足。

確かコロヘ・アンディーノもこのスリングショット改造版に乗り、

先々週のコンテストで決勝まで進んだと聞いた。

コンテストの結果とかはあまり気にしていないのだが、

「競技者=勝負師が新デザインに乗る」

というのは珍しいので、

覚えていたというわけなんです。

なんといってもここのネグラ波は九十九里っぽい質で、

緩やかな斜面と、いきなり掘れるセクションでの両方の挙動。

サーフボードはさらに進化した兆しがまたここで感じられうっとりとする。

コールたち一流シェイパーは進化の歩幅を一切止めないというか、

そんな職人気質をこのねっとりとした熱く、

湿った大気の向こうに見える無人波を見ながら思っていたのです。

ネグラネグラ。

そうだ、こんな常夏ビーチだからこそたくさん波乗りして、

たくさんお腹を空かして、おいしいのをたらふく食べています。

これは朝サーフ後の一番チョイスであります

『フルーツヨーグルト・パンケーキ』

皮の薄くねっとりとした甘さのバナナ、

砂糖をかけたようなパイナップル、

パパイヤ、マンゴー、

イチゴヨーグルトがカリカリの熱いパンケーキの上に転がっていました。

俺もこのお店の床に転がりたくなるほどうれしい味だったなあ。

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これで200円だというのだからまた転がりたくなった。

貨幣通貨はコロネス。

500コロネスが100円と覚えた。

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上の1000コロネス札は200円ということで、

昔日本にあったという100円札を思いだしていた。

1000円となると大金で、なかなかのものが買える。

これは大好きなインペリアルビールの新作「シルバー」で、

何が違うのかはよくわからないが、デザインに惚れてガブ飲みしている。

これが110円程度でありました。

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もっと書きたいのだが、

前時代的な接続で、続きは明日ゆるりと書くことにします。

今日も土曜日なのにNAKISURFにお越しくださってありがとうございます。

そうだ、トップページを毎日更新しはじめたんです。

よろしければごゆるりとご覧になっていってくださいね。

http://www.nakisurf.com/index.html

今日もいい日に明日もいい日にしてくださいね。

PURA VIDA!

2010年02月05日(金)

コスタリカ

Costa Butterfly

それは北米大陸から南米大陸に向かう地形にある国である、

国名の頭文字に”C”が付く国には美人が多いというのが通説であるが、

この国も多分に漏れず美しい人があちらこちらを歩き、微笑んでいる。

地図を見ると、点でしかない最小単位をレンタカーを駆って山道を登り下りして、

海沿いまでやってきた。

この太平洋側は南うねりを受ける地形なので、

夏ほど波はないのだが、日本式に言うと腰胸程度の波は温水プールよりも暖かく、

なめらかにブレイクしていた。

柔らかい斜面を滑っているとき、ふと昔を思いだし、

それは夏の房総で、海の家の前で滑っていたあの白波とシンクロナイズして俺に迫ってきた。

水泳帽の少女に浜にはスイカ割りをしているグループ。

砂と湿気に満たされたゴザの上に座ると、カレーの香りが漂い、

かき氷の字が躍っている、というあれだ。

その房総とは距離も文化もかけ離れたこの地で、

そんな合致を感じるのも海はつながっているということの証拠であり、

さらにはこの黒砂にその故郷日本を想うのかもしれない。

熱く、暑く、蒸し、不快なのだが、

それを吹き飛ばすような熱射があり、

俺は焼き焦げるように海に飛び込んでいる。

costa sunest(11x17)

新作ボードの性能を試すことと、

シエィ(・ロペス)の別荘が空いていたので、

ひさしぶりに遊びに来たが、

3年前に来た頃と何も変わることがなく、

波と、食べ物と、水と睡眠があれば人生を感じ、

俺は最上級に幸せになれるようである。

Costa_220

それと、鳥ロゴのインペリアルビールに想い馳せていて、

下手をすると蒸発してしまうのではないか、

という液体と、陽気な気泡を一緒にのどに押し込み、

サルサソースと豆の食事に目を細めてもいる。

中米の奇跡とされるこの国では、

勤勉で清潔な環境があちらこちらに見られる。

ここは世界でも稀なる永世非武装中立国で、

その軍事費は教育費へと回され、

国民の識字率は95.5%と、

中米とは思えないほど、インフラが整っている。

お隣、いや二国隣にある内戦の歴史のみがあるエルサルバドルとは、

真逆な国なのかもしれない。

日本からだと、ロスアンジェルスまで飛び、

そこからさらにマイアミかテキサスに行き、

コスタリカというルートか、

またはロスからグアテマラ経由でコスタリカとやってこられる。

成田を発ってから20時間をみなくてはならず、

「南の果て」と形容してもいいような距離なのであります。

詳しくは明日にでもお伝えしますね。

Costa Bike surfer

ちょっと縁があって、

という旅がやってきましたが、

こういうのってなんだかすてきです。

ぶらりと来たわけではありませんが、

そんな気持ちではあります。

今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございます。

サンディエゴのASRでは、新商品がたくさん登場していますね。

詳しくはスタッフブログでお楽しみください。

http://www.nakisurf.com/blog/staff/

アディオス〜!

Pura Vida!

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