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【サーフィン研究所】ボンザー1973の父_(1206文字)

Bonzer 1973 / 6’5″

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博物館シリーズの第二弾は、

1973年ボンザーだ。

予定なら、

『サンディエゴ・フィッシュ』

そのオリジナル版レプリカに進もうと思っていたのだが、

ときに人生は長い。

もしかすると、

寄り道というか、

ボンザーの進化を見届けたかったのかもしれない。

第一弾/1971年モデルから2年進んで、

いかにどうだったのかの検証がなされた。

結果、

第一弾と同じボンザー・センセーショナルがやってきたが、

より深いコンケイブは、

「浮かす」という点で、

より波に乗ろうとするエナジーになっているようだ。

それにしてもこの時代のボードは、

ボートクロスという強く、

重いガラスクロスを使用しているので、

重く、

頑丈なサーフボードを得た。

よって、

いまだにかすり傷だけだが、

この傷はそれぞれ、

腰くらいの高さから落としたものだったり、

玉石のショアブレイクを幾度も転がってできたもので、

通常のサーフボードならば、

修理跡だらけだろう。

千葉に戻ってきたので、

この博物館シリーズの父である前田博士のエンスーラボに、

ボンザー1973を里帰りさせた。

博士はマルチ・シェイパーである。

マルチとは、

ショートボードからログ。

その細部はミニ(シモンズ)であり、

フィッシュ、ピンテイル、ガンであり、

そしてフロウ系のオルタナやレトロと多岐に渡る。

博士は、

デザインの全てをシェイプ・マシンのオペレートで展開する。

よって、

そこからのフィン位置やボリューム、

カーブやラインに集中でき、

そして最後は精錬なる技術で、

フォルムやコンケイブというまろやかさの混合を実力としている。

前田博士の場合はこれだけにとどまらず、

1. シェイプ後、

2. グラッシング

3. ホットコート

4. フィン・プラグ、

またはグラスオン・フィンの取り付け

5. リーシュ・カップ、

またはリーシュ・ロープの設置

6. サンディング

7. グロス

8. バフ

9. 仕上げ

この9工程を一人で行う。

これがいわゆるエンスーラボである。

※エンスーとは、

ナベゾさんこと渡辺和博さんの提唱で、

「マニアのなかのマニアのこと」

さらに書くと、

博士の研究所には、

世界的なアートを描くYucchiがいる。

彼女は博士ジマンの奥さんであり、

いわゆるトニー・スタークのペッパータイプでもある。

(©アイアンマン)

このYucchiのアートは、

色彩はもちろん、

さまざまなものが豊かだ。

このような密接性も重なって、

前田博士の評価が高い理由になっているのだと思う。

「(センターフィンを)さらに削りだしましょう!」

そんな博士の夢を見て起きると、

外はかなりの雨で、

雨粒は折からの南風に乗って、

窓に当たっては視界をにじませていた。

風は弱く、

波は腰程度しかないが、

かなり良い質だ。

【巻末リンク:ボンザー1973】

【サーフィン研究所】風魔式!?ボンザー1973完成!!_(1656文字)

【巻末リンク*2:博物館シリーズ第一弾】

動画あり【サーフィン研究所特大号&ドラグラ・プロダクションズ合作】夢想流1971ボンザーその後_(2502文字)

【巻末リンク*3:】

【サーフィン研究所:特大号】龍滑文藝審議会推奨作品_黒潮町に関するサーフ調査研究その38_(1539文字)

Happy Surfing & Happy Lifestyles!!